3月の越後の雪山山行

二王子岳・五頭山山行

山行日

2006年3月18日~20日

参加者

L蓬生 SL田口 斉藤 新美 細谷 桑村 松平 渡辺 佐藤     (計9名)
■五頭山山行参加者
L蓬生 SL田口  新美  渡辺 佐藤      (計5名)

コースタイム

3月17日
(土曜日)

JR新宿駅出発23:07夜行列車新潟行「ムーンライトえちご」

3月18日
(日曜日)

JR新潟経由 JR新発田駅着5:20==タクシー==7:00南俣部落(ワカンを付ける)---7:35ベースキャンプ設営8:20----8:50二王子神社---11:20定高山---1200m付近でアイゼン着用---13:20山頂 山頂小屋で休憩14:0016:30~17:00ベースキャンプ帰着(泊) 22:00消燈 行動時間10時間

3月19日
(月曜日)

7:00起床 雨が強く降る  11:00撤収し出発-----11:30南俣部落よりタクシーで新発田駅へ 女性軍は日帰り温泉へ 男性軍は新発田駅付近で昼食後 ビジネスホテル(泊)夜は冬型で雪が降り始める 行動時間 30分

3月20日
(火曜日)

春分の日

6:40新発田駅タクシー出発===7:00五頭温泉入口7:10出発---林道を歩く---7:50スキー場跡急なのぼり---8:40標高580mでアイゼン着用---9:55三の峰(吹雪始める)---10:20一の峰---10:40五頭山山頂----12:00スキー場跡---13:10五頭温泉卿(村杉温泉)着 入浴   15:30タクシーでJR新発田駅16:00---新潟17:11新幹線---東京17:11解散 行動時間 6時間


費用   (1人当り) 個人の行動食を除く

JR夜行 新宿---新発田
タクシー代(新発田南股)往復
ビジネスホテル代
タクシー代(新発田五頭温泉)往復乗車賃 新幹線
食料費(夜1朝1)個人食を除く

5890円
1500円
5800円
2300円
10240円
800円
26530円

3月18日(土曜日)天候 曇り時々晴れ間

上越国境に近い新潟の山は多少なじみがあるものの二王子岳が越後の裏山で福島・山形から入る飯豊連峰の支峰との地理的感覚がわかりません。登山口は標高70m、実質的な登りはかなりあります。

二王子岳登頂はベースキャンプを標高800m~1000m程度まで上げて、翌日の3月19日に往復との計画でしたが

天候の悪化が予想され、本日中に二王子岳を往復するとリーダーは決断しました。

夜行列車で眠られなかった上、帰路は暗くなるかも知れません。あわただしくベースキャンプを設営し出発します。

7:00 雪が多く南俣の部落までしかジャンボタクシーは入れませんでした

8:20 明日は天候が悪化するとの予報です。タクシーをおり30分位歩いたところにテントを設営し、あわただしく出発準備をします。


8:50 例年の冬はここまで車が進入できますが、今年はごらんのような積雪です。

田口さんは果敢に山スキーで二王子岳に挑戦です

 



9:50二王子神社の標高300mから標高1100mまで樹林帯の中の急な雪道を一気に登ります。ワカンを使用し、大汗を掻きます

 


 

12:30 標高1100m以上 雪面は急傾斜になり硬くなってきました。この後アイゼンに履き替えます。

 

ベースキャンプを設営し、ワカンをつけ出発です。樹林帯の中の急な登りは大汗をかきながらも順調です。1000mの定高山を過ぎ、日本海の眺めに堪能し、美しい雪面にやはり北の山は低くても標高2500m以上の感じがするとの感慨での登山です。ところが1100mを過ぎる頃から急に私の太腿四頭筋が休憩のたびに歩き始めの10分程度は動きが悪くなります。運動不足の反省がよぎります。 
標高1200m以上は冷たい風が吹きつけ雪面はクラストしています。アイゼンに履き替え最後の頑張りです。山頂からの飯豊主稜の眺めは素晴らしく大きく美しいもので近寄りがたい印象を受けました。頂上直下の避難小屋で40分程熱いお茶で身体を温めている間に山スキーで挑戦した田口さんが到着しました。クラストした斜面でのスキー登山はあきらめ、スキー板は途中に置いてきたとの事です。

13:20 ついに二王子岳山頂に到着しました。 バックの飯豊連峰の主稜は圧倒的な力で迫ってきます。この後寒くてデジカメは動かなくなりました。

帰路は往路を戻りますが、風は強いものの視界は悪くありません。雪稜は広く複雑で吹雪いたりしたらルート判断に苦労するでしょう。

下りは雪の穴に苦労しました
標高1100m付近でアイゼンをはずして二王子神社を目指すころから、つぼ足での歩行に全くうんざりします。何度雪の落とし穴にはまった事かしら、やっぱりワカンをつけたらいいのかしらと迷いながらの下山です。やれやれやっと16:30頃ベースキャンプに到着します。

明日の天気は悪いものの行動はほとんどありませんので夜遅くまでのんびり歓談をしました

3月19日(日曜日)天候 霙まじりの雨

予想どおり雨が強くふっています。テント内でゆっくりし、雨が上がった11:00頃テントを撤収し引き上げます。

昨日 二王子岳を強行往復したので今日はテントを撤収し、JR新発田駅に帰るだけで余裕の表情です。 この9人で元気に登ってきました。

女性軍は新発田市内の日帰り温泉へ立ち寄り、男性軍はJR新発田駅近くのビジネスホテルに泊まり、明日の五頭山山行へ休養をとります。夜は冬型が強くなり、新発田市内も強く雪が積もってきました。明日の天候が心配されます。



新潟市の裏山 五頭山山行

3月20日(月曜日)天候 曇のち雪 

雪山山行後半は男性5人のパーティです

心配された雪も止んで、JR新発田駅でシュラフ・共同装備等をロッカーに預け、個人装備だけにしてタクシーで五頭温泉卿の一つ村杉温泉に向かいます。
スキー場跡までは除雪された林道を歩き、どんぐりの森から一気に三の峰まで登ります。
標高450m地点よりはアイゼンをつけ、樹林帯の登りは静かな冬を感じさせ冬の山行の楽しさを感じる快適なのぼりです。
二王子岳山行は良い足慣らしになったようです。雪面は冬型の気候になり硬くしまってアイゼンがよく効きます。

五頭山 三の峰の鐘の前で

三の峰から五頭山までは小さいピークのアップダウンが続きますが徐々に冬型が強くなり天候が悪化して吹雪模様になりルート判断が難しい状態になってきました。五頭山は稜線上の緩やかなピークで通りすぎてしまい、引き返してピークと判断しました。

二の峰のお地蔵さんが印象的です

一の峰は吹雪いています

帰路は吹雪く中で往路のトレース消えていましたが、尾根筋がわかりやすく順調に下りました。

五頭山頂は吹雪いて行き過ぎてしまうほどです。標識等もわかりません

最後はもちろん五頭温泉卿のひとつの村杉温泉の共同浴場で汗をながし、食事をして今回の越後雪山山行の余韻を味わいました。(佐藤)

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