上越の雪山山行    荒 沢 山
期日:2007.1.7
参加者:L田口、SL斉藤、細谷、新美、渡辺、佐藤
コースタイム
1/06
上野発「特急」7:20
==水上乗換==10:07土樽  土樽山荘で待機
1/07
土樽山荘8:20--ヒュッテ8:40---雪の斜面を薮を掴みながら登る--730m地点でワカンをつける---10:20標高1000m地点やや緩やかな地点---12:05標高1290m地点で登頂を断念折り返す---12:40ロープを出す---13:50標高970m地点でルートをはずし戻る---14:40林道---15:00土樽山荘帰着  17:03の列車で帰京


□ 茂倉岳の雪山山行はお預けです

出発前夜 リーダーの田口さんより連絡あり、2つ玉低気圧の接近と通過後の季節風の強さから、茂倉岳登山は多分無理のため、荒沢山に変更の可能性があるため地図の準備をしておくよう指示がある。

1/6  水上では激しく雪が降っていたのに清水トンネルを抜けるとかなり雨でした。どこかテントを張り待機をするか、土樽山荘に待機をするかの判断に迷うが、びちょびちょ雪の上に雨に打たれるテントより快適な土樽山荘がよかろうとの判断で素泊まりでお世話になることにする。
 日中はビールを飲んだり、昼寝をしたり、寝正月の延長のような1日であった。
夜の予報と天気図で二つ玉低気圧の抜けた後、明日の午後に強烈な季節風が襲来する半日を利用して、荒沢山に登るとの判断をする。

1/7朝  二つ玉低気圧がさり暴風雪が接近する前の朝 晴れ間が覗きます。
土樽山荘から見る荒沢山右端は足拍子岳です。 ルートは目の前の薮の尾根を直登します。
リーダーの田口さんは腰痛がひどく土樽山荘で待機することにします。変わってリーダーは斉藤さんが務めます。


林道を荒沢山めざして歩きます。


林道脇のヒュッテから薮の尾根に取り付きますが薮がでて、落ち葉と笹の葉の上の雪は不安定で滑りやすく、薮を掴んで一直線に急登します。標高730m付近でワカンをつけます。

交代でラッセルをしながら這い登ります。


□ 的確なリーダーの判断
終始傾斜は厳しく薮は相変わらずで汗をかきながらの登りです。徐々に荒沢山から足拍子岳と稜線がまじかに近づき頂上が近いことを感じます。
12:00標高1290m付近で標高1303mの山頂に近いなと思う頃、斉藤リーダーよりこの地点で引返すとの指示がでます。もう少しとの思いもありますが、天候の急変も迫っています。手袋をオーバー手袋に変え、念のためフリースのシャツを余計に着込み下る準備をします。
□ 暴風雪がおそってきました。
なんと準備をしている間に天候は急変し、雪は横殴りにたたいてきます。気温は+1℃から瞬く間に-5℃に低下します。


標高1200m付近の急斜面をロープを出し、潅木を支柱にブルージックで下ります。
残念ながら暴風雪が強く、これ以降の写真は写す余裕がありませんでした。


雪は激しく頬を叩いてきます。登ってきたばかりのトレースもどんどん消え、標高1000m付近ではトレースも全く消え、下りる尾根が分からなくなり数十メートル下った時点で又1000m地点まで引返し、地図を確認したうえ進行方向の右の尾根を選びます。多少視界があった為、事なきを得ましたが、視界が全くなかったらと思うと雪山の難しさを感じます。
ルートは雪の下に隠れた木の根や落ち葉・笹の根など滑りやすく、薮につかまりながら下り。やれやれの思いで林道に降り立ちました。林道から橋を渡り、土樽駅舎を抜ける間も強烈な暴風雪で身体が飛ばされそうです。暖かい土樽山荘は大変ありがたく思いました。山荘の立派な髭を蓄えた主人も親切に利用をさせて頂き嬉しい思いをします。
この強烈な暴風雪はゴンドラを宙吊りにさせ、新幹線や在来線をストップさせ、スキーヤーの遭難騒ぎを引き起こさせた強烈なものでした。

東京へは土樽山荘で休憩し、暴風雪で遅延した列車に乗り込み3日の予定の山行を1日繰上げ帰りました。

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