山行2006--18

   酉谷山〜天祖山 (奥多摩 長沢背稜NO1)

5月20日()〜21日()       L細谷・井上・渡辺綾・() 山田和

雲取山から秩父との県境を伸びる長沢背稜は、ずっと前から行ってみたい山域だった。しかし、最低2泊は必要で、内1泊は避難小屋泊、季節によっては大変なやぶこぎになることから、なかなか山行の機会を得られなかった。今回コースを2回に分け、これまた行ってみたかった酉谷山避難小屋に1泊との事ですぐさま山行計画に飛び乗った。

5月20日() 天気予報では午後3時より雨、明日は晴れの予報

 東日原バス停 8:55着 9:05出発。ヨコスズ尾根を登るが、久々の避難小屋泊山行にはきつい急登が続く。更に、避難小屋定員オーバーの事態を想定し、23人用テントを持参したので、なおつらい。途中Wさんの足がつるが、Iさんのいつもの特効薬ですぐ直る。一杯水避難小屋に着いたのがちょうど12時。これから先地図を見るかぎり、県境の尾根をまくようにしたゆるやかな登りで、今までのような急登はないが、雨の予報なので先を急ぐ。その後Wさんの足が2度つる。どうやらリュックのバランスが悪いらしく、リーダーが指導する。 ゴンバ尾根の分岐で小休憩をとる。リーダーとIさんは、地図上で点線になっている尾根を確認しに行く。

 遠くの山の頂から黒い雲がわいている。ヤバイと思い足早に先を急ぐが、予報より早く小雨が降りだし、全員雨具を着る。程なく酉谷山避難小屋に着くと、迷彩服姿の若いカップルがいてびっくり。話を聞くと、車で来て七跳尾根を登り、そのまま小屋より西谷沿いの谷を下ると言う。気をつけてと送り出す。その後、雨足は更に強まり、小屋前の坂道はあっという間に泥水のような滝になる。工場の安全靴の様な靴を履いていた彼・・・無事下山できただろうか?難儀したに違いない!

 酉谷山避難小屋は小屋前に豊富な水場があり、とても綺麗な小屋で、寝具のほか銀マットまである。トイレも綺麗で、水が入ったペットボトルが何本も置いてある。ただしテントはどこにはるのか。少し傾斜した小屋前に1張りが限度だろう。

 今日の食当はWさん。野菜カレーとのこと。早めに食事の支度をしながら、すごく優雅な時間をすごす。雨も小降りになってきた。酉谷避難小屋からの景色はとてもすばらしい。木々が、雨に濡れさまざまな緑色に見える。鉄塔も見えない。

上空の雲は早いスピードで流れている。夕暮れ時、一瞬かすかに見えた富士山のシルエットが綺麗だった。

 今日は信じられないことに、だれもアルコール類を持参していないとの事。私も、久々の山行で自粛した。おいしい食事もいただき、今日は早めに床の準備をする。寝る前に外で一服していたら、上の尾根の方から鈴の音が聞こえたような・・・しばらくして薄暗闇の中をヘッドランプなしで、男の人が一人小屋に到着。焼酎があるとのことで誘われたが、女性陣はすでにシュラフの中だったので丁重にお断りして、私も7時前に床に着いた。

5月21日()

  4:30起床。雲取山へ向かうという男性を送り出して、私たちも6時に小屋を出る。酉谷峠にリュックを置き、空身で酉谷山へ。昨日降った雨は、この山を滝の如く流れ落ちたのであろう。静かな山頂だ。県境沿いに長沢背稜へ通じる道らしきもの?があったと思われたが、酉谷峠へ戻る。歩き出して、約16分。予想通り酉谷山への県境の分岐があった。その先、途中ロープもあったが、昨日同様県境をまくように進む。7:40タワ尾根分岐に着く。リーダーとIさんは、タワ尾根の地形を確認しに行く。5万分の1の地図上では、点線もない尾根だ。

 8:35水松山分岐で、長沢背稜に別れを告げ南に折れる。これからはいったん下り、天祖山への登り返しとなる。9:50天祖山着。この先、林道までひたすら2時間の下りとなるのだが、所々平らな地形となり、注意しないと道をはずす危険がある。1時間程下った所で、単独行の男性ご老人と会う。車で来て、最初の登り口を間違えた上、このあたりで道迷いし時間をロスしたとのこと。

時間は11時。
登りと下りの時間を考え、山頂に固執せず、又天祖山から孫惣谷沿いの林道に出る道は崖崩れで通行止めになっているため、往路を下山した方が良いことを伝えて別れた。事前情報収集なくして、人のあまり入らない山への単独行は危険だ!地図上では普通の山道に思えるが・・・ 八丁橋で林道に出て、東日原バス停まで歩く。バスの時間まで時間があるので、いつもの所でビールを買い、一次会を行う。奥多摩駅近くの例の所で二次会をした事は言うまでもない。やっぱりジョッキの生ビールじゃないと・・・

 長沢背稜 NO2は、いつ、どんなルートでやるのかな?

 期待を胸に帰路についた。

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