東北地方北部3県の花の山旅

日 時

2006.06.156.19

参加者

蓬生、斉藤、井上、松平、佐藤

費 用

交通費、食費 13,000円(車利用・民宿の宿泊費を除く)

616日 東北の山 シリーズgT    安家森1239m

当初予定は七時雨山でしたが、あいにくと梅雨入りした直後で朝から時雨模様。霧雨が降り続き、視界もよろしくありません。さあこれからも…意気は上がらず。佐藤氏の提案で龍泉洞へ観光に向かうことになりました。一巡りするうち、薄日が差すほどに回復。帰路は安家森へ立ち寄ることにしました。今回の候補地に入れようかと迷っていた山です。

牧場の一角にある駐車場から、草を食む肉牛の脇を通って30分ほどの時間で小高いピークに立つことができます。これでも今回対象とした山の中、標高では一番の高さです。晴れていれば展望が雄大とか。のびやかな風景に遠距離移動の疲れも癒されました。下山時には、それまで横になっていた牛たちでしたが、順番に立ち上がったかと思うと威嚇するように我々のほうに近づいてくる気配。慌てた人もいたようです。 次は稲庭岳にバトンタッチです。          (文・写真 蓬生)


6月17日午前  稲庭岳(岩手県)1078m

 早朝、曇り空の稲庭高原登山口(820m)から広い登山道を40分位で頂上に到達、展望台もあったがガスでなにも見えない。祠の前で証拠写真を撮り下山。帰り道はちょうどネマガリダケの竹の子の時期で今夜の夕食にと沢山採った。採りたては生で食べられるとボリボリかじってみた。少し甘みもありなかなか美味しかった。

稲庭岳、稲庭高原とすべてガスの中で全容はまったくわからなかった。西風の強い所だそうで大きな風力発電機だけが印象に残ってる。ファミリーハイキング向けで、駐車場、キャンプ場と施設は整っていた。
まだシーズン前なのか、天候が悪いためか昨夜は私達だけ、おかげで広いバンガロー風の小屋を使わせてもらい快適な一夜を過ごせた。(松平 記)

 

無料のロッジ トイレも綺麗で快適でした

稲庭岳山頂で

    白 地 山(1034m)   617() 井上記

登山口に着くと巣箱(蜜蜂)を囲み立ち働いている人達がいた。珍しい光景にしばし見入る。白地山は十和田湖外輪山の一つで西湖畔に、頂上は秋田県である。

 鬱蒼とした森林に入って行く。何度か小沢を渡り小さなアップダァンの繰り返し急坂を登りつめると、湿原に出た。チョット期待はずれ高層湿原だぁ木道に入るとワタスゲ、ハクサンチドリ、ショウジョウバカマ、数は少ないが風に揺れる。  


頂上に地元の登山者が寛いでいて、竹の子の食べ方を教えてもらい、彼らの採ってきた山菜の中にヤマアスパラ?始めて見た判別は難しいそう。

帰りにヒナザクラを見つけた。S氏も熱心に花にカメラを向けている。なんといってもシラネアオイの大株に会えたことが嬉しい!ツバメオモト、クルマバソウ、オオバキスミレ、スダヤクシュ、ユキザサ、サンカヨウ、マイズルソウ等など。

ブナ林に光が射し込み草木が輝き見事。そして愛しい花々ありがとうー!

 

6.18(日)  十和利山(990.9m)十和田湖外輪山

早朝、雨のぱらぱらテントをたたく音で眼が覚めたが、今日は行動無しかななどと考えつつまた眠ってしまう。4:00起床、雨はガスに変わり、テントのフライもさほど濡れていない。快適なテン場を後に、540分出発。土産物屋や開拓時代の雰囲気の建物を横目に、広いアプローチの草道を僅かで東西コースの分岐に、東コースは緩やかな道から、一気に急斜面で迷ヶ平からの標高差400m近くの大半を稼ぐ、苦しい急な笹の道を東斜面から廻りこんで緩い広葉樹林の林に入ると、さほどの距離もなく頂上に着く。

眼下北西方向に御倉山の突き出た半島を手前に十和田湖が、徐々にガスを払ってスッキリ見えてくる。その奥に雪を残した岩木富士がすっくと立ち、その右に南八甲田連峰が、これもまだ残雪をつけながらゆったりと起伏をいくつも重ねている。南方面は八幡平から秋田駒はどこで、森吉山はどこか山座同定に忙しい。十和田高原の、風力発電のプロペラがいくつも見える。下りは傾斜の緩い西コースを花を探しながら、カメラ片手に井上さんと前後して下る。

<タイム>5:40出発---6:407:20山頂------8:10迷ヶ平着 さあ、次は田代岳だ!

(記録 斉藤義孝)

十和利山山頂 十和田湖を眼下に遠くは岩木山

美しい湿原の山  田代岳(1177.8m)

午前中に十和利山に登り、午後は青森県から秋田県大館市の奥にある田代岳に向かいます。大館から北に入る道の悪いこと悪いこと1時間40分の悪路に車がごっつんごっつんと擦り、疲れるやら車を心配するやら、最後は車をあきらめたところが、登山道入口です。ブナの原生林を登ること1時間強で山頂付近にある湿原に到着します。湿原の状態は非常に良く、大小の池塘 十数個が点在し、高山植物も咲き誇って素晴らしい景観である。規模は尾瀬に劣るものの内身が非常に良い湿原である。首都圏から遠く離れているが故の自然環境です。

田代岳の景観に名残を惜しんで、東北の五山と一穴?の山行は終わり、がたがた林道を下って大館市郊外の雪沢温泉で汗をながし今回の「山旅の思いで」にひたりました。

6.18日午後の部  1210荒沢登山口-----13:10湿原入口----13:40田代岳山頂------14:50荒沢登山口-----17:00雪沢温泉着

帰路は何故か有名な中尊寺よらず無名の水沢市郊外の正法寺に立ち寄りましたが、日本一の茅葺の大本堂も工事中でがっかりです。今回の山旅は車を利用したため毎日スーパーマーケットに立ち寄り食事の材料を購入し、毎日のキャンプの酒のつまみに刺身が付くという。妙な山旅になりました。

東北北部の五山は景観もすばらしく、ゆったりと心和む山々でした。東北には素晴らしい山々が沢山あります。来年もこの時期は東北に行きます。(佐藤達夫 記)

 

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