大雨の針ノ木雪渓

期 日: 2006715日〜16日(前夜23:54新宿(発)ムーライト信州)
参加者:L蓬生 堤 細谷 山田 田口 佐藤 松平 渡辺 新美 土井

715
5:09信濃大町(着)----タクシー----6:05扇沢バスターミナル6:40-----7:55大沢小屋-----9:10雪渓入口-----11:20針の木小屋(着)テント(泊)

山行計画は針の木雪渓をのぼり、針の木岳から爺が岳を縦走し柏原新道をくだり、再び扇沢バスターミナルに戻ってくる計画です。梅雨明け末期、梅雨の影響を受けるのか、昨年のように梅雨前線が消滅するのかやきもきします。

扇沢バスターミナルは黒四ダム見学の入り口です

 

タクシーで扇沢バスターミナルつきます、雨は降っていません。しかし出発して、20分後には雨具をつけなければなりません。その後も雨は降ったり止んだりです。大沢小屋に至るまで3箇所の沢を渡ります。

水はやや増水しています。帰りはもっと増水して渡れるのか不安でした。

黙々と針の木雪渓を登ります。雨は降ったり止んだりです

針の木雪渓は雨にかすんで、ただひたすらに登ります。

落石が点在し、時折落石が落ちて来ました。休憩も山の斜面を見ながらとります。

針の木雪渓上部はますます傾斜が厳しく迫ってきます。突如針の木岳から発する沢に大きな落石が発生しました。大きなものは直径1mから大小の落石が雪煙をたてながら落ちてゆきます。私たちの登っている本沢にきたら、避けられるのか不安です。

1100 漸く最後の登りで針ノ木峠に到着しました。テントサイトには残雪が残り適地ではありませんでしたが何とか張り上げました。

針ノ木峠から見る雨雲が深くたちこめる北アルプスの山々の景色です。

稜線の下の風のない場所にテントを設営しました。雨の針の木小屋のテントサイト 手前と奥の2張りのテントです

針の木小屋の斜め下にある斜面にテントをはります。テントサイトは半分雪に埋まって使用可能部分が多くありません。テント設営ころから雨は激しく降り始めます。勿論蓮華岳往復はできず、テントの中でおとなしくしているのみです。

テントの中はびしょびしょです。ますます雨は激しくアルミマットの下を水が流れます。雑巾を絞っては拭き絞っては拭き、あちこちから雨漏りがし、食器をあちこちに置きます。明日の予報を聞きますが芳しくありません。ジャンボテントを新調しなければの声がします。






716日  起床5:20 針の木小屋出発9:40-----11:40大沢小屋-------13:10扇沢バスターミナル===タクシー==薬師の湯===信濃大町===21:05新宿(着)

朝から雨は降り続きます。なんと蓬生さんのシュラフはぐっしょり、しぼると水がでてきました。水汲みは必要ありませんでした、テントの上を流れる雨水をくめばすぐにコッヘルに一杯になりました。早く起きたものの様子を見て、往路の針の木雪渓を帰ることにします。

雪渓の下りは雪が多く、念のため小屋で1500円の軽アイゼンを借ります。アイゼンは下の小屋に返却すればよいとの事です。

針ノ木小屋で軽アイゼンを借り下山準備をしました。

針ノ木小屋から軽アイゼンを借り、下りの準備をします。カメラは雨水が侵入し動かなくなりました。

 

雪渓の上にある点々とした落石 写真では急な傾斜も緩やかに見えます。半月後に同じ場所で落石の死亡事故が起きました。

急な雪渓を降りる途中落石が点在します。休憩中は落石がこないか、沢ばかりを見上げています。なんとこの雪渓で8月はじめ落石で1名が亡くなる事故が起きたとの事、やっぱり危険だったのだと思い出します。帰路も増々。雨が強くなり、靴の中まで、雨具の中までそしてザックのなかまでぐっしょりです、夏だから良いようなものの他の季節だったら相当に寒かったでしょう。

的確に渡渉地点を探しました。
雪渓も終わり大沢小屋を過ぎて心配した沢は増水を始めていました。立ち往生をしている人たちもいましたが、リーダーは的確にルートを見つけ沢を渡ります。他の人たちも安心して後をついて沢を渡ります。何とか扇沢ばすターミナルにつき、タクシーで日帰り温泉に着き、温泉で身体を温め、ビールで乾杯しほっとした。針ノ木雪渓さんこうでした。

山手線の床にザックから水が。
帰りの山手線車内の床には私と山田さんのザックから水が床に流れでていました。

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