Sankou2006--70

笠ヶ岳と錫杖岳

日程(二泊三日)
2006 9/19/3

参加者

蓬生

SL

田口

食料

食料

松平

渡辺

装備

佐藤

費用(車利用のため)

交通費

3,500

食費

1,500

5,000

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佐藤さんの車で雨の中央道を槍見温泉へ。この雨も駐車場に到着頃には上がっていた。登山口から急登、荷物は重いし、蒸し暑く大汗をかく。心配だったクリヤ谷の渡渉も水量が少なく難なく通過した。今回のテント場、錫杖沢の出合には2時間位で着いた。今夜は私達だけ、枯れ木を集め焚き火ができた。明日からの天気を心配しながら早めに寝る。

新宿7:00===11:30槍見温泉12:05------14:05錫杖沢出合(テント泊)

テントサイトから見上げる錫杖沢

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4時起床、今日の行程は長いのでお茶と行動食で出発。天気は晴れ、もくもくと歩く。視界が開け槍の穂先、穂高連峰が見えてきた。水場を過ぎ、雷鳥岩で笠ヶ岳が見えた。ここからの笠ヶ岳は穏やかで優しそうな姿に見える。まだまだ遠いがファイトが沸いてきた。雨あがりで空気も澄み、真っ青な空。陽射しは強いが、吹く風に秋の気配が感じられた。このコースはお花が少ないのかな?あまり目に付かなかった。ガラガラの岩場を登り、山頂に到着。360度の大展望、槍ヶ岳・穂高連峰が目の前、やっぱりスバラシイ。

笠ヶ岳山頂で槍ヶ岳をバックに記念撮影です

ここで数人の人に出会った。最近はほとんど笠新道を登るらしいが、クリヤ谷からのコースの方がコースタイムも短いし、道もわりと歩きよかったように思った。同じ道をテント場へ下山。数時間前に歩いたばかりなのに『こんな沢渡あったかしら?』と記憶力・注意力のなさに情けなくなった。

標高差1,500m無事往復。沢の水で冷やしてあったビールで乾杯、おいしかった。いつのまにかテントが4張りも増えていた。

出発5:15-----7:10最終----8:20雷鳥岩---10:40笠ヶ岳山頂11:25-----13:00雷鳥岩-----14:00最終----15:30錫杖出合帰着(テント泊) 【以上 松平:記】

雷鳥岩からの笠ヶ岳

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笠ヶ岳は初めての山、その山を登りたいと地図をひろげたら、なんと昔雑誌でみた鬼気の迫る岩山、錫杖岳があるではないか、なんとか登りたいとチョット躊躇する皆さんに無理をいって、ガイドブックに無い山、錫杖岳登山を目指す。

錫杖沢より見上げる錫杖岳

ルートは岩のごつごつ迫る錫杖沢を詰める、30分ほどはクライマーの踏み跡をよじ登り、大きな岩小屋から水のちょろちょろした沢を真直ぐ詰めあがる、25分程詰めたのち両俣を右沢に入る。入口の厳しい岩場を越してからの沢は細く急峻で手がかりの無い草付の沢を抜けそうな草につかまりながら皆必死で身体を持ち上げる、赤テープのところから滑り落ちそうな笹薮の中を小さな尾根を巻いて左の小さな沢に抜ける。こんなルートは手がかりも無く帰りに同じルートでは自信が無いとの声、この小さい薮の沢を詰めようやく背丈以上の深い藪の中の鞍部に到着、鞍部からは樹林の中の岩峰を笠谷側の巻きながら、踏み跡をたどる。頂上直下の大きくガレた場所は崩壊し足元から深い谷底に崩れおちる落石にヒヤヒヤしながら這松につかまりかろうじて通過する。山頂からは笠ヶ岳の雄姿とクライマーのあこがれの岩場見物を堪能する。

穂高連峰を背景に錫杖岳山頂に埋め込まれたピッケル
錫杖岳で散った登山家に対する鎮魂のモニュメント


錫杖岳山頂からは往路を戻る。後から来た
10名ほどのグループは頂上直下のガレ場でザイルをだし慎重に通過している。鞍部からは蓬生リーダーの判断で、ルートを変更し別の沢を下る。大正解、笹は多いものの快調に沢を下る。合流点に近くは大きな岩が増え、捨てハーケンも見受けられるが、順調に下る。途中見上げるような錫杖岳の岩壁からクライマーの合図を掛け合う声を聞き、ロープで豆粒のように結び合っている姿をみて、すごいすごいの声。無事岩小屋を通過し、テントに帰着する。

クライマー憧れの岩壁の一部です。大きくて岩壁の下部は写りません。写真にはクライマーの姿が写っていますが拡大しないと見えません

錫杖沢出合でテントを撤収し、槍見温泉への帰路につく、帰りは勿論奥飛騨温泉郷のとある民家風の温泉で汗と冷たい飲み物で乾杯し、車で一路東京へ向かう。

錫杖沢出合出発5:25------5:57岩小屋------6:25両俣 右の沢に入る-----8:20鞍部-----9:20錫杖岳山頂9:45-----10:45鞍部-------12:10岩小屋-----12:35錫杖沢出合到着 テント撤収し出発13:12-----14:10槍見温泉着  奥飛騨温泉で温泉、松本で夕食===(中央道)==23:00新宿

北アでは立派ではあるものの縦走路からはずれた笠ヶ岳、そしてクライマーだけが登る錫杖岳になんとか登れたことは嬉しく、協力して引っぱって頂いた皆様に感謝します。                    (佐藤::記)

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