2007年 第一回雪山教室   平標山(谷川連峰)

期日 2007.12.8〜9
参加者 L田口、SL細谷 松平 佐藤 福井 丸山
コースタイム
12月8日
東京駅発7:48===上越新幹線===9:05越後湯沢(共同装備配布、雨具ズボン、スパッツ着用)9:49===タクシー===10:09平標山登山口(別荘管理棟)10:24----10:28登山口----12:04送電線鉄塔----13:20松手山山頂 テント設営----14:15〜15:00ワカン訓練   21:20就寝
12月9日
5:00起床  7:13出発----8:23  1677m地点通過---急登とラッセルが厳しい----10:00一ノ肩1890m地点(時間切れのため引き返す)---10:17昼食1775m地点10:25---10:47 1677m地点---11:15松手山テントサイト(休憩とテント撤収)12:40---13:26送電線鉄塔----14:27登山口----14:32別荘管理棟15:05===ジャンボタクシー===15:30 ( 越後湯沢駅前中華料理で打上げ)  18:08越後湯沢発===上越新幹線=== 19:34東京駅着解散

2007年12月8日〜9日

雪山教室(平標山)に参加して

雪山は、今まで何度かお誘いの声を頂いていたが自分には雪山なんて「とんでもない」という思いが強くて一歩踏み出す事が出来なかった。

でも,今回の場所は平標だ。2003年の集中山行で行った事があるし、とても気持ちのいい山だったのでもしかしたらここだったら行けるかも知れない、行って見たいという気持ちになりました。SLの細谷さんに相談をして「福井さんのやりたい気持ちがあれば・・」

という事でまず道具を揃えることにしました。雪山用の靴はもちろんの事,今まで欲しかった雨具・エアーマット・シュラフカバーも買って何だかとても嬉しくなってきました。家で、靴をはいてアイゼン・ワカンをつける練習をし、当日に備えました。

いよいよ当日、新潟は曇りのち雨の予報だったので天気が悪いのを覚悟して家を出ましたが、越後湯沢からタクシーで元橋に向かう頃には青空が見えてきました。

雪も積もっています。登山口から送電線の鉄塔までは急登で、暑く荷物も重いのでかなりきつかったです。先に歩いている人の足跡があり、道がついていたので助かりました。鉄塔からは少しなだらかになり雪道を歩いて松手山に到着です。

青空に雪を被った山々が見え、しばし眺めていました。 初めての雪の中でのテント張りです。皆で雪を踏み均し快調にテントを張ることが出来ました。

その後、ワカンをつけて練習。テントの中は暖かくて夕食後、田口さんの一度は聞いておかないとと言う「イムジン河」を聞き就寝。エアーマット・シュラフカバーのお陰で快適な眠りに就きました。ケチらないで早く買えばよかった! 翌日は、昨日とは打って変わって吹雪です。ワカンをつけフル装備で出発。今日はトレースの後がないので交代でラッセルです。5分交代のラッセルがこんなにきついとは・・・

頂上に近づくにつれ、風も強くなり顔に吹雪が当たって痛い事。階段の多い山なのでワカンをつけて歩くとつまづいて危険です。廻りの景色が何も見えず、前回行った時の様子が全然ありません。 頂上まで後少しの所で、風も強くなってきた為引き返す事になりました。階段によろめき、靴と荷物の重さで足が本当に疲れました。無事、登山口まで戻れてホットしました。

 最初の雪山で吹雪の洗礼を受けましたが、九州生まれの私にとって、雪はやはり憧れです。体力をつけて一回でも多く雪山に行けるようにしたいです。

今年の雪山教室は初めて雪山参加の2名を含め、6名の参加者です。平標山登山口までは7:48東京駅発上越新幹線、タクシーを乗り継いで早くも10時過ぎには登山口到着です。

登山口から送電線鉄塔までは見上げるような急登です。天気も良く風も無く、薄着で雪道を登ります。

巨大な送電線鉄塔の下で休憩をします。

鳥甲山の岩壁が良く見えます。明日の天候は良くないので今日は展望を楽しみます。

ここまでは冬型も緩み、左から山頂の平らな苗場山と大きなギャップの右は神楽峰が良く見えます。

送電線鉄塔から上はさすがに雪が深くなって着ましたが先行者のトレースに助けられ快調に進みます。平標山の平らな山頂が良く見えます。

松手山山頂に快調につきました。

松手山山頂直下の樹林帯に雪を整地し、薮や熊笹をはらってテントを設営しました。

時間も余裕のあることから近くの雪の斜面をワカンを履き、歩行練習です。

ときおり霧が晴れて、明日目指す平標山へのルートが良く見えます。明日の天候はどうなのでしょうか。

テントの中は暖かく快適です。美味しい食事にお腹がいっぱいです。

冬型は強くなっていました。風でテントが鳴りどうなるかの気持ちにさせます。テントの中で雨具を付け、靴とスパッツを付けて出発準備をします。

ワカンを付け出発準備です。

1677m地点までは思ったより季節風は強くありません。

1677m地点から1900mの一ノ肩付近までは急登の連続で雪も深く、ラッセルに時間を費やします。

一ノ肩に近づくにつれ風に吹き飛ばされた夏道の階段が現れ、その上をワカンで歩くのも歩き難いことでした。

一ノ肩1900m付近より平標山山頂1984mまでは平坦な稜線が続きますが、視界も悪く更に往復2時間が余計にかかることから、残念ながら引き返すことにします。初めての平標山だっただけに未練が残りました。

写真では良く分かりませんが、急な斜面のトレーズでつくった窪地で風雪をさけて行動食をとります。

松手山に戻ってきたところで参加者全員の記念撮影です。

テントで熱いお茶を飲み、行動食で一服した後テントを撤収し、帰路に着きます。昨日のトレースも風雪で飛びほとんど分からなくなっており、登山口までワカンを着けたままの行動でした。

昨日春の陽気だった登山口も一転して冬に戻りました。

今年度の雪山教室も2名の新参加者を迎え、テント生活、歩行訓練、ワカン訓練、ラッセルと充分な体験をして終えることができたと思います。越後湯沢駅前の新タイプの中華料理はなかなか美味しく又来たいとの思いです。
越後湯沢駅の構内の立派なこと、そして新幹線の東京までの早いこと、昔は山に行くのに新幹線とは考えられませんでした。でも便利で病みつきになりそうです。
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