同じところで楽しむ山の幸
谷川岳 芝倉沢周辺
2008.1011日(土)〜12日(日)テント泊1
メンバー・新美(L)・末石・林・岸田(大田山友会)・荒木(講師

昨年に続いて同じ場所でのテント泊、同じ場所を歩いてキノコや山葡萄、アケビなどを探す。

リーダーの新美さん、講師の荒木さん、末石さん、林に加えて今年は大田山友会から岸田まさ子さんが参加した。5人のうち4人までが去年と同じ顔ぶれというのも面白い。初日は天気予報では曇り/雨だったが、春の山菜採りが雨で流れただけに祈るような気持ちで朝を迎えた。幸い東京は雨も降っておらず、車窓からは時折青空もみえてほっとする。959土合着。地下ホームから462段の階段は心なしか去年よりつらく感じたが、天気が持ちこたえていることで気持ちがはやる。湯桧曽川沿いの道を駐車場・休憩小屋まで歩いたところで昼食。食べ終えたころ、ぽつぽつと雨が降り出した。小屋の前を通りかかった土地の人から今年のキノコの生え具合などを訊く。マイタケ採りの自慢話なども聞かされる。途中いろんなキノコを見つけたがどれも荒木さんに首を振られてしまう。ところが、道の傍のブナの木の地上から2メートルくらいの高さにびっしりと黄色いスポンジ状のキノコが生えているのを見つけた。ブナハリダケだ。「これは油炒めにすると旨いんだ」。荒木さんが太鼓判。ストックで木からそぎ落とすが上の方のキノコには届かない。新美さんが、えいっとばかり木にとりついて登りはじめた。これで一件落着、生えていたキノコは大部分われわれの手中におさまった。雨脚はだんだん激しくなって、キャンプ予定地の成蹊大・虹芝寮付近に午後2時ごろ到着、即テントをはってもぐり込む。翌朝までの16時間、テントの中で雨音を聴いてすごしたのは初めての経験だった。

             


















芝倉沢から
目覚めた頃には雨もすっかり止んでいだ。テントから出て大きく伸びをしていると「パン、パパ〜ン」爆竹の音。キノコ採りの人が山へ入る前に爆竹で熊を追い払っているのだ。朝食後、荷物とテントをおいて出発。川沿いの蓬峠へ至る道を歩く。昨夜あれほどの雨だったのに、谷川岳からの沢は涸沢、増水で横切れるかと心配していただけに呆気にとられた。去年アケビと山葡萄を沢山採った地点で藪の中に突撃。「あった〜」の声が先頭から聞こえる。目の前にある山葡萄やアケビまで蔓にとられた足を抜きながら苦労して近づく。一歩、また一歩。アケビも山葡萄も去年よりずっと収穫できた。満足して引き返す。キノコの収穫は少なかったがツキヨタケ(毒茸)が倒木にみっしりと生えているのはあちこちで目撃した。テントを畳んで、帰路へ。道々行きに目を付けておいたサルナシやミズのコブなどを採りながらバス停へ急いだ。水上で温泉に入り、ビールも飲んで大満足の山行だった。(林 記)
収穫:アケビ・山葡萄・サルナシ・茸:ブナハリダケ・オツネンタケ・キクラゲ・ナラタケ

参加者の感想

     今年も山ぶどう採れたぞ〜、ぶどう酒作れるかな〜ウッシッシ(新美)

     茸とりなのに不作で残念。大量のアケビで帳消しに(荒木)

     大きな茸でおいしそうなのに食べられないのが残念(末石)

     ハイライトはブナハリダケ!ブナの立木にブナハリいっぱい。でも高〜いところ。ところが新美さん、岩登りならぬ、ブナ登りで、我々は足をしっかり支えて採りました。荒木さん持参のネギ味噌で炒めたら最高の味
(岸田)

紫に色づいたアケビ










濃紫色のやまぶどう





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