新潟の山旅
不動山 ・ 権現岳/鉾ヶ岳 ・ 米山
期日:2008.11.1〜11.3(前夜発)
参加者:L蓬生、井上、細谷、川田、佐藤
第1日目 不動山
コースタイム
10月31日   21:00東京出発 関越道 上越道経由
11月01日   深夜2:30頃不動山への林道をさかのぼるも風雨激しく  3:30道の駅「能生」へもどり仮眠4:00
         7:30起床 8:24道の駅出発==9:24不動山登山口9:52──9:55堰堤前の沢を渡る──10:30小さい沢──10:41芭蕉ヶ池コースとの分岐  トラバースコースを選択──11:35稜線──12:17不動山山頂(昼食)12:50─13:27稜線分岐より芭蕉ヶ池コースをとる──13:50 乗越1200m地点──14:15芭蕉ヶ池14:25──14:35トラバースコースと合流──15:10登山口駐車地点到着
道の駅「能生」で夕食 鉾ヶ岳山麓でテントサイトを探し回る 20:00テント設営  22:00消灯

狸の軍団に驚きました

東京を出発の時は星空、高速道路を妙高高原を過ぎはじめると徐々に雨が強くなり、日本海岸の名立ICを出る頃から激しくなる。林道を遡りテント適地を探すが暗く風雨が強い為、さすがにこんな状況ではと断念する。夜の暗い林道はヘッドライトに照らされ狸が飛び出し、車の前を走り出す。10匹程度は見かけたでしょうか。深夜の雨の2時こんなに沢山の狸がいるとは! 深夜の狸見物ドライブでした。その後は道の駅「能生」まで引き返し車中で仮眠をする。翌朝は雨も止みまだまで雲が残っているものの再び不動山を目指して林道を遡り、林道脇に車を止め歩き始めます。道は整備され、紅葉の中を気持ち良くあるきます。不動山はピラミッド状の山、山頂に近づくにつれ傾斜を増してきて息があがります。山頂は残念ながら冷たい霧が濃く見渡しは全くなく、残り雪の中に三角点と祠が寂しくありました。晴れていたら真近に妙高連峰が迫っているのに残念です。山頂は寒くツエルトを被って昼食をとりました。帰路は芭蕉ヶ池コースを取りました。芭蕉ヶ池は紅葉に彩られ、少しずつ晴れ上がって周囲の山々を水面に映して、これだけでも来て良かったと思います。再び日本海岸にでて道の駅「能生」で暮れ行く夕日を眺めた後、夕食に海の幸とビールを楽しみ、今日の【泊】地である権現岳山麓へ向かいます。予定地点についたものの暗闇で勝手が分からず急な山麓の涸れたカヤトの中を車でうろうろ、巨大なコンクリートの建造物にぶち当たり引き返し、いまだにその建造物の使用目的が分かりません。漸く沢筋の親水公園の跡地に適所を見つけテントを設営しました。満天の星が明日の晴を約束してくれました。

9:33 昨夜大雨の中 狸の軍団にあって楽しんだものの強い風と雨にこの付近でのテント【泊】を諦め道の駅「能生」に逃げ込み車の中で一夜を明かし、再び不動山の登山口にやってきました。
10:39 登山口から見える稜線を登ります。霧の中の紅葉も美しいものです。
12:00 霧の中 不動山への稜線を登ります。 12:12 風も強く、霧で何も見えません。寒々とした山頂です。本来ならば妙高連峰が目の前に広がるはずでした。
ツエルトの中でほっと一息しながら昼食をとります。ツエルトの有難さを感じます。
12:44 不動山山頂で震えながら記念撮影です。
13:47
不動山山頂を下り別ルートの芭蕉ヶ池コースを選びます。1200m付近の鞍部は初夏は水芭蕉で覆われる湿原がありますが、今は静かに冬を待っています。
14:01芭蕉ヶ池まで急な斜面を下ります。 
14:13 天候も回復してきて、芭蕉ヶ池は素晴らしい晩秋を演出してくれました。
16:37 道の駅 能生から見る日本海の日没です。皆しばらく沈黙して見つめました。
17:22 道の駅で海鮮料理を楽しみました。 21:59 暗い夜道を走り、テントサイト探しに苦労しました。権現岳山麓のかやの覆い茂った道をあっちにうろうろこっちにうろうろ、巨大なコンクリート要塞のような建造物に行く手を阻まれたり、漸くもと親水公園であったところに良いテントサイトを見つけテントを設営しました。

第2日目 権現岳/鉾ヶ岳
11月2日 
起床5:00  6:45出発──岩場の連続──8:10お胎内──岩場の連続──9:17権現岳山頂9:41──10:25のぞかずの窓──10:32ドッケの峰(井上さんは待機)──11:32鉾ヶ岳12:00──12:34ドッケの峰(井上さんと合流)──13:32権現岳13:47──14:50胎内──16:10テントサイト到着【泊】
テントサイト到着後 近くの棚口温泉で汗を流し、能生町のスーパーに夕食、朝食の買出しをする  20:00消灯 

テントを出るとそこには権現岳が圧倒的な力で迫ってきます。見上げるような岩山です。テントサイトは標高350m 権現岳山頂は標高1104m 標高差750mがすべて岩山です。

出発して右の山稜に滝が岩壁を流れるのを見ながらジグザグに登り、そこからはロープの連続です。まずは苔蒸した一枚岩の壁から始まりロープ、ロープです。ロープはない場所も通常の山ではロープがついてもよい所ばかりです。むしろロープが着いている場所の方が安心な位です。そして大きな岩々が積み重なる胎内岩をくぐります。胎内岩の中は中で折れ曲がり、上下して薄暗くて狭くて複雑です。大きなザックではとても通過できません。漸く這いずり上がって外にでると先頭を歩いている蓬生リーダーがいません。先に行ったのだろうをロープを這い上がりますがいません。待っていると後から登って来て、苦笑いをしながら胎内岩の中で迷い、変な場所に出てしまったとのことでした。漸く長い長い岩場を登りきり、そこには権現岳の素晴らしい展望が開け、妙高連峰が新雪を被り迫ってきました。そして振り返れば日本海の白波まで見えます。昨日登った不動山もピラミッドのような山稜を見せています。

権現岳からドッケ峰の間は狭い切り立った山稜が続き、ナナカマドの赤い実が実っています。山稜に3箇所ほどナナカマドの実が大量に入った大きな直径30cm程の変色していない糞がルートの上にあります。井上説ではこの糞は非常に新しく熊のものであろうとの事で、あらためて鈴を鳴らしながら進みます。ドッケ峰で井上さんはここで待機し、鉾ヶ岳へ向かう。鉾ヶ岳山頂はトタン張の避難小屋があり、地元の1人がビーグル犬と一緒に登って来ている。鉾ヶ岳山頂からも妙高から雨飾への山稜がせまってくる。日本海の展望を楽しんだのち再び往路をたどり、ドッケ峰で井上さんと合流し、またまた権現岳からの大下りに挑戦します、下りは登りよりも更に緊張します。岩稜の足場に落ち葉が堆積し分かりにくく、苔むして滑りやすく、登り以上に時間を費やしました。井上さんの言葉で、私の長い山行経験でもトップクラスの難所であったとの事。ようやく日も落ちかけた16:00頃テントサイトに到着しました。なかなかのコースでした。新潟にもこんな山があるとはとの感です。テントサイトに着き早速近くの棚口温泉の旅館で汗を流し、能生町のスーパーで夕食、朝食の買出しをし、今夜は昨夜と同じテントサイトで寝ました。明日はいよいよ民謡で有名な米山山行です(佐藤)。

6:30 テントサイトから見上げる権現岳の岩山です。右手の斜面を登りますがものすごい傾斜です。
6:57 権現岳からのルートより見る沢の反対側の厳しい壁に滝が流れ落ちますが、下は霧になって消えています。
7:33 テントサイトから暫く歩くと岩場の連続で苔むした上に落ち葉が堆積し、緊張します。
お胎内岩です。内部は複雑で暗く長くそして岩登りもある難所です。 お胎内岩の内部をよじ登ります。
810 右に左の上に漸く「お胎内岩」を出てきました。先頭を歩く蓬生さんとはぐれました。暫くしてから蓬生さんが、お胎内岩の中で迷子になってしまったと苦笑いをしながら出てきました。
8:26 岩場はどこまでもどこまでも続きます。
8:30 登るにつれ山麓が箱庭のように見渡せます。昨夜テントサイト探しにうろついた場所です。昼間上から見るとなんでもない場所でしたのに?
8:36 よくもまあロープばかり、全山同じような感じでした。
8:44 稜線から山麓へ向かって落ちるスラブです。
8:55
9:14 権現岳山頂に到達しました。昨日登った不動山がピラミッドのような姿を見せてくれました。右へ妙高連峰へと続きます。
9:15 目指す鉾ヶ岳です。右手端は別ルートでの難所です
9:26

妙高連山のパノラマです。

10:16
11:25 鉾ヶ岳から海谷山塊の岩稜を見ます。
11:35  鉾ヶ岳山頂で記念撮影です。
11:36 鉾ヶ岳から見る日本海です。
ドッケ峰と権現岳の間の岩稜上にナナカマドの実を食べて未消化の糞をした跡です。新鮮で変色していません。井上さんは非常に新しい熊の糞だとのことです。
同じ大きさの物が3箇所もあり、危険を感じて小さな鈴の音を聞かせながら歩きますが、果たして効果があったのでしようか?
13:58 帰路は同じ道を戻りましたが、岩場の下りも緊張します。登りと同じ時間を要しました。
14:13 お胎内岩の内部は長く暗くヘッドランプを付けて行動しました。
15:35 岩場は苔むして滑りやすく写真以上に緊張します。やれやれ想像以上の岩場に新潟の里山の厳しさに感心しました。行動時間約11時間30分なかなかのものでした。
19:20

朝、テントを出るとそこには権現岳が圧倒的な力で迫ってきます。見上げるような岩山です。テントサイトは標高350m 権現岳山頂は標高1104m 標高差750mがすべて岩山です。

出発して右の山稜に滝が岩壁を流れるのを見ながらジグザグに登り、そこからはロープの連続です。まずは苔蒸した一枚岩の壁から始まりロープ、ロープです。ロープはない場所も通常の山ではロープがついてもよい所ばかりです。むしろロープが着いている場所の方が安心な位です。そして大きな岩々が積み重なる胎内岩をくぐります。胎内岩の中は中で折れ曲がり、上下して薄暗くて狭くて複雑です。大きなザックではとても通過できません。漸く這いずり上がって外にでると先頭を歩いている蓬生リーダーがいません。先に行ったのだろうをロープを這い上がりますがいません。待っていると後から登って来て、苦笑いをしながら胎内岩の中で迷い、変な場所に出てしまったとのことでした。漸く長い長い岩場を登りきり、そこには権現岳の素晴らしい展望が開け、妙高連峰が新雪を被り迫ってきました。そして振り返れば日本海の白波まで見えます。昨日登った不動山もピラミッドのような山稜を見せています。

権現岳からドッケ峰の間は狭い切り立った山稜が続き、ナナカマドの赤い実が実っています。山稜に3箇所ほどナナカマドの実が大量に入った大きな直径30cm程の変色していない糞がルートの上にあります。井上説ではこの糞は非常に新しく熊のものであろうとの事で、あらためて鈴を鳴らしながら進みます。ドッケ峰で井上さんはここで待機し、鉾ヶ岳へ向かう。鉾ヶ岳山頂はトタン張の避難小屋があり、地元の1人がビーグル犬と一緒に登って来ている。鉾ヶ岳山頂からも妙高から雨飾への山稜がせまってくる。日本海の展望を楽しんだのち再び往路をたどり、ドッケ峰で井上さんと合流し、またまた権現岳からの大下りに挑戦します、下りは登りよりも更に緊張します。岩稜の足場に落ち葉が堆積し分かりにくく、苔むして滑りやすく、登り以上に時間を費やしました。井上さんの言葉で、私の長い山行経験でもトップクラスの難所であったとの事。ようやく日も落ちかけた16:00頃テントサイトに到着しました。なかなかのコースでした。新潟にもこんな山があるとはとの感です。テントサイトに着き早速近くの棚口温泉の旅館で汗を流し、能生町のスーパーで夕食、朝食の買出しをし、今夜は昨夜と同じテントサイトで寝ました。明日はいよいよ民謡で有名な米山山行です(佐藤)。



第3日目 米山
11月3日
6:30起床  7:50出発 能生町IC==(北陸道)==米山IC==大平林道==9:32登山口9:42──10:00稜線ルート合流──10:13米山山頂10:59──11:20登山口駐車地点到着  道の駅「米山」付近の店で食事と買物==関越道 経由=== 20:00頃帰京

楽勝だった米山(993m)

頚城の山も三日目。帰りの渋滞を避けたいこともあって、早めに帰路に着けるように低山を選択する。そうして米山に決定したのだった。

たくさんある登山道のうち、大平の集落の先に伸びる林道をつめ、頂上まで最短のルートとする。登山道入口の道標には頂上へ45分とあるが、30分でのぼり、下山は20分で車に戻った。

 頂上からは浅草岳や毛猛山まで360度の展望が得られるのだが、日本海側のあいにくの天候で遠望は利かない。白波の立つ海岸線が朧に霞んでいる。立派な避難小屋は、50人は収容できそうな二階建てで、「こんなところで宴会ができたら…」の声が聞かれる。風が強く、雲行きも怪しい。前日のハードな山行に比べるとなんとも物足りない感もあるが、「痛む足には適度なリハビリになる」と往路を戻った。

頂上に立つ避難小屋(左)と薬師堂
9:38 米山最短ルートの登山口から米山山頂を望みます。神社の建物と小屋が見えます。
10:07 なんと30分ほどで山頂の小屋に到着します。大変立派で内部も清掃され美しい快適な小屋です
10:09 山頂の神社です
10:25 小屋の内部です
10:10 日本海の沿岸が長く長く見渡せます。天候が良かったらさぞかし美しいであろうと感じました。
10:14 山頂からの紅葉です。林道終点に車を止め登ってきました。
10:26
10:52 山頂での記念撮影です、
12:37
米山IC近くのお土産ターミナルでかにラーメンとお土産をたっぷり買い、今度は関越道経由で帰京しました。



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