上越の雪山山行
足 拍 子 岳
期 日:2008.02.14〜15
参加者:L斉藤、新美、渡辺(元)、丸山、佐藤
コースタイム
1月14日
(車利用)東京発6:30---(関越道 渋滞)---湯沢IC---11:07土樽駅---11:30土樽駅の対岸にテント設営----13:50ビーコンとザイルワーク訓練15:50    21:00消灯
1月15日
起床4:00  6:00出発----8:15アイゼン着用1080m地点----9:10 2030mピーク----9:55岩稜をロープで通過(時間がカかかる)1340m地点11:05----11:20足拍子岳南峰11:50----12:10岩稜をロープワークで通過12:48----13:15 1230mピーク通過----14:25テントサイト到着 撤収15:20====日帰り温泉 斉藤リーダーを湯檜曽で下ろす===(関越道 大渋滞)===帰京24:00頃になる
2月の雪山教室は足拍子岳です。2年前の1月に荒沢山に登ったときに是非ともチャンスがあればと思っていた山である。1/25000の地図を見たときのその北側斜面の荒々しさと荒沢山から連なる稜線の厳しさ等々、厳しい経験談が多くあります。

1日目(2月14日)
東京を車で予定通り6:30頃出発しますが、朝から上越方面へ関越自動車道はスノボーやスキーの車で大渋滞です。土樽には予定より1時間以上の遅れです。結果的には強い雨のピークを過ぎて止みかけた頃に到着でした。でもこの厳冬期に大雨とはなさけない雪山山行のスタートです。2年前の1月の荒沢山山行も大雨で土樽山荘に1日目は停滞の憂き目にあっていました。
今回の山行ははどうなるのでしょうかとの懸念が湧いています。
13:49 土樽駅の前の魚野川の対岸の広々した川原の雪原にテントをはりました。
14:27 漸く雨も小降りになり ビーコンとゾンデ棒の扱い方の練習を行いました。
15:01 テント設営地点前の足拍子岳山麓の斜面でロープワークの練習をしました。
2日目(2月15日)
間予報では2日目のなんと雨の予想でしたが、午前中は晴れ、15時ごろから悪化の予報に変化し、期待も持ちました。
夜が明けるにつれ晴れ上がり、寒さも戻って雪面は固く、つぼ足でも快調に歩ける状態になりました。

テント設営場所から直ぐに足拍子岳へ雪の斜面を這い上がります。
6:45 樹林帯はしっかり雪があるものの日当りの良い南斜面は薮や笹が露出して暖冬の今年をあらわしています。
7:05
8:12 休憩し、1080m地点よりアイゼンを着用することにしました。
8:49 一瞬足拍子岳南峰が木々の間から見えました。

8:49 1100m付近の緩やかな広々とした斜面を過ぎ 1230mピークの急斜面を目指します。まだまだ尾根は広々していました。
9:09 1230mピークを下りいよいよ足拍子岳南峰を目指します。目指す南峰の急な痩せた厳しい稜線が迫ってきます。

9:09 足拍子岳から蓬峠へいたる厳しい銃走路が迫ってきます、
9:26 山が急峻な為、関越自動車道土樽付近が眼下に見えます。
9:49 足拍子岳南峰へのルートは狭く、急峻で雪庇も発達し、緊張する登りが続きます。
10:12 足拍子岳南峰直下の狭い狭い岩稜に行く手を阻まれます。左斜面をロープでトラバースして行くますが、危険で通過は困難とのことでした。右の岩をへつるように通過できそうなため、ロープワークで通過することにしました。
10:40 この岩稜地点の岩の状態、落ちそうな雪庇 何度も冬の足拍子岳に来ている斉藤リーダーも首を傾げる悪い状態でしたが何とかロープワークで通過することが出来ましたがなんと80分も時間を要してしまいました。
10:41 立派な谷川連峰の山々です。
10:42 素晴らしい天候で谷川連峰の素晴らしい展望台です。厳冬期の2月にこんな天候に恵まれることはまれです。
苗場山から平標山 仙ノ倉山 万太郎山 谷川岳 茂倉岳 蓬峠 巻機山と大パノラマでした。
10:43
11:14 足拍子岳南峰に近づくと足拍子岳本峰が姿を現しました。
11:30 足拍子岳南峰からみる足拍子岳本峰です、標高差は50m程度で傾斜はあるものの難所はなく、30分程度で往復でますが、時間も足らなくなったので、本峰には登頂しないことにします。
11:40 左手遠くに巻機山の雪稜が遠望できます
11:32 本峰側から見た足拍子岳南峰で登頂の満足感と景色を楽しむメンバーです。遠くは谷川連峰 万太郎山です。
11:43 足拍子岳本俸を背景に記念撮影をしました。本峰はミニ赤岳のような山容です。
11:45 2年前の1月に頂上直下まで登った荒沢山です。ピラミッドのような立派な山容です。荒沢山から足拍子岳の縦走路は危険度一杯の難所です。
11:56
12:12 帰路も往きと同じ岩稜の難所をロープを伝って下ります。
12:15 横這いで岩をトラバースして行きます。 谷底を見るとビビリます。
12:54 下りは更に更にバックステップで急傾斜を下ります。痩せた尾根は間違えれば谷底へ転落しそうです。
12:58 漸く狭い急峻な雪稜から開放され、前向きにおりるようになりました。うねうねとした狭い雪庇が眼下に良く見えます。
12:58 痩せた急斜面のバックステップから開放され、ほっとした皆さんです。
帰路1230mピークを過ぎた後はただひたすらに下るのみでしたが、快適な雪道の下りとは行きませんでした。雪が暖かさ緩み時々雪面に足が大きくズボット陥没し、腰まで沈んだ足を引き上げるのが一苦労が続きます。暖かさに大汗をかきながらも、テントサイトに着きました。
足拍子岳は標高はないもののピリッと辛い山、素晴らしい天候とロープワークの実践勉強ができてまたまた思い出の山がひとつ増えました。
帰りの関越自動車道の大渋滞は往きの渋滞以上に激しく、3時間以上は余計に帰宅が遅れて深夜の12時過ぎとなりました。
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