奥飛騨の沢と乗鞍岳に夏を楽しみました
期日:2008年8月9日〜8月11日(前夜発)
参加者;L蓬生、SL田口、細谷、松平、丸山、渡辺(元)、佐藤
今回の山行 当初 北アルプス赤木沢を希望していましたが、なんとなく尻つぼみ、そこへ蓬生リーダーはまたまた見知らぬ奥飛騨の沢を持ち出し、7年位前の「岳人」に掲載された美しい沢があるとの事でそこに決定する。勿論私は知らない、早速遡行図を下さいとお願いするとそんなものはないインターネットで調べたらとの返事である。ネットでも文章はあるものの遡行図らしきものは全くなかった。特に荒城川柳谷右俣の情報は非常に少なかった

第1日目 2008.8.09
荒城川柳谷右俣

8月8日
東京発21:30==(中央道)==
8月9日
荒城川ダム工事現場3:15     4:15橋の上でテントを張り仮眠6:45
出発7:15─(車)─7:35林道ゲート──8:26入渓(準備)8:43──9:57第2堰堤──10:03大きな滑地帯──10:35第3堰堤──10:47二俣(柳谷橋)より右俣へ11:02──第4堰堤──11:40大滑で遊ぶ──12:24大滝──13:05ひな壇状の滝──遡行終了 脇の林道へ(非常に荒れている) 雷雨に会う──14:24二俣(柳谷橋)──16:00林道ゲート(沢装備整理)16:30===17:20高原川白水谷川原でキャンプ 神岡まで買出し  21:00消灯

出発時に細谷さんのご主人の見送りを受け出発する。中央高速を渡辺さん運転のスポーツカーとひた走り、安房トンネルをくぐり飛騨側には深夜の2時過ぎ、ナビに助けられながら山道を走ると目的地へは通行止め、大きく迂回することにする。深夜 目的地の沢の入口にたどり着けるか心配である。迂回し道を戻ったりしながらも深夜こうこうとライトに照らされたダム現場についてどうやら入口がありそうだとの安心感が広がる。


ダム現場の上流に未使用の橋があり、その上にテントを設営し、しばしの間の仮眠をする。テントの底は平で非常に快適であった。
2〜3時間の仮眠であったが元気に出発する。
845 ゲートまでは車で移動、林道をしばらく歩くとリーダーは暑い林道を歩くより沢を歩くほうが快適との考えで予定入渓地点の二俣(柳谷橋)よりかなり下流で入渓することにする。
859 下流はところどころ深い淵がありますが、全体には穏やかで滝も全くありません
9:57  美しい流れが楽しませてくれます。
1000 下流でも大きな滑が連続して続き、なかなか快適で立派なものです。

1029  当初 入渓予定地点の二俣(柳谷橋)へ到着しました。
11:40 滑の下に美しい釜があります。プール?
11:48 丸山さん果敢に滑すべりに挑戦します、
11:48 滑り終え釜を泳いで渡ります。
丸山さんに続いて渡辺さんも豪快に滑りました。
1153 どこまでも滑は続きます。
12:24 右俣最大の大滝です。通常は高巻しますが、全員ロープなしで登りました。
12:36
12:36 丸山さんは足の長さを生かして登ります。
12:50 シャワークライムに挑戦する渡辺さんです。登りきりました。
13:03 時間もたち、ひな壇状の滝を巻くところで遡行終了です。

林道は自然に戻りつつあり、薮だけならまだしも大きな岩が林道上に崩壊し歩きにくく大苦戦です。ところどころガードレールが残って昔林道であったことをうかがわせます。その荒れた道に苦戦している最中、激しい雷雨が襲ってきました。40分ほど雷雨と薮の中を歩き、雷雨もおさまり、薮もなくなると二俣(柳谷橋)です。ここからは長い長い林道を濡れたズボンを乾かしながら下ります。やっとこゲートの車のところに帰りつくとそこは全く雨の形跡はなく乾いています。

 そこから次の目的地沢上谷へは峠を越した反対側、渡辺さんのスポーツカーで悪路を越えられるか心配であったが、以外に良く、無事反対側の白水谷の川原にテントを設営する。 買出しとガソリン補給はは神岡の町まで店らしきものがないため、はるばる走る。富山まで30数キロの看板をみて、あらためて地元の人の買出しの不便さを感じました。


第2日目 2008.8.10
高原川沢上谷(そうれだに)

8月10日
起床5:00──6:45出発し 遡行終了点の蓑谷部落上まで車を置きに往復する  7:38入渓──7:53五郎七郎の滝出合──五郎七郎の滝往復(約40分)──8:35出合─(美しい赤い滑が続く)──8:54岩洞滝へ枝沢を往復(約45分)9:42──10:00蓑谷大滝(記念撮影に興じる)11:20──(大滝左岸を高巻く)──10:54高巻き終了し沢へ戻る──11:04二俣ノ滝12m──(滑が続く)──11:22林道へ遡行終了(薮等は全くなし)──11:42蓑谷の駐車地点到着(沢装備の整理)===平湯温泉バスターミナルで温泉と食事 14:50 丸山、松平、渡辺さんとここで別れる
===高山市内見物しスーパーで買物===19:20ほうのき平近くの林道でテント設営 夕食と歓談  22:40消灯

2日目は川原のテントを撤収し、2台の車は入渓地点でメンバーをおろし、更に林道をのぼり、遡行終了地点近くに1台の車をデポし、又入渓地点に戻ります。戻る途中数台の車とすれ違い、彼らも同じ考えのようです。入渓地点には別の3パーティの入渓準備をしており、地元の人気の高さを感じました。
入渓して15分も歩くと五郎七郎の滝の出合の滝があります。ここは右側の取り付きを登ります。
出合の滝を田口さん、渡辺さんが挑戦しますが、手がかりすくなく、ギブアップでした。
出合から左の枝沢を五郎七郎の滝を見に、沢を詰めあがります
枝沢も傾斜のある立派な滑が続いています。帰りは怖い傾斜です。
五郎七郎の滝の前で記念撮影です。
838  本流には美しい釜が目を楽しませます。
842 赤い美しい滑が続きます。
920
上流に向かい再び左の枝沢に入り、岩洞滝を見に行きました。三方を大岩壁に囲まれた中を滝は流れ落ちていました。
岩洞滝の裏側より滝見物のメンバーを見ました。
岩洞滝の裏側より下りてくる渡辺さんです。
9:56 本流を両手両足で踏ん張って登ります。
沢上谷本流にある最大の蓑谷大滝で記念撮影です。 ゆっくり滝を鑑賞しました。
10:02 あまりの大きさと優美さに感嘆します。写真に入りきれません。
蓑谷大滝は勿論直登はできません。大きく左岸を高巻ます。急な草付きの中に踏み後があり、かなり下流方向へ戻りながら高度をかせぎ、岩の壁が立ちはだかるとそこに立派な道がついています。
10:39 立派な岩稜帯の道をたどると赤布の箇所から一気に木の根や岩にしがみついて下ります。ロープをとった樹木もあり、相当な傾斜です。本流の川底におりたち、ほっとひと息です。
10:55 高巻のあとすこし滑を歩くと最後の左右からの滝があります。二俣ノ滝です。本流側は12mの滝で美しい流れをみせています。写真右端にフィックスロープが張っているのが見えます。
11:01 二俣ノ滝を過ぎると立派な平坦な滑が続きます。4駆なら充分走れそうです。

遡行終了点の林道まで滑は続き、沢登につきものの薮漕ぎ等はまったくありません。最後はちょっぴり林道を歩き、デポしていた車に戻り、奥飛騨の沢歩きは終了でした。美しく簡単な沢だけに入渓者も他に20名ほどでいました。
平湯バスターミナルまで車で走り、温泉と食事を楽しみ、丸山、渡辺、松平さんと一足先に帰京しました。
 残った4人は買出しついてに観光都市高山市内見物をし、外国人観光客のおおさにびっくり、久しぶりの喫茶店でコーヒーの飲み、スーパーで買出しをしてから、乗鞍岳への出発基地ほうのき平近くの林道脇でテントを設営し、寿司とビールの夕食でした。
なんでこんな山奥でキャンプをしながら寿司なんだ! 世の中変わったのです。


第3日目 2008.8.11
乗鞍岳

8月11日
起床5:10  出発6:55===7:10ほうのき平(駐車しシャトルバスに乗る)7:25===8:10畳平8:20──8:38富士見岳8:52──9:10肩ノ小屋──9:58乗鞍岳剣ヶ峰山頂10:24──10:40肩ノ小屋──11:22畳平11:40===(シャトルバス)===12:25ほうのき平===白骨温泉で温泉と食事===(中央道)==20:00帰京
林道脇のテントサイトを朝食の細谷さん手作りサンドイッチほうばり、出発する。今日は距離も短く気楽なものである。ほうのき平のシャトルバス基地に着くとバスは直ぐに出発、45分のバスドライブ 雄大な景色を見ながら快適なものである。なにしにきたのかなの感じである。
ここから乗鞍岳最高峰の剣ヶ峰まで歩く、手前の山は富士見岳で剣ヶ峰は隠れて見えない。
8:46  富士見岳を巻くことは出来るがそこはきちんと登る。山頂からの槍 穂高の景色は素晴らしい。
8:39 左手雲の間からちょこんと見える山が焼岳である。富士見岳で展望を早めに楽しんで正解です。この後ガスがかかり大展望は利かなくなりました。
富士見岳山頂から見る有名なコロナ観測所です
8:40 富士見岳山頂から見る乗鞍岳の最高峰の剣ヶ峰です
9:36 山頂直下の稜線からみる池です。乗鞍岳にはいくつかの美しい池が点在します。
9:51 もう少しで山頂です。火山の山の感じです。
10:04 山頂で余裕の記念撮影です。へそ曲がりの山好き達にとっては3000mの山は数十年ぶりとの事。
10:42 剣ヶ峰から肩ノ小屋まで走っておりました。短くて快適です。短ければまかせておけです。
10:52 肩ノ小屋付近の残雪でスキーヤーが10名程度滑っていますが、写真では点のようです。
高山植物はそう多くありません。人の少ない南斜面に多いとのことです。
帰りはあの有名な白骨温泉で源泉の流れるお湯を楽しみ、ビールと蕎麦を味わいました。今日は月曜日順調に中央高速道を帰りました。今回の山行は高山市内見物やらでなんだか観光も主であったような気がします。


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