中央アルプス「空木岳」
期 日  2008年821日(木)夕〜23日(土)
参加者  L堤、SL関根、末石、福井、松平、渡辺(綺)、他1名渡辺(桂
821日(木)
新宿PM730===(中央高速)===駒ヶ根市 ビジネスホテル泊

  新宿の高速バスターミナルは、どしゃぶりの雨だった。近くのコンビニで夕食のおにぎりとビールを買って夕方7時30分発の高速バスに乗り込んだ。しばらくしてあんなに激しく降っていた雨がいつの間にか小降りになり、うとうとして気がつくとすでに止んでいた。深夜11時過ぎ、バスターミナルのすぐ前にあるホテルに到着。

   リーダーとサブリーダーの二人は1便前のバスで到着しているはず。Mさんは1便後のバスで到着予定のはず。明日5時にホテルのロビーで全員集合の予定なので、明日の身支度等簡単に準備して早々にベッドに入る。

8月22日(金)

コースタイム

  ホテル5:(タクシー)==530林道終点545―――615空木岳登山道入り口―――655池山・空木岳分岐―――7351970m付近)750―――825迷尾根―――1020空木平分岐―――1115駒石付近―――1205駒峰ヒュッテ(休憩)―――1220空木岳頂上1250―――14:木曽殿山荘(泊)

  朝5時、参加者全員ホテルのロビーで集合、顔を合わせる。予約してくれたタクシーで林道終点まで行く。まだ、目が覚め切らぬ体がひどいでこぼこ道で左右に揺れ、やっと目が覚めたようだった。心配していた天気も、今日一日はなんとか持ちそうだ。

  軽く準備運動をして歩き出すと、ほどなく「空木岳 南駒ケ岳登山道」と書かれたおしゃれな風情のある案内板を目にする。池山・空木岳分岐までは快適な遊歩道の登山道だ。少し先の最初の水場でおいしい水を補給し、のどを潤して休憩する。分岐を過ぎると快適だった登山道もいよいよ急登に入る。

やせ尾根で、階段や橋が取り付けてあるここが大地獄、小地獄らしい。次第に霧がたちこめてきた。ほどなく「迷尾根」と書かれた案内板が現れた。 大地獄・小地獄・迷尾根と恐ろしい名前が付いている割には登山道が整備されて危険はあまり感じない。

 山はもう秋の気配が漂いトリカブトやリンドウもどこか寂しげに秋の風に揺れている。空木平分岐では自然の恵み「ブルーベリーの実」を皆でつまんで頂いた。

 駒石付近からは、岩陵の登山道となる。周囲は巨大な奇岩が点在し自然の力に圧倒させられる。屋久島・永田岳の奇岩群を彷彿とさせるが、こちらの方がもっと雄大かな…

 少し先の駒峰ヒュッテで休憩する。振り返ると駒石の雄大な奇岩群、前方は空木の頂を仰ぎ見る絶好のロケーションだ。広々としたテラスでのんびり昼寝でもして過ごせたら最高でしょうね!ヒュッテの主も素敵な年配の女性でした。

 さて、空木の頂上まであと一息。居心地の良いテラスを後にして出発する。

1220分空木岳頂上(2863.7m)到着。登山口が1365mだったから標高差1500mの登りだった。天気が良ければ明日の縦走予定の宝剣岳へと続く尾根を確認する。東川岳〜熊沢岳〜檜尾岳〜宝剣岳へと続く尾根は黒々とした岩陵の山々の連なりであった。

30分ほど眺望を楽しんだ後、雨が降らない内にと木曽殿山荘を目指して出発する。

1時間余の下りなのだが、岩陵の連続で巨大な岩がゴロゴロ。標高差1500mを登ってきて疲れた足には厳しい1時間余だった。滑らないよう慎重に黙々と岩を下り続けやっと

PM2時、木曽殿山荘に到着した。  (渡辺綺・記)

2日目 8月23日() 

木曾殿山荘6:00 → 義仲の力水6:08 → 見晴台6:50 → 8合目7:15仙人の泉7:50 → 7合目8:00 → 北沢8:30 → うさぎ平9:45 →(林道歩き)→ 伊奈川ダム11:30 →(タクシー)恋路の湯12:10 温泉入浴  野尻駅15:09 → 塩尻駅16:22塩尻駅17:27発(あずさ30号)→ 新宿20:07

4時起床。出発の準備を整え5時朝食。食事をしながら宿のご主人の登山ルートの説明を聞く。今日は風が強く雨も降っている。昨日、小屋近くの東川岳で滑落事故があった事もあり皆真剣に聞いている。南駒の方に降りる人が大部分のようだ。私たちが予定していた宝剣岳は登らない方が良いとの事。安全優先で伊奈川ダムの方に降りることにした。
小屋から8分程で水場に到着。周りはお花畑でトリカブトの紫色が鮮やかだった。

お水も冷たくておいしかった。平坦な道で小屋泊まりの人はここまで汲みにくる。ここを過ぎると、樹林帯の中をあるくようになる。雨・風はほとんど感じなかった。予定通りのコースを歩いていたら、大変な思いをしていたのだろうかと安堵する

宿のご主人の説明によると、急な下りが3ヶ所あり、つり橋を渡る(1人ずつ渡るように)との説明だったが、急な下りも多分これかなという感じで降り、つり橋も壊れそうな橋かと思ったら丈夫な橋で安心しました。
橋を渡り、登り返してうさぎ平に到着。ここでタクシーを呼んで車が入れるダムまで林道歩きです。
2時間近く林道を歩き、タクシーで恋路の湯へと向かう。お風呂でさっぱりとしビールで乾杯。予定では明日、帰る予定だったが天気に左右され1日早く帰京することになった。

全然考えていないコースを降りることになり、温泉に向かう時も自分が今どこにいるか理解できなかった。野尻駅という聞いた事のない駅から塩尻駅に向かい、あずさ30号で帰りました。一番の希望だった空木岳は登ることが出来、そして何よりも皆無事で下山できた事で満足して家路に着きました。






   

inserted by FC2 system