中国地方と四国地方の富士の名の付く山旅
伯耆大山(伯耆富士)・飯野山(讃岐富士)・石鎚山(おまけ)・伊予冨士
期日:10月30日午後〜11月3日
参加者:L蓬生、川田、関口、佐藤

第1日(10月31日)伯耆大山
コースタイム
10月30日 品川出発13:10──(東名・名神・中国・米子自動車道)──10月31日 0:50登山口 1:25テント設営 消灯2:00  起床6:00 出発7:15  7:23登山口──8:00二合目──8:50六合目避難小屋──9:58大山山頂10:30──(山頂別ルート経由)──11:20六合目避難小屋──11:43分岐1250m付近より沢ルートへ変更──12:07河原の堰堤──12:29大神山神社──大山寺経由──13:10駐車場帰着  皆生温泉で日帰り入浴 スーパーで買い物後  18:40蒜山キャンプ場  消灯21:50


7:18 この駐車場の奥にテントを張り仮眠をしました。長い山稜は伯耆大山への登山ルート夏山道の尾根筋と遠くは山頂です。
大山登山よりも東京から800km 12時間の長い長い高速道路を如何に眠気を起こさずに走りきるかでしたが、終始おしゃべりが弾んで眠気が起きずに助かりました。
7:25 まずは登山口で記念撮影です。この4名で中国・四国の富士を訪ねての山旅をスタートさせました。
7:29 なんと整備された登山道でしょう。周りの紅葉も見ごろを迎えています。
8:06 6合目まではこのように整備された登山道が続きます。けっして歩きよくはありません。
8:51 6合目避難小屋です。小さく4〜5名程度、雨宿りなら立って7〜8名程度の小さな避難小屋です。
9:09 実りの秋です。紫色のちいさな実と赤い大きな実は名前はなんでしょう。
9:32 左手は大山の山頂を形成する峰々です。逆行で写真がよくとれません。
9:45 8合目までの急登を終えると山頂まではのんびりとした笹原が続きます。登山道はよく整備され木道が山頂まで続きます。

10:01 山頂より見る最高点の剣ヶ峰(1729m)です。ルートの崩落が激しく残念ながらロープが張られ通行禁止です。
9:59 大山山頂は1740.6mの山頂標識があります。 10:30 山頂は休憩の人々であふれています。この先のロープの先は立ち入り禁止です。
10:03 通常写真で撮られる大山北面も峨々(がが)たる山稜ですが大山南面も激しく下が見えないほど切り立っています。
11:55 帰路は次から次へと登ってくる登山客のため、順調に下れません。6合目直下の分岐より沢コースをとる事にしました。人はほとんどいなくなり美しい紅葉を楽しみながらの下りになりました。
11:56
12:05 紅葉のなかにある元谷避難小屋です。
12:06 元谷から見上げる三鈷峰(1516m)です。大変人気の高い峰です。こんど機会があったら是非行きたいものです。
12:20 元谷から大山寺に向かう登山道は紅葉真っ盛りでした。
12:28 大山寺手前の大神山神社奥宮本社(国重要文化財)です大変立派な社です。観光客も増えてきました。

 元は伯耆大山(別名 大神岳)の麓に鎮座し、その神を祀るものであった。伯耆大山は、平安時代には修験道場として著名な山となっていた。元弘3年(1333年)、隠岐を脱出した後醍醐天皇が当社で鎌倉幕府打倒の祈願を行った。
 現在の奥宮は、山腹に大山山頂の遥拝所として設けられたものと伝えられる。その後、奥宮は冬季に祭祀が行えないため、山麓に冬宮(現在の本社)が設けられ、夏季には奥宮、冬季には本社で祭祀を行うようになった。本社は当初は大山山麓にあったが、数度の遷座の後に明治初年に現在地に遷座した。
 明治8年神仏分離によって大山寺を廃し(後に再興)、山腹の智明権現の仏塔を廃して奥宮とした。

12:49  大山寺です。観光客がどっと増え、登山だけではない大山山麓の観光が見えて来ました。
13:45 伯耆大山登山を終え車で米子市内に向かう途中、観光バスが止まってなにやらざわざわ、振り返ってみるとそこには伯耆富士の異名通りの立派な富士の形をした山があり、車からおりて皆でカメラのシャッターを押し捲りました。
14:29 皆生温泉の海岸です。美しい海岸もかっては浸食され、温泉街も危うかったようですが、今は美しい日本海と仲良くしています。
安くて350円で大変立派な日帰り温泉で疲れをとり、スーパーで買物をしてキャンプ地探しのドライブに出発しました。
20:11 蒜山高原付近をうろうろした結果立派な設備の蒜山高原キャンプ場を探し当て、テントを設営することができました。
勿論 夜は米子市内で購入した立派な刺身とビール・ワインで乾杯です。

コース:山下キャンプ場→大山夏山登山口724→一合目738→六合目850→八合目931

伯耆大山山頂1000→五合目行者谷分岐1210→大山神山神社1230→大山寺1250→山下キャンプ場1310→伯耆富士映す1345

 行動予定を天候お考慮し、伊予富士から伯耆大山に変更になった。山下キャンプ場に深夜に着く、朝6時に起床し、大山夏山登山口から登ることになった。

「鳥取県の大山隠岐国立公園にある、伯耆大山(ほうきだいせん)別名伯耆富士と呼ばれている」

大山夏山登山口前で、写真を撮り石段を登り5分程度登ると登山道標識を見る。周囲は、ブナ林の中を進み一合目に着く此処からは丸太の階段が有り、所どころ大山裾野に広がるフナ林についての標識がる。体が熱くなり服を脱ぐ、五合目に「山の神さん」についての登山者が東の尾からのぼる日の出を拝んで登山の安全を祈願していた場所とのこと、六合目見晴らしが良くベンチがあり一服する、避難小屋があった。此処から、急な傾斜になり、休憩した後で足が重く感じられた。八合目になると木道が敷かれ登山道、九合目から山頂は夏は、お花畑に成るそうだが、葉が枯れで小麦色でこれもまた感動しました。

木道の周囲に斜面の緩やかの所にダイセンキャラボク(国の特別天然記念物)帯が広がる。山頂は沢山の登山者で覆われ次々と登って来ました。流石に富士山と名が付くだけに人気ある。

此処からは360度の展望だが、島根半島、日本海はもやで見ることが出来なかったが、其れなりに満喫する展望が望められた。

下山の時は、登ってくる人が多く、下山するのも時間が掛かるので、リーダーから、五合目から大山行者谷コースを行くことにし、登ってくる人も少なく順調に下山することができた。

大神山神社を経て石畳道を歩き、大山寺を通り山下キャンプ場の駐車場へ着く伯耆大山は中国地方の最高峰だけに、道標や、展望案内、植物案内等沢山の案内があったてとても良かった。

次の目的地へ行く途中で観光バスが止まって写真を撮っていたので、その先を見たとき伯耆大山の全景をみることが出来、伯耆富士と名がつくのが納得した。



第2日(11月01日)飯野山(讃岐富士)
コースタイム
起床6:00 蒜山高原出発7:55──(米子自動車道 瀬戸大橋)──10:36飯野山登山口──11:25飯野山(讃岐富士)山頂11:52──12:24登山口帰着──近くで讃岐うどんを食べる──四国自動車道いよ西条IC 西条市内で買物──旧寒風山トンネル──霧と雨と暗くテントサイト探しに苦戦──18:20瓶ヶ森山駐車場   21:50消灯
いよいよ世話になった快適な蒜山高原を去ります。蒜山高原は牧場 大規模な遊戯施設なんだか軽井沢の郊外的な雰囲気でした。高速道路にのり一気に南下し、いよいよ生まれて始めての瀬戸大橋の島のSAで大休憩です。休憩所の展望台から香川県のやさしい山々が見える中に立派な富士の姿が見えます。今日は移動日だけなのであの讃岐富士に登る事で意見が一致します。
私は小学校に上がる前まで高松市郊外で東に屋根の形をした屋島(源平の戦で有名)西に讃岐富士を見ながら、鼻を垂らしながら裸足で遊んでおりました。当時は全くの農村地帯で田圃と溜池と低い山々しかないのどかな田園風景で、ときおり同行二人と書いた白衣を着たお遍路さんが通りました。
讃岐富士に登ることになり、こんな時に登る機会がくるとは思いもしませんでした。讃岐富士は瀬戸大橋を渡り、高速道路を数分走り、坂出ICから2kmのところに登山口があり、大変便利な場所にありました。
裾野の駐車場に車をおき、天気も怪しいので雨傘を持ちスタートです。整備された登山道がほぼ螺旋状に上部に向かう道と近道と交差しながら上に向かっています。結構地元の方々が多く健康のために登っています。50分ほどで山頂に到着お宮さんと讃岐富士の石碑も迎えてくれます。展望台からは大展望だと思いますが今日は生憎の雨模様で全体に霞んでいますがそれでも香川県特有の溜池が点在しているのが分かります。山頂のお宮さんにお参りに来た地元の方にうどん屋さんの場所を聞きますが件数が多すぎてよく分かりません。山を下りて振り返ると薩摩富士は富士の名前が付くだけにどの方角から見ても富士の姿をしていました。さっそく見つけた名物讃岐うどんも全員注文の仕方から食べ方も分からずとまどい、肝心の味を楽しむ余裕がありませんでした。私は小さいときに食べていたうどんとスタイルも味も違う、うどんは群馬の方がうまいと思うなどと故郷の味をちょぴりけなしました。
うどんを食べた後は高速道路を西にひたすら走り いよ西条ICで下り、西条市内のスーパーで買物をし今夜と明日に備えます。西条から南下しいよいよ四国の山中の核心部に入ります。旧寒風山トンネルへの道は薄暗くなっても霧でも紅葉が素晴らしく晴れたら時間があったらの思いですが、なんとか今日のテント【泊】の場所を捜さなければの気持ちが先にたちます。旧寒風山トンネルを越えスカイラインに入ると霧は深くなるやら暗くなって雨風も強くなるやら、なんとか瓶ヶ森山登山口の駐車場にテントを張ることに決め、雨風の中漸くテントを張りましたが、ごうごうと風はテントを揺らしました。それでもテントに入れば天国です。立派な暖かい食事に満足満足でした。


讃岐富士の見事な地形図です。素晴らしい円を描いた地形です。どの方角からみても富士の姿です。
6:24 昨日は伯耆大山を登り終え、お世話になった蒜山高原キャンプ場とお別れです。時間があれば1日ゆっくり過ごしたいところです。
9:39 米子自動車道、岡山自動車道を通り、初めての瀬戸大橋です。展望台から讃岐の山々が望め、その中にひときわ立派な富士の姿がありました。讃岐富士(飯野山)です。
今日は時間があるので讃岐富士に登ろうと決めました。
11:25 登山口から50分ほどで山頂です。雨混じりの生憎の空模様ですが、地元の方も結構散歩がてらに登っています。
11:29 山頂からの展望です。生憎の天候ですが、目を凝らすと讃岐平野の特徴の溜池が点在しています。
11:37
12:33 どこの方角から見てもミニ富士です。 山頂で讃岐うどんの店を聞きますが多くて覚えられません。適当に行くと直ぐにうどん屋さんがあります。
まずは注文の仕方に戸惑い、食べ方に戸惑い、味わうどころでなく、なんとなく群馬のうどんの方が旨いと個人的には思っています。讃岐出身の私が云ってはいけない感想です。
16:28  讃岐富士を登り四国自動車道を西へ西へ、西条市内のスーパーで買物をし、今度は南下して四国山中に入ってゆきます。途中の渓谷は深く美しくそして旧寒風山トンネル付近の紅葉は大変美しかったのですが、夕闇が迫り、霧も深く道は狭くカーブが多く、今夜のテントサイトを求めて写真をとる余裕はなくなりました。暗闇の上に雨風も強くなり、目的としていた山荘しらさの裏のキャンプ場も閉鎖されているようで、雨風の中バックして瓶ヶ森山の駐車場にテントを張りました。雨風が強く、テントを支える石を捜すのも暗闇の中一苦労でした。それでもテントの中は快適、強い雨風を聞きながら、旨い晩飯を楽しみました。


第3日(11月02日)石鎚山・伊予冨士
早朝から強いガスが吹きつけしばらく待機して様子を見る
コースタイム
起床6:10 待機  9:00テントと撤収しスカイラインを石鎚山登山口まで車で移動──9:25石鎚山登山口出発──10:56分岐道標 これより二の鎖 三の鎖経由──11:43石鎚山山頂11:50──12:06分岐付近の休憩所で昼食12:15──13:33登山口着──(スカイライン)──14:42伊予富士 黒森登山口出発──15:35伊予冨士山頂──16:20黒森登山口帰着──(スカイライン)──面河渓入り口付近をキャンプ適地を捜してうろうろ──17:50林道に入りテントを設営  21:30消灯

 前日の雨はあがったものの、強い風が相変わらず吹き続け、ガスがとれず視界も効かない。天候の回復には時間がかかりそうだが、じっとしているわけにも行かないので登山口まで移動する。どうも瓶が森周辺だけがよろしくないようで、徐々に好転しそうだ。

 伊予富士が少ない時間で登れることでもあり、近くにある四国の最高峰・石鎚山と瓶が森を組合わせた計画とした。ここ石鎚山は深田百名山のせいもあって登山者が多い。明日は石鎚神社閉門祭があるとのこと、白装束姿の登山者も見られる。

トップを歩く関口氏は、日頃の運動が功を奏し足取も軽い。一休みで頂上直下の二の鎖小屋に着く。ここから、直登する鎖場と迂回するコースを分ける。大勢の人が鎖場に取り付いている。順番待ちをしながら、我々も列に加わる。アブミ状に取り付けられた鎖は、一本が60~70cmの長さの鉄製で、重量は7〜8kgもありそう。これまでみたちゃちなものとは比較にもならない。信仰の山らしく、その一本一本に寄進者の名が記されている。ロープウェイ側からだと二の鎖(65メートル)、三の鎖(67メートル)の他にあと二箇所の鎖場があるそうである。三の鎖場を終えたところが頂上だった。

 相変わらずの強風で、気温も低い。鎖場には下山コースもあるのだが、帰りは迂回路をとる。表面が凍って滑りやすい。往路を土小屋登山口へ戻る。次は、今日の本命である伊予富士にバトンタッチ。

8:57 雨はどうやら止んだもののガスが強く吹きつけ、テント内で様子を見ますが、意を決して石鎚山へ出発することにします。
9:27 石鎚山の土小屋コースの登山口付近です。
10:11 標高1500mの登山口から標高1800mの分岐まではだらだらした笹原の尾根道が続きます。楽な道です。
10:57
11:04
11:07
11:10
11:17
11:43
11:45
11:47
11:49
12:46
13:30
14:02
14:03
14:54
15:07
15:34
15:36
15:38

石鎚山から再びスカイラインを戻って伊予冨士を目指します。一昨日の夕方テントサイトを求めて雨風と闇に彷徨ったスカイラインも四国アルプスの背骨を笹と岩山で素晴らしい景色を見せてくれます。途中の子持権現山は釣鐘状の絶壁をぐるっと囲んだ山を見て、皆は登れるの登れないだの議論を戦わせる(結局 石鎚山と同じような大鎖場があり、大変難所だが登れるとのこと)。スカイラインの路肩に車を止め、伊予冨士を笹原の良い道をスカイラインを眼下に見ながら徐々に高度をあげ、1時間弱で伊予冨士山頂に達しました。山頂からの展望は東から西までうねうねとした笹原と山々が続きます。山稜一帯はあちこちの瘤のようなピークがありとても富士に程遠い山容です。名前にだまされた伊予冨士でした。夕暮れもせまり早々に山頂を後にしました。帰路は雪混じりの冷たい黒雲が吹き上げ笹の帰路を急ぎました。明日の天候を確認すると冬型が強まり、四国にも雪雲を持った強い冬の季節風が流れ込みそうです。このスカイラインも雪が降るかもしれません。タイヤチェーンは持参していませんので今日はとにかく里へ下りなくてはなりません。夕暮れながらも紅葉の美しいスカイライン下り、すっかり暗くなった面河渓のキャンプ場を捜しますが車道からは遠く、結局しばらく国道を下り脇に入った林道にテントを張りましたが、夜から冷たい雨が降り始め朝には止みました。お山はどうなったのでしょうか。

第4日(11月03日)面河渓散策〜帰京へ
起床6:00──8:00出発  面河渓散策  10:50面河渓出発   12:30川内IC近く「さくらの湯」入浴  13:40四国自動車道で帰京の途へ──11月4日 2:40帰京

予定より早く四国の山を終了したので今日は天下の名勝の面河渓の紅葉を散策してから帰京の途につこうとの面河渓を散策することにします。昨日下りてきたスカイライン入り口は雪の為、通行止めになり、山々は新雪に覆われ朝日に輝いています。山を下りてて良かった。車が雪の中に閉じ込められてはどうなったのでしょうか?   渓流と岸壁は昇仙峡をしのぐ美しさと豪快さを見せます。1時間ほど散策のあと、パノラマ台との標識があり、さぞかし素晴らしい景色があるだろうと皆で登り始めますがいけどもいけどもそれらしきところにでません、なんと標高700mから950mまで登ってもありません。そのうちに下りに転じ漸くたどりついた展望台はたいしたことはなく、なんでこんなに苦労してこの程度の展望ではと皆でがっかり! 近くの標識にはバカと悪戯書きを見て皆で苦笑いです。面河渓の紅葉も美しかったのですが、紅葉見物に松山方面から次から次へと来る車の多さにびっくりです。松山近くのIC近くの日帰り温泉で汗を流し、四国自動車道 鳴門大橋 明石大橋を通って深夜の2時過ぎ長い山旅ならぬ車の旅は無事に完了しました。

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