2009年     年末山行・黒姫山 2053m

−信濃富士に立つ−

【日程】 2009.12.28〜30(2泊3日)

【メンバー】田口、新美、蓬生(記)

【行動予定】12/28 戸隠スキー場12:40→大橋→林道1300m付近14:20 B.C(泊)

      12/29 B.C 6:55→外輪山10:30→黒姫山頂12:05→B.C 15:00(泊)

    12/30  B.C 7:30→中社・神告温泉9:45→帰京

例年のことながら、年末の山行先が決まらずにいたが、Yの提案で黒姫山となった。黒姫山は別名「信濃富士」とも言われ、伸びやかな裾野を広げる。中旬の訓練山行時点でも未定だったため、Mさんは他の予定を組んだとのこと。早くに決めていれば参加できたでしょうに、申し訳ないことをしてしまいました。一週間前の寒波で、少なかった積雪も解消したようです。

 この山へは10数年前の秋に来たことがある。前夜は黒姫駅の通路で仮眠、駅から東(表)登山道経由でピークに立ち、今回と同じルートで戸隠キャンプ場へ。翌日に高妻山へ向かった。忘れもしない「ヘッドランプ」事件はこの時に起こった

外輪山1950m付近



冬季のバスは戸隠スキー場が終点となる。
林道入口までは、黒姫方面の道路が除雪されているので歩きよい。行楽客で賑わったであろう牧場界隈は、いずれも固く戸を閉ざしてひっそりとしている。数日前と思われる消えかけたトレースを拾い、林道終点辺りの平坦地を幕営場所とした。脇には沢があり、水が確保できるほか、黒姫の外輪山が眺められる所でもある。
この辺りで積雪量は30~40cm程度。水つくりがないので、入山祝いと称してのんびりと午後の時間を過ごす。歌集をひととおり歌って、早々に寝袋に入ることとした。

12/29  天気予報では晴れのはずだが、視界もよろしくない。登山道の標識や赤布を確認しながら、ラッセルを交代し高度を上げていく。3月以来の山行となるTだが、足の運びに空白を感じさせるものはない。急傾斜をひと登りした所が外輪山の稜線だ。我々の到着を待っていたかのように、この頃からガスが切れ、青空が顔を出す。左手前方に山頂も見えるのだが、まだ遠い。外輪山を東に進んだ後、今度は北に進路を変える。東側斜面には小さく雪庇も出ているが、危険は少ない。緩やかに下降したのち、岩場のある急斜面を上がると祠の置かれた山頂だった。妙高、戸隠は言うに及ばず、富士山も雲海の向こうに眺められた。下山は、自からがつけたトレースをテントに戻った。

 結果としては予想以上の時間を要したが、何よりも山行自体を実施できたことを喜びたい。翌朝、奥社界隈からは壁のような戸隠連山を眺め、「西岳に登りたい」思いを強くした。近いうちに実現できるだろうか。

黒姫山頂を望む
山頂にて

山頂からの五地蔵山と高妻山()



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