枯木山 (1755.4m)
日程:2010年1月9日〜11日
参加者:L蓬生、田口、丸山、佐藤
コースタイム
1月08日
23:45東京発──(東北自動車道、日光道経由)
1月09日
2:25 湯西川道の駅着 道の駅内と車内で仮眠
7:00 湯西川道の駅発──7:45湯西川 ホテル伴久裏の駐車場着  出発準備8:15──林道で直ぐにワカン着用
9:00仲石橋前より 林道を離れ直ぐに斜面に取り付く 激しい急登9:38──11:14 1021m地点──11:50 960m鞍部──14:02 1220地点到着 ベースキャンプ地点とする  19:30消灯
1月10日
起床4:30──出発6:45──7:00ナイフリッジ(今回はなし)1255m地点──8:35 1467.1m地点──9:30 1502地点──10:55 国境1692m峰── 11:15枯木山 南峰──12:05 枯木山 山頂──13:05国境1692m峰──13:55 1471m地点──14:50ベースキャンプ帰着  20:30消灯
1月11日
5:46起床  出発7:45──8:37 1021m地点──9:26急斜面を下り林道に下り立つ──9:53ホテル伴久裏の駐車場着   湯西川道の駅で温泉入浴と食事   (東北自動車道、日光道経由)15:30頃帰京

枯木山 へは栃木県側の湯西川温泉から北西の長大な尾根を利用して県境を越え、福島県側にある 枯木山 に登ります。
今回の山行計画、出発の前日になり大佐飛山から 枯木山 に変更になり決定しました。大佐飛山のアプローチの横川ネイチャーランドからの長い長い林道でのラッセルを去年の暖冬のイメージから甘く見ていたようで急遽変更しました。
東京を前日の深夜23:45頃出発し、途中の高速道路SAは3連休でスノボー客のバスで来た若者で一杯です。東北自動車道から日光自動車道経由し鬼怒川、川治温泉を過ぎても道路には雪はありません。湯西川温泉道の駅ではさすがに雪でびっしりです。道の駅で朝まで仮眠することにし、蓬生Lと田口さんは道の駅内でシュラフを被り、丸山さんと佐藤は車中で暖房をつけて仮眠です。
8:23 湯西川道の駅から移動し、湯西川温泉伴久ホテルの駐車場(どうも勝手に大丈夫だろうと止めてすいませんでした)に車を止め、雪山装備をして出発しますが、直ぐに林道は雪が多くワカンを着用します。
8:5840分程歩き仲石橋を渡ったy字路の正面の火の用心の看板の脇から直ぐに斜面に取り付きました。
9:20 斜面は急角度で雪と雪の下の枯れ草でずれ落ちながらも、這いつくばって潅木を捕まりながら、80m程を登ります。
9:39 やがて傾斜も緩やかになり、やれやれの一服です。ここからは1021mまでの結構な雪で荷物も重く、しんどい行軍となりました。
12:38 1020m地点から尾根をいったん960mまで下り再び登り返します。4人でのラッセルはラッセル終了後に息を整える間もなく直ぐに先頭が回ってきてしんどいことです。何度もトップを交代しながら漸く14:00過ぎに北東からの尾根との合流地点1220m地点の平な部分に到着し、目標の1467.1m地点は遥か遠くに立ちはだかっていました。
目標までには時間的にも体力的にも困難だろうと、ここにベースキャンプを設置することにしました。

14:30 テントを設営し、雪を溶かして水の準備をしましたが、テントがやや小さく、狭くて快適ではありませんでした。
今日の行動は睡眠不足もありますが、雪も深く予定の1467.1m地点は遠く、今日の遅れは地図をなんど見返し検討しても、明日の長大な雪の深い尾根を考えるとき、往路に6時間帰路に3時間 計9時間位はなどと考え、日の短い冬の日では途中であきらめ切り上げて引き返し、少なくとも13:30を折り返し時間とするとの話になりました。
1月10日  今日はいよいよ 枯木山 登頂を目指しますが、時間内にとどくでしょうか


6:33 冬の日の出は遅く、薄暗い中でワカンを履き、準備をします。
直ぐに情報のあった数本のワイヤーで固定した木を通過し、標高1255m付近にさしかかり、ナイフリッジとの情報もありましたが、雪が多く付きその状態にはなっていませんでした。なんとか目標時間内1467.1m地点に付きなんとかなるかなとの期待を持ちます。
1512m地点でルートは北向きに変え、雪も深いもののやや歩きやすく、傾斜は緩やかで順調に進みます。
10:43 国境の山1692m峰への急登を丸山さんは鬼神のごとく頑張って登りきってしまいました。お陰で益々 枯木山 登頂の気持ちを強くしました。
10:54 福島県、栃木県国境の山1692m峰での記念撮影です。
1692峰をいったん下り 枯木山 南峰への急なラッセルです。
11:19
11:22   枯木山 南峰へもう少しです。
11:29   枯木山 南峰から福島県側に奥へ奥へと向かいますが、ピークらしきものがありません。通り過ぎた小高い部分が頂上ではないか、との会話も出ましたが、小さいプレートがあるはずなのにおかしいなあー  丸山さんが新戦力GPSで確認すると頂上はまだまで200m先のとの表示です。
11:33 更に北へ北へと向かいますが、ルートの右手は歩き易いものの雪屁が張り出し危険です。左手は樹林帯の中に落とし穴のような深みが点在し、歩行に難渋します。たかが地図上の200mも結構時間がかかりました。
12:08  枯木山 山頂です。立ち木に小さな文字も読めないようなプレートが掛けられており、頂上と確認し記念撮影です。
12:42  枯木山 南峰へ戻り、風の当たらない山かげで昼食をとります。国境の1629m峰を含め、展望は良くありません。
12:50  枯木山 から急斜面を下り、帰路につきます。帰りは1692峰への登り返し以外はほほ下りですが、やはり長い長い尾根の帰りは長く長く感じました。漸くのこと15:00前にベースキャンプに到着しました。
もうテントをたたんで湯西川温泉まで戻る元気は残っていません。さっさとテントにもぐりこみ 枯木山 登頂をビールで祝いました。
昨日はこの長い長い尾根を克服して山頂に立つことは難しいと思っていただけに、全員満足の一日でした。
1月11日 いよいよ本日は帰路につきます
6:59 テントサイトより樹林帯を通して明神ヶ岳が見えます。勿論いつかわ登りたい山の一つです。
7:53 テントを撤収し帰路につく途中、北東に国境稜線の山々を望みます。
8:23 振り返ると登ってきた国境1692m峰と奥に白い 枯木山 の南峰が望まれます。
9:04 最後の日は下りるのみで楽々です。林道へ下り立つ急斜面も遊び気分で下り、来るときにいやな思いをした林道の雪もトレースが残って10:00頃には伴久ホテル裏の駐車地点に戻りました。
湯西川道の駅で入浴と食事をし、高速道路を東京に15:30頃には戻り無事山行は終了しました。
厳しい山行も4名全員の体調も良く、長いコースを歩き終えたことの満足感に浸った山行でした。

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