ふるさと富士シリーズ
岩手山(岩手富士)2038.2m
期日:2010.9.4〜5(前夜発)
参加者:L松平、関根、佐藤 (会員外)田中
コースタイム
9月3日 品川発22:15──(東北自動車道)
9月4日 東北道滝沢IC──5:00御神坂登山口(仮眠)8:00──8:45切接──10:00大滝展望台(森林限界)──
10:48笠締──12:15不動平避難小屋──12:31八合目避難小屋(宿泊手続きと休憩)13:33──14:20岩手山山頂(薬師岳)14:50──お鉢巡り──15:40八合目避難小屋【泊】 消灯19:30
9月5日
起床4:10 出発5:30──5:45不動平避難小屋──(鬼ヶ城のピークを数箇所越える)──8:00切通し──9:43リフト乗り場──(スキー場脇の草地を歩いて下りる)──10:40網張温泉の駐車場着  網張温泉へ入浴  小岩井農場に立ち寄る──(東北自動車道)──16:20(宮城県菅生SAで関根さんの弟さんに会う)──20:00頃 帰京



さんかくてん25周年記念山行 ふるさと富士シリーズもいよいよ最終に近くなってきました。今回の山行はふるさと富士の代表格の岩手を代表する名山「岩手山」です。あの石川啄木や宮沢賢治も岩手富士を見ながら少年時代を過ごしました。
7月始めの予定が雨で流れ、あらためての山行です。
東京より車で600km近くありますが、東北自動車道盛岡ICに近く、秋田や青森に比べれば楽です。
昔の中学校の図書室に山岳写真図鑑があり、白黒の航空写真に立派な噴火口のある雄姿が載っており、ありありとその写真が思い出されます。あれから数十年ようやく登ることが出来ます。
東京を22:30頃出発、順調に東北自動車道を北上し、4時過ぎには盛岡の先の滝沢ICに到着し、コンビニで買物をして明るくなってきた岩手山麓を御神坂登山口へと向かいます。



9月4日
7:31 御神坂登山口駐車場脇にある施設、立派で清潔なトイレと休憩所があります。東北地方の施設は素晴らしい。
7:35 盛岡郊外も猛暑で車の陰で朝食をとり、出発準備です。
数台の車が到着し、この先の網張温泉より登り、この御神坂に下りてくるとのことで、無理をお願いして当方の車を網張温泉まで乗って行って頂く事にしました。大助かりです。

8:01 御神坂登山口からのルートは暫らくは広大な裾野を緩やかに登ります。
9:55 標高1250m付近より森林限界になり登山道の斜度も増してきます。
御神坂登山道のトップを務めるのは関根さんです。快調に歩き後を歩く男性二人も感心します。
10:26 登山道は山頂までリンドウの花が群生し楽しませてくれました。
11:19 標高1300m以上は岩稜帯が続きますが、火山性の岩の特徴でしょうか、安定して滑りにくく歩きやすい道です。
ただひたすらの登りで大汗を掻きました。山頂までの標高差は1400mでしっかり登らせます。
11:38 時折ガスの間から岩手山麓の牧野が望まれ、暑さを忘れさせました。
1150 先頭を歩く関根さんが声をあげました。それでも鳥は逃げません。人馴れしているのでしょうか。
後で調べたらイワヒバリのようで、東北、北海道の山岳地帯に分布し、人を恐れない性質のようです。しかしこうやって近くでの写真も難しいようです。
12:02 標高1800m付近で漸く緩やかな広々した場所に出て、鬼ヶ城への分岐です。ここからは火口原の不動平避難小屋へ下り、更に今日の宿泊予定の八合目避難小屋へと向かいます。
1206 鬼ヶ城分岐より岩手山の御釜の淵から登山を終え、下る人が蟻のように点々と見えます。
12:07 岩手山をバックに記念撮影です。

12:14 鬼ヶ城分岐から60mほど下ると不動平避難小屋です。ここも綺麗に整備され快適そうで水さえあれば泊りたい小屋です。
12:17 不動平より明日歩く鬼ヶ城を見上げます。
12:31 八合目避難小屋に到着しました。多くの登山客で賑わっていました。

13:58 小屋ですこしガスが晴れての気持ちもありましたが、ゆっくりすると怠け心がでるので、岩手山山頂へと向かうことにしました。小屋から30分ほどでお釜の一角に到着するとお釜の淵をルートは火山礫の上をゆったりと続いています。
ルートの脇は石神さんが山頂まで無数に置かれ続いています。
14:03
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岩手山の火口の内部です。
14:09
14:14 西側に御釜湖が俯瞰できます。明日は鬼ヶ城コースを通りますが、当初はこのコースを網張温泉に向かう予定でした。
14:18 雄大な火口です。山頂は真ん中の緩やかな部分で最高点の薬師岳(2038.2m)です。右手の乳首状の山ではありません。
14:21 岩手山山頂(薬師岳2038.2m)での記念撮影です。この4名で登りました。
14:30 岩手山山頂でがすが晴れるまで、男性二人は一眠りです。火山の砂礫の上は快適でした。勿論女性二人はおしゃべりに花が咲きます。
14:58 天候の回復を諦め、お鉢めぐりで帰路に着くとガスの合間に岩手山北部の松尾村の牧野が眼下に広がります。
15:10 お鉢の中にある岩手山神社奥宮です。1998年頃からの活発な火山性の地震活動の為でしょうか、石垣や祠などが無残に痛んでいます。周囲には火山ガスも噴出しています。
16:41 八合目避難小屋に戻り、ビールで乾杯です。美味しそうなツマミが沢山ありましたが、残念ながらビールは1本のみです。小屋にはビールは置いていないそうです。
美味しい炊き込みご飯を頂き、後は寝るだけでしたが、18時を過ぎ暗くなっても次から次へと登山客がきます。60〜70名は泊ったでしょうか、3段式になっている小屋もかなり一杯になりました。






9月5日
5:02 八合目避難小屋からの素晴らしいご来光です。
5:05 素晴らしいご来光に見入ります。今日の快晴を約束してくれました。
5:20 早池峰山も南東の空にくっきりと現しました。

5:44 不動平小屋の後ろに鬼ヶ城コースの尾根が見えます。
快晴の朝 5:30に八合目避難小屋を出発し、再び不動平避難小屋へと戻り、小屋の裏手から鬼ヶ城コースの尾根へと登ります。
5:50 不動平からは岩手山の上でご来光を拝んだ人たちが下りてきます。
6:01 不動平から鬼ヶ城分岐まで戻り、ここから鬼ヶ城コースの岩場を通り、網張温泉へと向かいます。
6:13 鬼ヶ城コースの岩稜帯へと向かいます。
6:19 火山性の岩稜を次から次へと越して行きます。
6:25 これだけ岩稜があっても鎖、ロープ、ハシゴなどは一切ありません。岩が固くごつごつして安定していることもありますが、一般コースとしては珍しい事です。
6:25 昨日 岩手山から西に見た御釜湖を今度は北へ見ます。
当初計画はこの御釜湖の脇を通るコースを通る予定でしたが、地元の方にこのコースは花も少なく、鬼ヶ城コースの方が景色が良く、変化に富んでお勧めとのことで変更しました。


6:12 西の方角に秋田駒ケ岳(左)と乳頭山がくっきりと見えます。
6:29 リンドウがどこまでも続いて楽しませてくれました。
7:38 鬼ヶ城コースよりみる屏風岩尾根と岩手山です。 真中下に一筋の登山道が見えます。当初はあのルートの予定でした。

8:32 黒倉山を登らずトラバースルートを抜けると広々とした稜線が犬倉山まで続きます。遠くに秋田駒ケ岳が見えます。
8:48 姥倉山の下りから見る岩手山の姿です。リンドウが群生していました。
9:43 姥倉山付近では次から次へと登山客が登ってきました。人気の高さにびっくしします。高尾山並でしょうか。
はやばやリフト乗り場に着きましたが、当初計画は歩いて下りるとのことで標高550m差を歩いて下りることにしました。猛暑だったので暑いのには閉口していましたのでチョッピリ気持ちも動きましたが、自分の足で歩いて下りる満足感も大切です。
10:24 冬はスキーのゲレンデになる場所を下ります。ここは緩やかな場所ですが、急傾斜な場所もありました。
11:01 10;40に網張スキー場の駐車場に到着し、前日にここまで回送して頂いた車を見つけ出し、ここまで運んで頂いた地元の登山者に改めて感謝しました。勿論網張温泉に入浴し、汗を流しました。
近くの小岩井農場によるも暑くて観光どころではないので早々に引き上げ、東京への帰路に着きます。
東北自動車道で帰路に着いている途中で関根さんの弟さんが白石付近で趣味で農業をしているとのことで、連絡をとると夫婦で沢山の野菜と桃を差し入れして頂き、思わぬお土産に皆大喜びで帰路に着きました。野菜も果物も新鮮で大変美味しく、家族の評判も非常に良く結構なことでした。

ふるさと富士シリーズ

岩手山(岩手富士)2038.2

期日:2010.9.4〜5(前夜発)
参加者:L松平、関根、佐藤 (会員外)田中

コースタイム
9月3日 品川発22:15──(東北自動車道)
9月4日 東北道滝沢IC──5:00御神坂登山口(仮眠)8:00──8:45切接──10:00大滝展望台(森林限界)──10:48笠締──12:15不動平避難小屋──12:31八合目避難小屋(宿泊手続きと休憩)13:33──14:20岩手山山頂(薬師岳)14:50──お鉢巡り──15:40八合目避難小屋【泊】 消灯19:30
9月5日
起床4:10 出発5:30──5:45不動平避難小屋──(鬼ヶ城のピークを数箇所越える)──8:00切通し──9:43リフト乗り場──(スキー場脇の草地を歩いて下りる)──10:40網張温泉の駐車場着  網張温泉へ入浴  小岩井農場に立ち寄る──(東北自動車道)──16:20(宮城県菅生SAで関根さんの弟さんに会う)──20:00頃 帰京

さんかくてん25周年記念山行 ふるさと富士シリーズもいよいよ最終に近くなってきました。今回の山行はふるさと富士の代表格の岩手を代表する名山「岩手山」です。あの石川啄木や宮沢賢治も岩手富士を見ながら少年時代を過ごしました。
7月始めの予定が雨で流れ、あらためての山行です。東京より車で600km近くありますが、東北自動車道盛岡ICに近く、秋田や青森に比べれば楽です。






昔の中学校の図書室に山岳写真図鑑があり、白黒の航空写真に立派な噴火口のある雄姿が載っており、ありありとその写真が思い出されます。あれから数十年ようやく登ることが出来ます。東京を22:30頃出発、順調に東北自動車道を北上し、4時過ぎには盛岡の先の滝沢ICに到着し、コンビニで買物をして明るくなってきた岩手山麓を御神坂登山口へと向かいます。地元の数台の車が到着し、この先の網張温泉より登り、この御神坂に下りてくるとのことで、無理をお願いして当方の車を網張温泉まで乗って行って頂く事にしました。大助かりです。

御神坂登山口からのルートは暫らくは広大な裾野を緩やかに登ります。標高1250m付近より森林限界になり登山道の斜度も増してきます。トップを務めるのは関根さんです。快調に歩き後を歩く男性二人も感心します。登山道は山頂までリンドウの花が群生し楽しませてくれました。標高1300m以上は岩稜帯が続きますが、火山性の岩の特徴でしょうか、安定して滑りにくく歩きやすい道です。
 ただひたすらの登りで大汗を掻きました。山頂までの標高差は1400mでしっかり登らせます。先頭を歩く関根さんの悲鳴が聞こえました。鳥でした、カメラを向けても鳥は逃げません。人馴れしているのでしょうか。後で調べたらイワヒバリのようで、東北、北海道の山岳地帯に分布し、人を恐れない性質のようでが近くでの写真も難しいようです。標高1800m付近で漸く緩やかな広々した場所に出て、鬼ヶ城への分岐です。ここからは火口原の不動平避難小屋へ下り、更に今日の宿泊予定の八合目避難小屋へと向かいます。鬼ヶ城分岐より岩手山の御釜の淵から登山を終え、下る人が蟻のように点々と見えます。 不動平避難小屋は綺麗に整備され快適そうで水さえあれば泊りたい小屋ですが水がなく八合目避難小屋に向かいます。八合目避難小屋は多くの登山客で賑わっていました。

小屋ですこし休んでガスが晴れるのを待ってからとの気持ちもありましたが、ゆっくりすると怠け心がでるので、岩手山山頂へと向かうことにしました。小屋から30分ほどでお釜の一角に到着するとお釜の淵をルートは火山礫の上をゆったりと続いています。ルートの脇は石神さんが山頂まで無数に置かれ続いています。雄大な火口です。山頂は真ん中の緩やかな部分で最高点の薬師岳(2038.2m)です。山頂でガスが晴れるまでと、男性二人は一眠りです。火山の砂礫の上は快適でした。勿論女性二人はおしゃべりに花が咲きます。天候の回復を諦め、お鉢めぐりで帰路に着くとガスの合間に岩手山北部の松尾村の牧野が眼下に広がります。お鉢の中の岩手山神社奥宮にお参りします。1998年頃からの活発な火山性の地震活動の為でしょうか、石垣や祠などが無残に痛んでいます。周囲には火山ガスも噴出しています。
























八合目避難小屋に戻り、ビールで乾杯です。美味しそうなツマミが沢山ありましたが、残念ながらビールは1本のみです。小屋にはビールは置いていないそうです。美味しい炊き込みご飯を頂き、後は寝るだけでしたが、18時を過ぎ暗くなっても次から次へと登山客がきます。60〜70名は泊ったでしょうか、3段式になっている小屋もかなり一杯になりました・

翌朝は八合目避難小屋から素晴らしいご来光に見入ります。今日の快晴を約束してくれました早池峰山も南東の空にくっきりと現しました。 5:30に八合目避難小屋を出発し、再び不動平避難小屋へと戻り、小屋の裏手から鬼ヶ城コースの岩稜帯へと向かいます。

火山性の岩稜を次から次へと越して行きますこれだけ岩稜があっても鎖、ロープ、ハシゴなどは一切ありません。岩が固くごつごつして安定していることもありますが、一般コースとしては珍しい事です。当初計画は鬼ヶ城から北に見下ろす御釜湖の脇を通るコースを通る予定でしたが、地元の方にこのコースは季節はずれで花も少なく、鬼ヶ城コースの方が景色が良く、変化に富んでお勧めとのことで変更しました。西の方角に秋田駒ケ岳(左)と乳頭山がくっきりと見えます。帰路はリンドウがどこまでも続いて楽しませてくれました。。姥倉山付近では次から次へと登山客が登ってきました。人気の高さにびっくしします。高尾山並でしょうか。
  はやばやリフト乗り場に着きましたが、当初計画は歩いて下りるとのことで標高550m差を歩いて下りることにしました。猛暑だったので暑いのには閉口し
ていましたのでチョッピリ気持ちも動きましたが、自分の足で歩いて下りる満足感も大切です。猛暑の中、冬はスキーのゲレンデになる場所を下ります。ここは緩やかな場所もあり、急傾斜な場所もありました。10;40に網張スキー場の駐車場に到着し、前日にここまで回送して頂いた車を見つけ出し、ここまで運んで頂いた地元の登山者に改めて感謝しました。勿論網張温泉に入浴し、汗を流しました。
 帰路は近くの小岩井農場によるも暑くて観光どころではないので玄関先で引き上げ、東京へと向かいます。東北自動車道で帰路に着いている途中で関根さんの弟さんが白石付近で趣味で農業をしているとのことで、連絡をとると夫婦で沢山の野菜と桃を差し入れして頂き、思わぬお土産に皆大喜びで帰路に着きました。野菜も果物も新鮮で大変美味しく、家族の評判も
非常に良く結構なことでした。(記:佐藤)



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