北アルプス後立山縦走 爺ケ岳〜鹿島槍ヶ岳 期 日 平成22年9月4日(土)〜6日(月) メンバー L渡辺(綺)、SL川原林、福井、小関(記) 9月4日(1日目)
6時40分に集合。全員着席できたが、スーパーあずさ1号は車内を歩くのも、ままならないほどの混雑だった。 信濃大町駅では迎えのタクシーが来ておりスムーズに登山口に到着できた。 登山口は駐車の車でいっぱいであった。下山者を待っている運転手さんによると、10分ほど前に大きな団体が出発したとのこと。
1時間ほど登るとはるか下に駐車場が見え、高度感が感じられるとともに、上を見るとはるか先に種池山荘が望めた。 花は盛りを越えていたが多くの種類が見られ、道は石コロ、土、ザレたりと変化に富み、その変化に従い黄色の手作りの案内版が設置されていた。 5分ほどの大休憩を2度、後は、水飲み休憩で登る。途中で先行していた21名の団体を追い越し、若者6名グループや中年カップルを追い抜いたり、追い越されたりして登る。 そうこうしているうち、私の左太もも内側に異変が発生、軽くつってしまった。体力的にもバテバテ状態になるが、今日の目的地が見え、ビールがちらつき最後のひと踏ん張りし、15時34分到着した。 なお、山小屋では労山会員証で割引がありました。 9月5日(2日目)
種池小屋の朝は早い、3:30頃に部屋の電気がつく。小屋の中もそれに伴いゴソゴとリュックの整理の音がする。私たちと同じ部屋になった人たちは、「五竜岳〜キレット〜鹿島槍〜種池小屋の縦走コースだったのでとてもつかれている。」と昨日話してくれた。私たちもキレットのことは興味をもっていたので山の様子を詳しく聞くことができた。そのせいか今朝はぐっすりと眠っている。外に出てみると三日月が爺ヶ岳の上にくっきりとでて爺ヶ岳の黒いシルエトがとても大きく感じる。前方には蓮華岳〜針の木岳、右手にはスバリ〜鳴沢岳の縦走コース。5:23頃には三日月も消え茜色の空が爺ヶ岳方面から蓮華岳へと色づく。5:30朝食、レトルトのおかずがほとんどで大根おろしと味噌汁にちょっとだけほっとする。水は1リットルで今夜泊る冷池小屋と同じ経営なのでそちらでも使うことができる。 ![]() 6時前に種池山荘の前で出発前に皆で記念撮影をしてから元気に爺ヶ岳へと登りはじめる。種池小屋⇒爺ヶ岳までは花畑(チングルマの種子がカザ車のように群生している)と、はい松で急登であるがとても歩きやすい道である。夕べこの辺に熊の親子がでたとか?しかし、朝のこのにぎやかさでは熊もでてこれなかったのかいなかった。 爺の途中から種池山荘がまるで「アルプスの少女・ハイジの小屋」のように見える。剱岳も八ツ峰のギザギザをくっきりみせて、立山の雄山の神社も見え、鹿島槍も立派にそびえている。 6:53に爺ヶ岳南峰頂上到着。団体登山の人たちでにぎやかである。一番高いのは、次に登る中峰である。360度の展望を楽しみながら少し下って、また登り、7:13に 爺ヶ岳中峰につく。ここからは、ずっと冷池小屋までなだらかで歩きやすい縦走コース。「私はルンルンコースと名付けている」なぜかと言うと北アルプスの山並が見え槍ヶ岳や遠くに笠ヶ岳までみえる「最高の景色」である。これから行く冷池小屋の赤い屋根もみえ、今朝出てきた種池小屋もみえて、2つの小屋の感じがとてもステキである。冷池山荘までなだらかな下りである。途中、赤岩尾根の分岐を通り小屋には、8:30頃到着である。 いよいよ鹿島槍めざして急登である。テント場やお花畑(アザミ・リンドウ・秋のキリン草・ヤマハハコが咲き乱れ)を通り、第一にめざすは布引山(2683m)途中であまりのカンカン照りで水分補給と休憩をかね、9:13一休み、一個の桃を4人でわけて「のど」をうるおす。山での果物は最高においしいが、重いのが難点である。10分くらい休み、又登り始める。10:03ついに布引山に到着。ここからあとは鹿島槍をめざし、いっきに登る。「く」の字がたのざらざらした砂利を登ること一時間11:10ついに2889m 鹿島槍南峰に到着。 南峰から北峰をみるとやっぱり登りたくなる。往復50分と地図に書いてあるので行くことにする。小関さんは南峰で待っていてくれるということで3人で出かける。南峰からすぐに下る道はちょっぴり怖い、引き返そうか迷ったぐらいであるが慣れてくると大丈夫。足場を一歩一歩確保しながら三点確保と心の中でおもいながら下る。途中、誰か怪我をしたのか岩場に血液がついていたり、又誰かがトイレとして使ったのか岩場にたくさんの落し物?があったりと、ドキドキした場面もあったが北峰の途中まで来る。五竜岳キレットに行く分岐である。2人の男性がいたのでキレットの様子などを聞く。キレット小屋をすぐ出たところが一番危ないようである。来年はぜひ通ってみたいものである。そこからはすぐに頂上である。60歳ぐらいのご夫婦がいて五竜小屋から来たことを話してくれ、ドキドキハラハラで気を許せない道であることを説明してくれた。11:40鹿島槍北峰頂上をで記念撮影。「我ながらよくきたものだ」と感動する。11:51少し休み、又もとの道を帰るが、下る時ハラハラした道も登りは心配する事
なく途中、雪の原を横目でみながら南峰につくことができた。(あとで小関さんが言うには、熊の親子が今年は暑いので雪の上で遊んでいることが多い)と登山者が話していたと言っていた。 12:38鹿島槍南峰をあとにして下り道へ向かう。14:58に冷池小屋到着。おいしい生ビールで乾杯、今日一日怪我もなく元気に目的を実行できた。(記録 川原林) 9月6日(3日目)
5:22 早めに食事を終え、小屋のすぐ上の展望台からご来光を見る。厚い雲の中から太陽の頭が見え始めた。初めて山の上からご来光を見たのでちょっと感激。日曜日のせいか7人部屋を4人で泊まる事が出来、綺麗でとても快適だった冷池山荘の前で出発前に記念写真。写真を頼んだ方が親切に鹿島槍をバックに撮りましょうともう一枚撮っていただいた。鹿島槍の南峰から北峰までコースタイム25分となっていたが、私達は50分くらいかかり、このコースタイムはおかしいのではと思いながら登った。改めて見ても25分で行くのは無理じゃないかと(結構下り怖かったし)思うのだが、私達が遅すぎたのか?鹿島槍の南峰から北峰までコースタイム25分となっていたが、私達は50分くらいかかり、このコースタイムはおかしいのではと思いながら登った。改めて見ても25分で行くのは無理じゃないかと(結構下り怖かったし)思うのだが、私達が遅すぎたのか?途中、キレット小屋に向かう分岐点があり、ここから五竜に行くのかと思うと来年はぜひ行きたいねと話しました途中、キレット小屋に向かう分岐点があり、ここから五竜に行くのかと思うと来年はぜひ行きたいねと話しました途中、キレット小屋に向かう分岐点があり、ここから五竜に行くのかと思うと来年はぜひ行きたいねと話しました5:47 後ろを振り返ると冷池山荘と鹿島槍。山の崩壊が進んで後何年かしたら山荘が落っこちて無くなりそう 5:54 赤岩尾根分岐点 7:24 剣の八峰と赤い種池山荘がメルヘンチックに見える
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北アルプス後立山連峰縦走 |
爺ケ岳〜鹿島槍ヶ岳 |
山 名
期 日 平成22年9月4日(土)〜6日(月)
メンバー L渡辺(綺)、SL川原林、福井、小関(記)
コースタイム 1日目
7:00新宿駅( スーパーあずさ1号)⇒9:39松本駅⇒10:49信濃大町駅
⇒11:20扇沢(タクシー) 11:30柏原新道登山口⇒15:34種池山荘
6時40分に集合。全員着席できたが、スーパーあずさ1号は車内を歩くのも、ままならないほどの混雑だった。
信濃大町駅では迎えのタクシーが来ておりスムーズに登山口に到着できた。
登山口は駐車の車でいっぱいであった。下山者を待っている運転手さんによると、10分ほど前に大きな団体が出発したとのこと。
11時30分、1日目の種池山荘(標高差1,100m)を目指して出発する。柏原新道は歩きやすくよく整備された道だが、樹林帯で蒸し暑く、私(小関)にとっては急登の連続に感じられた。
1時間ほど登るとはるか下に駐車場が見え、高度感が感じられるとともに、上を見るとはるか先に種池山荘が望めた。
花は盛りを越えていたが多くの種類が見られ、道は石コロ、土、ザレたりと変化に富み、その変化に従い黄色の手作りの案内版が設置されていた。
5分ほどの大休憩を2度、後は、水飲み休憩で登る。途中で先行していた21名の団体を追い越し、若者6名グループや中年カップルを追い抜いたり、追い越されたりして登る。
そうこうしているうち、私の左太もも内側に異変が発生、軽くつってしまった。体力的にもバテバテ状態になるが、今日の目的地が見え、ビールがちらつき最後のひと踏ん張りし、15時34分到着した。
なお、山小屋では労山会員証で割引がありました。
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9月4日(1日目) |
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12:42 眼下に扇沢の大駐車場を見る |
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12:42 高度を上げる |
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12:43 遠くに種池山荘を望む |
13:56 石畳 ![]() |
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14:42 ガラ場を行く |
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15:27 種池下の赤くなった、ななかまど |
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15:23 もう一息 |
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15:29 |
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15:34 到着 15:34 |
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18:39 |
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9月5日(2日目) |
コースタイム 種池山荘発6:00→6:53爺ヶ岳(南峰)→7:16爺ヶ岳(中峰)→10:03布引山→11:10鹿島槍(南峰)→11:40鹿島槍(北峰)→鹿島槍(南峰)12:38→14:58冷池山荘 |
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5:23 種池山荘から見るご来光です。 |
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5:30 後立山連峰が徐々に茜がさして来ました。 |
種池小屋の朝は早い、3:30頃に部屋の電気がつく。小屋の中もそれに伴いゴソゴとリュックの整理の音がする。私たちと同じ部屋になった人たちは、「五竜岳〜キレット〜鹿島槍〜種池小屋の縦走コースだったのでとてもつかれている。」と昨日話してくれた。私たちもキレットのことは興味をもっていたので山の様子を詳しく聞くことができた。そのせいか今朝はぐっすりと眠っている。外に出てみると三日月が爺ヶ岳の上にくっきりとでて爺ヶ岳の黒いシルエトがとても大きく感じる。前方には蓮華岳〜針の木岳、右手にはスバリ〜鳴沢岳の縦走コース。5:23頃には三日月も消え茜色の空が爺ヶ岳方面から蓮華岳へと色づく。5:30朝食、レトルトのおかずがほとんどで大根おろしと味噌汁にちょっとだけほっとする。水は1リットルで今夜泊る冷池小屋と同じ経営なのでそちらでも使うことができる。 |
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5:54 6時前に種池山荘の前で出発前に皆で記念撮影をしてから元気に爺ヶ岳へと登りはじめる。 |
種池小屋⇒爺ヶ岳までは花畑(チングルマの種子がカザ車のように群生している)と、はい松で急登であるがとても歩きやすい道である。夕べこの辺に熊の親子がでたとか?しかし、朝のこのにぎやかさでは熊もでてこれなかったのかいなかった。 |
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7:16 爺ヶ岳中峰での記念撮影です。 |
爺の途中から種池山荘がまるで「アルプスの少女・ハイジの小屋」のように見える。剱岳も八ツ峰のギザギザをくっきりみせて、立山の雄山の神社も見え、鹿島槍も立派にそびえている。6:53に爺ヶ岳南峰頂上到着。団体登山の人たちでにぎやかである。一番高いのは、次に登る中峰である。360度の展望を楽しみながら少し下って、また登り、7:13に 爺ヶ岳中峰につく。 |
ここからは、ずっと冷池小屋までなだらかで歩きやすい縦走コース。「私はルンルンコースと名付けている」なぜかと言うと北アルプスの山並が見え槍ヶ岳や遠くに笠ヶ岳までみえる「最高の景色」である。これから行く冷池小屋の赤い屋根もみえ、今朝出てきた種池小屋もみえて、2つの小屋の感じがとてもステキである。冷池山荘までなだらかな下りである。途中、赤岩尾根の分岐を通り小屋には、8:30頃到着である。 |
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7:30 |
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8:01 爺ヶ岳を過ぎ、冷池小屋が近づいてきました。鹿島槍ヶ岳も近づいてきました。 |
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9:13 |
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10:03 布引山に到着し、記念撮影です。鹿島槍ヶ岳が近くなってきました。
冷池山荘に今夜泊まるので荷物は(カッパ・行動食・水)を持って他はすべて預ける事にする。外トイレもきれいなので安心して用事もすませる。 いよいよ鹿島槍めざして急登である。テント場やお花畑(アザミ・リンドウ・秋のキリン草・ヤマハハコが咲き乱れ)を通り、第一にめざすは布引山(2683m)途中であまりのカンカン照りで水分補給と休憩をかね、9:13一休み、一個の桃を4人でわけて「のど」をうるおす。山での果物は最高においしいが、重いのが難点である。10分くらい休み、又登り始める。 10:03ついに布引山に到着。ここからあとは鹿島槍をめざし、いっきに登る。 |
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11:05 「く」の字がたのざらざらした砂利を登ること一時間11:10ついに2889m 鹿島槍南峰に到着。 |
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11:27 南峰から北峰へと向かいます
南峰から北峰をみるとやっぱり登りたくなる。往復50分と地図に書いてあるので行くことにする。小関さんは南峰で待っていてくれるということで3人で出かける。 南峰からすぐに下る道はちょっぴり怖い、引き返そうか迷ったぐらいであるが慣れてくると大丈夫。足場を一歩一歩確保しながら三点確保と心の中でおもいながら下る。途中、誰か怪我をしたのか岩場に血液がついていたり、又誰かがトイレとして使ったのか岩場にたくさんの落し物?があったりと、ドキドキした場面もあったが北峰の途中まで来る。 |
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11:51 鹿島槍ヶ岳北峰で一服です
五竜岳キレットに行く分岐である。2人の男性がいたのでキレットの様子などを聞く。キレット小屋をすぐ出たところが一番危ないようである。来年は ぜひ通ってみたいものである。そこからはすぐに頂上である。60歳ぐらいのご夫婦がいて五竜小屋から来たことを話してくれ、ドキドキハラハラで気を許せない道であることを説明してくれた。 11:40鹿島槍北峰頂上をで記念撮影。「我ながらよくきたものだ」と感動する。11:51少し休み、又もとの道を帰るが、下る時ハラハラした道も登りは心配する事 なく途中、雪の原を横目でみながら南峰につくことができた。 |
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14:58 今日泊る冷池小屋で登ってきた鹿島槍ヶ岳を見ながら生ビールを飲みました。 |
12:38鹿島槍南峰をあとにして下り道へ向かう。14:58に冷池小屋到着。おいしい生ビールで乾杯、今日一日怪我もなく元気に目的を実行できた。(記録 川原林) |
9月6日(3日目) |
4:15起床→5:00朝食→5:45冷池山荘出発→5:54赤岩尾根分岐点→6:54爺ヶ岳中峰→7:06爺ヶ岳南峰→7:45種池山荘→8:00出発→9:40ケルン→10:30登山口→(タクシー)→11:00薬師の湯→14:00出発→(タクシー)→14:20信濃大町(発)15:05→(特急あずさ)→18:29新宿(着) |
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5:22 早めに食事を終え、小屋のすぐ上の展望台からご来光を見る。 |
厚い雲の中から太陽の頭が見え始めた。初めて山の上からご来光を見たのでちょっと感激。日曜日のせいか7人部屋を4人で泊まる事が出来、綺麗でとても快適だった冷池山荘の前で出発前に記念写真。写真を頼んだ方が親切に鹿島槍をバックに撮りましょうともう一枚撮っていただいた。 |
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鹿島槍の南峰から北峰までコースタイム25分となっていたが、私達は50分くらいかかり、このコースタイムはおかしいのではと思いながら登った。改めて見ても25分で行くのは無理じゃないかと(結構下り怖かったし)思うのだが、私達が遅すぎたのか? |
途中、キレット小屋に向かう分岐点があり、ここから五竜に行くのかと思うと来年はぜひ行きたいねと話しました |
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5:47 後ろを振り返ると冷池山荘と鹿島槍。山の崩壊が進んで後何年かしたら山荘が落っこちて無くなりそう |
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7:24 剣の八峰と赤い種池山荘がメルヘンチックに見える |
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7:59 種池山荘から見る蓮華岳と針の木岳 |
冷池山荘から種池山荘まで2時間。後は、扇沢出合いまで下るのみ。 ここでタクシーを予約。3時間かかるとみて11時に来てもらうことにする。 来たときは、午後からの登りで西日が当たり暑かったが、今はまだ8時。西日もなく、下りの道も快適で10時30分には降りてしまった。 |
![]() 私たちの頼んだタクシーではなかったが、止まっていたので連絡を取って乗せてもらい薬師の湯に向かう。11時に到着。温泉の前の産直の野菜売場で冷やしたトマトを食べる。喉の渇きと野菜に飢えていたせいかとてもおいしい。迎えのタクシーは14時なので、1時間ゆっくりと温泉に入る。その後、ビールとおつまみで話が弾み、食事をしてこんなにのんびり出来たのも、2泊3日のゆったりコースのお陰です。 3日間、トップを歩いてくれた川原林さん(とっても良いペースで歩いていただき又美味しいものたくさんご馳走になりました)、山荘の手配等お世話になったリーダーの渡辺綺子さん、おつまみをたくさん用意してくれた小関さん、お天気も素晴らしかったけど良いメンバーにも恵まれました。 紅葉の時期も素晴らしいそうです。又、地図を見ると色々なコースが楽しめそうです。 又、みんなと行けると良いなと思う山でした。 |
山荘 9,000円(労山割引500円有り) 薬師の湯 500円 |