甲斐大月の菊花山御前山神楽山 3山ミニ縦走 |
《日程》2010年12月5日(日)快晴 |
《山名》菊花山643.7m・御前山730m・神楽山673.9m |
《参加者》関根(リーダー)、高橋(記録)、日比野、福井、深沢、中村、金子、 |
松平、佐藤、蔦、尾花(会員外) 計11名 |
《費用》ホリデーパス¥2300(平塚〜大月、1日乗り降り自由切符) |
《地図》地形図1/25000「大月」 |
《行程》大崎7:41――7:57新宿駅8:14始発――9:34大月駅9:45………10:00無辺寺………10:45菊花山………12:10御前山12:50………13:10神楽山………14:10舗装道路………15:40猿橋駅15:51――新宿駅 |
《記録》(歩行約4時間 |
ホリデー快速河口湖電車後方寄り3輌目車両に乗り込んだ。10人の会員と日比野さんの甥(尾花さん)が参加して総勢11人で賑やかな山行になりそうだ。菊花山は大月市の南の陽射しを遮るので貧乏山と呼ばれる。 |
大月駅前から歩き出し富士山が秀麗な姿を現わす。10時無辺寺で自己紹介と体操をして、標高390mの寺境内から登山道に入る。寺境内裏手にすべて葉を落とした幹周り4.3m、樹齢約400年の栃の大木がある。忠魂碑もある。雑木林の間を縫うように登る。すぐ汗をかく。動物の黒紫色の鶉卵大6-7個の糞塊を見る。何だろうと関根さんと話す。猿か猪か。標高440mで撮影休憩。雲が無く富士山が雄大な真っ白な煌きをみせる。途中元会員の井上さんのパーティイ5-6人がいてビックリする。 10時45分菊花山に到る。温かく風なし。真白き富士の嶺。下から高速道の騒音が響く。視線を上げると北正面に岩殿山の特異な岩容が見える。左手に滝子山がその右奥に雁ケ腹摺山。菊花山の露岩の頂は狭いのですぐ下ってから軽い登りに入り雑木を払い御前山へと進む。電波反射板を過ぎ、11時25分檜林で立ち休憩。富士山が左に後ろについてくる。11時50分右手の九鬼山に到る沢井沢ノ頭を過ぎ、岩場の右を捲き陽を背にして赤松林を歩くと20分で御前山に着く。女性2人が休んでいて写真を撮って貰う。頂上は11人が座ると一杯になる広さ。小春日和のピークで気持ち良く昼食を取る。 12時50分神楽山へ向かう。いきなり急降下が始まり、落ち葉の下には「危険がイッパイ」の慎重な歩きとなる。遠くに丸い菊花山が良く見える。15分歩いて左に猿橋駅への道を分け、右に5分上がると狭いが平坦な頂にぽっかり出る。神楽山の頂上で3等三角点が設置されている。この3つ目のピークで小休止をとる。下山するのがもったいない。 本来の道は来た道を数分戻って分岐を北にとるものだが、今日は潅木を掻き分け東方の軽い踏み跡に入ることを決める。関根リーダーが気にしていた道で、変化を求め少し冒険しようということだ。目印の山や街が見えるのだから安心して下る。すぐ赤テープがありその先にも2―3箇所見つけたが標高600mを過ぎると赤テープはなくなる。作業道らしくもあり、また地図読み山行で人が入り込んだ道なのか判らないが薄い踏み跡を辿り尾根を下る。潅木をくぐりモミジイチゴらしき木の棘に注意して下るが、傾斜は急な上に落ち葉が積もり結構なアルバイトになるが皆元気で下る。途中で進路を左の北東に変え更に真北に変えて下る。最後に高い石積みの擁壁にぶつかる。飛び降りれそうにもない高さなので擁壁に沿って30mほど進むと鉄製階段がある。15段ほど降りて分譲地の舗装道路に出ると標高440mだ。怪我も無くこういう下りも充分楽しい。家のない電信柱のみ林立する猿橋町3丁目の桂台分譲地を抜け30分歩き猿橋駅に着く。すぐに東京直通の列車に乗れる。快晴に恵まれ良い山行だった。関根さんが霊峰富士に出会えるこの時期必ず山行を企画してくれるのは頼もしく思うし有り難いことだ。 パーティー11人の感想 関根佳代子(L):お天気が良くて、富士山が綺麗で、無事行って来れてよかった。神楽の峰からの東の下り道は昔の地図には載っていて前から気になっていた。菊花山山行5回目の今回、11人の力でこの峰を下ることが出来て良かった。長年の懸案事項が解決した。 高橋:菊花山は初めて登る山で、変化にとんだコースを歩け楽しめました。日比野:絶好なハイキング日和でいい汗をかかせて貰いました。神楽山からの下りでは3回尻もちを付いてしまいました。 深沢:2回目の山で、去年も会えたけどやっぱり富士山が素晴らしい。 松平:地図読み山行もできて楽しかったです。 佐藤:尾根をピッタリ下りられたんですが、最後の崖を見落としていた。 蔦:下山路がスリリングで楽しかったです。 |
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9:42 大月の駅を出て、市街地を南へ登山口へと向かいます。正面に菊花山(643.7m)が逆光の中に見えます。 |
短い大月の市街地を抜け、国道20号線のバイパスに沿うように国道上部にハイキングコースがあり、熊野神社の脇からも菊花山に登るルート標識がありますが、今日はその先500mほどの無辺寺からのコースを取ることにします。こちらの方がやや傾斜が緩いようです。 | ![]() |
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9:53 無辺寺の前で準備運動と自己紹介を終え、これから登りに向かいます。富士が遠くに見えます。 | 9:59無辺寺の階段から登山口が始まります。 |
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10:02無辺寺裏の墓地にあるトチノキを見ながらスタートします。 |
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10:03 無辺寺の裏山をゾロゾロと大パーティです。 |
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10:12 無辺寺の裏山を登り、送電線鉄塔を過ぎ、南下する頃には立派な富士が目の前にどんと聳えます。 |
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10:13 富士シリーズです。 |
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10:38 菊花山へのんびりとした尾根道を西へ向かいますが、振り返り振り返り富士を堪能します。 |
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10:48 菊花山山頂は狭く、ゆっくり休むこともできず後続の元会員の井上パーティに押し出されるように山頂を後にします。 |
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10:48 菊花山の山頂にある大岩です。菊花石が採れるとの事からその名前が付いたとのことですが、この大岩はただの苔むした岩にしか見えずチョッピリがっかり。 |
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10:52 菊花山より、 いよいよ縦走路に入り、ごろごろした岩場を下ります。 |
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10:57 縦走路の気持ちのよい登山道ですが、急な斜面では落ち葉が深く、その下にある木の根に滑りそうでしたが、皆さん上手で尻餅をつく方がいませんでした。 |
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11:46沢井の頭分岐でルートを北西に変えます。 この分岐を南に行くと九鬼山に至ります。 |
11:54 北西に進路を変え、緩やかな尾根を八五郎岩へと向かいます。途中鹿の食害を防ぐための防護ネットがあり、植林作業の大変さを感じました。 |
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11:58 八五郎岩の基部を巻き、ハイライトの御前山へと向かいます。 |
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12:12 御前山山頂での記念撮影です。山頂は大きな岩塊の上にあり、西側と北側は断崖絶壁で側によるのも怖いほどです。 |
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12:12 御前山でも富士は素晴らしいのですが、残念ながら記念撮影では逆光です。ここまでリーダーがびっくりするぐらい順調に行動し、ゆっくりと暖かい陽だまりの中で昼食を頂きました。 |
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13:09 神楽山へは樹林帯の中を途中下山道を左に見ながら20分ほどで山頂に達しました。山頂は藪で囲まれ展望も悪く、テレビアンテナがたつ味気ない山頂で、神楽山の山名にそぐわない山頂でした。 |
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13:27 関根リーダーは以前にもこの神楽山から別ルートで下りようとしたそうですが、帰路の北ルートの正反対へ下りそうなのであきらめて正ルートで下山したとの事です。昔の1/25000の地図には記載があったのであらためて下りようとのことで、藪の中の踏み跡を下ることにします。 |
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13:46 藪の中の踏み跡は消えたり出たり途中、古い赤テープもあり昔は利用されたのかなと感じます。標高600m付近で踏み跡は更に西に続いており、下ることも考えましたが、駅方向とはかなり離れる為、北北西の尾根を下ることにします。この尾根はさすがに踏み跡も全くなく利用されていなかったようです。落ち葉の中小枝を払いながら潅木に掴まりながら下ります。 |
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14:03 だんだん桂台ニュータウンの市街地が見えるようになると、下に林道が見えるを突然そこは高い高い石垣でとても下りられません。200mほど北東へ林道の石垣に沿って登るように進むと、桂台ニュウータウン用の水道施設の近くに階段があり、そこから下ることができ、ホットします。 |
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14:06 水道施設脇の階段から林道に下り立つことが出来ました。あとで地図をよくよく見ると石垣は記載されており、すっかり見落としていました。 |
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14:16 桂台ニュウータウン入口から見る百蔵山(左)と扇山(右)です。 |
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14:16 桂台ニュータウンは中央高速を大月へ向かう途中忽然を高台に住宅地があり、その開発状況にびっくりしたいました。 しかしながら現在はこのニュータウンの南半分はススキの茂る空き地で放置され、北半分も空き地が目立ちます。 2001年に開業した猿橋駅を結ぶモノレールも6年間動いた後はトラブル続きで廃線とのことで、日当たりの悪いこのニュータウンはバブル期に計画され壮大な住宅団地の計画があった事でしょう。計画とあわせて立派になった猿橋駅の周りに一軒の店もなく、大失敗のお手本の姿のようです。 |