雪山山行  湯西川
明神ヶ岳(1594.5m)
期 日:2011.02.12〜13
参加者:L蓬生、田口、堤、新美、丸山、佐藤



コースタイム
2月12日  天候 雪
東武浅草発7:10──9:58湯西川温泉駅10:10──(バス)──10:24マゴリ沢出合で臨時停車(出発準備)10:38──10:56林道を離れ送電線巡視路入口──11:10再び林道──12:00林道を登山ルートを探し南下するも見つからず引き返し、林道との出合付近から取り付く(ロスタイム50分)──(植林帯の急登)途中ワカン着用──13:30第1送電線鉄塔──14:12第2送電線鉄塔──14:15テントサイト着【泊】20:20消灯
2月13日  天候 早朝雪のち曇り時々晴れ
起床4:00  テントサイト発6:10──6:43 1135m地点──7:00 1115m峰分岐──10:15日向明神ヶ岳(昼食)10:29──10:55鞍部(日向明神ヶ岳と明神ヶ岳の間)──11:46明神ヶ岳山頂12:00──12:20鞍部──12:42日向明神ヶ岳──14:22テントサイト(撤収)15:15──15:37第1送電線鉄塔──16:22マゴリ沢入口──(県道を歩く)──16:41明神ヶ岳バス停16:45──(バス)──17:00湯西川温泉駅17:31──東武快速──20:55東武浅草着(解散)  行動時間10時間30分

明神ヶ岳記録

2月連休の雪山山行は、悪天候が予想されため1日日程を遅らせて行くことになった。行き先は湯西川の明神ヶ岳(1594m)。

いつものように浅草駅ホームに集合して出発。早起きしたので車内では寝ようと決めていたが、いろいろしゃべっていたら湯西川温泉駅に到着してしまった。バス出発まで時間が少ないということで、車内でカッパを着込んだが、地上に出ると気温はそれほど低くなかった。バスの運転士は話しやすい人で、マゴリ沢出合で下車させてくれた。雪はぱらつく程度で、それほど積もっていなかった。湯西川をあとに林道を歩き、鉄ハシゴを登って、上部の林道までの急傾斜をジグザグと進んだ。さすがに雪が深くなってきた。この道は以前来たことがあるそうで、上部の林道に出たあと、その記憶を頼りに道を左に進んで送電線鉄塔への取り付きを探したがどうも見つからない。もとの位置まで引き返して林道を右に少し下ってみたところ、取り付けそうなところがあったのでそこから尾根に取り付いた。そこから傾斜はかなり急で、汗だくになってしまった。鉄塔近くになると雪がさらに深くなったのでワカンをはくことになった。1日目は目標の1100m地点には届かず、2番目の鉄塔をわずかに下りた所にテントを設営した。雪が舞っていて周りの山はほとんど見えなかった。

今回はTさんと一緒にはじめての食糧当番。Tさんのメニューはすき焼鍋だった。料理ができない私は、マロニ−と車麩を買っていっただけ(スミマセン)。今回のすき焼鍋はよい肉を選んで頂いたということで、味付けもよく、とても美味しかった。シェフデビューを勧められていたが、ネギを切っただけで、それは果たせずに次回に持ち越しとなった。肉の量はかなり多かったのに、皆であっという間に食べきってしまったのには驚いた。夜には月が見えるときもあり、翌日の天気予報はまあまあということだった。日向明神までは行こうと話をしてシラフに入った。

2日目の朝になると雪はほとんどやんでいた。曇っていて明神ヶ岳は見えなかった。小さなアップダウンが続く長い稜線を、ラッセルを交代しながら進んだ。1100m峰への登りは急傾斜で雪がやわらかかったためルート作りに手間取るところがいくつかあった。今回は6人なのでラッセルには余裕があった。ひと息つくと、また日向明神へのきつい登り。ペースが遅かったとは思えなかったが、日向明神には10時過ぎの到着。長い道のりに時間がかかった。登りがきつかったし、時間もかかったので、いつもならここで引き返すところと思われたが、今回は様子が違っていた。目の前の明神ヶ岳へは結構な距離があったにもかかわらず、軽食をとったあと誰となくそちらへ歩き始めた。下りは急傾斜で雪が崩れやすく、小枝に捕まりながら、すべる足元に注意して鞍部まで下りていった。いよいよ明神ヶ岳が目の前にあらわれた。近くに見えるのだが意外と距離があって、山頂には12時頃の到着。曇り空で周囲の展望はあまりなかった。恒例の写真撮影を済ませて、すぐに下山開始。心配していた鞍部から日向明神への急斜面は、笹の上に足をおき枝につかまりながら何とかクリア。このメンバーは下山のときには休憩しないことが多かったが、テント場までの距離が長くて、今回は2度ほど休憩をとった。テント場着いたのは2時半くらいだった。朝から8時間くらいの行動時間になっていた。コーヒーでも飲んで体を温めたかったが、時間がなかったのですぐにテントを撤収し、下山をはじめた。昼過ぎには雲がはれて、鉄塔からは明神ヶ岳がよく見えた。そのあと湯西川まで下り、更に20分ほど歩いて明神ヶ岳バス停に到着した。2日目の行動時間は10時間余りとなった。とても長い山行だったが、メンバーから疲労の声はほとんどなかった。やはり前日のすき焼鍋で力がついていたのだろう。それと、日向明神であきらめずに明神ヶ岳まで頑張った充実感があったのではないだろうか。せっかくの湯西川温泉だったが、時間が遅くなったので温泉には入らずに、スキー客であふれる車内に駅で買ったビールを持ち込んで帰京した。

あまり来ないからと、今回、記録係を割り当てられてしまった。毎月のように「どんがばちょ」で会っているのにオカシイナと思って記録を見てみると、8月の針ノ木以来のグループ山行であった。目標の山梨百名山もあまり進んでいないし、今年は頑張らなくてはと、ちょっと反省した。(記 丸山)


10:02 湯西川温泉駅はホームは地下の中です。階段を上がり、バスを待ちます

いつものように浅草駅ホームに集合して出発。早起きしたので車内では寝ようと決めていたが、いろいろしゃべっていたら湯西川温泉駅に到着してしまった。バス出発まで時間が少ないということで、車内でカッパを着込んだが、地上に出ると気温はそれほど低くなかった。
10:35 バスは停留所のないマゴリ沢出合で下ろしてくれました。出発準備をします。
バスの運転士は話しやすい人で、マゴリ沢出合で下車させてくれた。雪はぱらつく程度で、それほど積もっていなかった。
10:52 林道を20分ほど登るとと工事中の橋梁をくぐります。湯西川ダム完成の後に、新しく付け替えられた県道が通る予定ですが、茶色く錆びて工事の年月の長さを感じさせます。
10:54 橋梁工事の基地のような場所に送電線巡視路の入口階段を登ります
湯西川をあとに林道を歩き、鉄ハシゴを登って、上部の林道までの急傾斜をジグザグと進んだ。
11:38鉄の階段を登り植林帯の傾斜をジグザグに登ると再び林道にでました。正面は崖をコンクリートで固めた壁で登れる箇所を捜して、林道を上へ上へと探し歩きました。
上部の林道までの急傾斜をジグザグと進んだ。さすがに雪が深くなってきた。この道は以前来たことがあるそうで、上部の林道に出たあと、その記憶を頼りに道を左に進んで送電線鉄塔への取り付きを探したがどうも見つからない
11:53 。もとの位置まで引き返して林道を右に少し下ってみたところ、取り付けそうなところがあったのでそこから尾根に取り付いた。
12:38
12:39  植林帯の急斜面を登ります。帰りもやはり急傾斜に感じました。
12:42 そこから傾斜はかなり急で、汗だくになってしまった。鉄塔近くになると雪がさらに深くなったのでワカンをはくことになった。
13:28 標高980mの第1送電線鉄塔に到達しました。
14:11 第2送電線鉄塔に到着しました。この鉄塔を少し下ったところにテントを設営することにしました。
14:46
1日目は目標の1100m地点には届かず、2番目の鉄塔をわずかに下りた所にテントを設営した。雪が舞っていて周りの山はほとんど見えなかった。
14:46 テントサイトから第2送電線鉄塔を見上げます。
今回はTさんと一緒にはじめての食糧当番。Tさんのメニューはすき焼鍋だった。料理ができない私は、マロニ−と車麩を買っていっただけ(スミマセン)。今回のすき焼鍋はよい肉を選んで頂いたということで、味付けもよく、とても美味しかった。シェフデビューを勧められていたが、ネギを切っただけで、それは果たせずに次回に持ち越しとなった。肉の量はかなり多かったのに、皆であっという間に食べきってしまったのには驚いた。夜には月が見えるときもあり、翌日の天気予報はまあまあということだった。日向明神までは行こうと話をしてシラフに入った。
6:01 朝食を終え、まだ夜明け前の朝にヘッドランプを付け、ワカンを履き出発準備です。まだ小雪が舞っていました。
7:24 1100m前後の6〜7の峰峰を登ったり下ったりです。まだまだ余裕でしたが、帰りは長く長く感じました。
2日目の朝になると雪はほとんどやんでいた。曇っていて明神ヶ岳は見えなかった。小さなアップダウンが続く長い稜線を、ラッセルを交代しながら進んだ。1100m峰への登りは急傾斜で雪がやわらかかったためルート作りに手間取るところがいくつかあった。今回は6人なのでラッセルには余裕があった。
8:05 いよいよ本格的な急登でラッセルにも気合が入ります。
9:31 かなりの傾斜をラッセルしているのですが写真では高度さが分かりません。
9:49  雪と格闘している蓬生リーダーです
ひと息つくと、また日向明神へのきつい登り。ペースが遅かったとは思えなかったが、日向明神には
10時過ぎの到着。長い道のりに時間がかかった。
10:14 日向明神の山頂と思われる木にぽっつりと表札がかかっていました。
日向明神には10時過ぎの到着。長い道のりに時間がかかった。登りがきつかったし、時間もかかったので、いつもならここで引き返すところと思われたが、今回は様子が違っていた。目の前の明神ヶ岳へは結構な距離があったにもかかわらず、軽食をとったあと誰となくそちらへ歩き始めた。
10:33 軽い食事をそさくさと済ませ、西へ明神ヶ岳本峰を目指します。
10:46 明神ヶ岳の本峰へは一旦鞍部へ大くだりしなければなりません。樹林の間から立派な本峰が見えますが、これからの下りが厳しかったです。勿論写真をとる余裕がありませんでした。

下りは急傾斜で雪が崩れやすく、小枝に捕まりながら、すべる足元に注意して鞍部まで下りていった。いよいよ明神ヶ岳が目の前にあらわれた
11:43 いよいよ山頂がまじかです。周囲の雪景色が素晴らしい。
11:46 明神ヶ岳につき熱いお湯でほっと一息つきました。
近くに見えるのだが意外と距離があって、山頂には12時頃の到着。曇り空で周囲の展望はあまりなかった。恒例の写真撮影を済ませて、すぐに下山開始。

あまり来ないからと、今回、記録係を割り当てられてしまった。毎月のように「どんがばちょ」で会っているのにオカシイナと思って記録を見てみると、8月の針ノ木以来のグループ山行であった。目標の山梨百名山もあまり進んでいないし、今年は頑張らなくてはと、ちょっと反省した。(記 丸山)

11:49 待望の明神ヶ岳山頂での全員での記念撮影です。
11:51
11:55 明神ヶ岳山頂への美しいトレーズです。
心配していた鞍部から日向明神への急斜面は、笹の上に足をおき枝につかまりながら何とかクリア。このメンバーは下山のときには休憩しないことが多かったが、テント場までの距離が長くて、今回は2度ほど休憩をとった。テント場着いたのは2時半くらいだった。朝から8時間くらいの行動時間になっていた。コーヒーでも飲んで体を温めたかったが、時間がなかったのですぐにテントを撤収し、下山をはじめた。昼過ぎには雲がはれて、鉄塔からは明神ヶ岳がよく見えた。
15:15 テントを撤収後、帰路の第2送電線鉄塔付近から、登ってきた明神ヶ岳のルートが良く見えます。左から右への黒く長い尾根は標高1135mからの尾根です。左のおむすび状の山は日向明神ヶ岳です。斜面の傾斜は登りの厳しかったことを感じさせます。中央の三つ峰は明神ヶ岳の本峰です。
そのあと湯西川まで下り、更に20分ほど歩いて明神ヶ岳バス停に到着した。2日目の行動時間は10時間余りとなった。とても長い山行だったが、メンバーから疲労の声はほとんどなかった。やはり前日のすき焼鍋で力がついていたのだろう。それと、日向明神であきらめずに明神ヶ岳まで頑張った充実感があったのではないだろうか。せっかくの湯西川温泉だったが、時間が遅くなったので温泉には入らずに、スキー客であふれる車内に駅で買ったビールを持ち込んで帰京した。



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