歴史の里山巡礼 中央本線沿線
御前山の名の付く山々を訪ねて
期日:2011.02.20
参加者:L関根、堤、細谷、渡辺((綺)、渡辺(美)、渡辺(綾)、松平、福井、深沢、末石、佐藤(計11名)
コースタイム
9:06JR中央本線上野原駅集合  出発9:18──9:47登山口10:00──10:35鶴島御前山山頂──11:09栃穴御前山との最低鞍部11:20──11:20栃穴御前山11:30──11:59栃穴集落(昼食)12:25──12:55国道20号 上野原西中学校入口──13:35四方津御前山──13:39四方津御前山西峰13:50──14:05鉄製の階段──コモアしおつのニュウタウンを見学──14:34JR四方津駅

中央本線の車窓や中央高速道の上野原から大月付近を通るとき、印象的な「トンガリ山」といっていいのか「おむすび山」といっていいのか、なかなか厳しそうないくつかの山々が目に付いていました。いつか時間があるときに登ってみたいなの気持ちを持っていました。
この企画はなんと6年前のさんかくてん会報5月号に関根さんの文章で「私のおすすめ」に掲載されていたものです。昨年末の12月に菊花山〜御前山〜神楽山のミニ縦走をした帰りに関根さんより御前山という名の山々の由来をお聞きし、そして会報にも掲載したとの話をお聞きして不明を恥じるばかりでした。
今回は関根さんがリードして頂けるとのことで気を強くしての参加です。標高は決して高くはありませんが急登、藪こぎ、地図読みとなかなか手ごわそうな情報もあり、おおいに興味をそそられます。
当初の予報は曇り時々雨、そして一週間前の雪が残っているかも知れない。リーダーはやきもきの日々であったと思いますが漸く2日ほど前に予報は曇りに変化しほっと一安心です。
9:21 上野原駅に9:06集合11名の人数を数えるだけでも大変です。駅から直ぐの桂川の橋の上から(左)鶴島御前山(右)栃穴御前山が良く見えます。どちらも遠目でも稜線が急斜面でなかなかの急登を予想させます。

9:21 桂川橋をワイワイガヤガヤと渡ります。 9:30 登山口までは鶴島の集落の中を歩いて行きます。
集落も大勢の集団に皆ビックリでしょう。
9:38 鶴島集落から鶴島御前山が迫ってきます。 9:45 雪の残っている林道です。右手の墓場の反対側に登山口があります。

9:57 登山口の最初から急登です。
10:13 予想通り木の根、岩を掴んでの登り、急登の連続です。短い登りですが大汗をかきました。

10:30 御前山の肩の部分に山の神が祭ってありました。 10:34 山ノ神からほどなく山頂です。予想より早く山頂に着きました。

10:37 山頂での大集団の記念撮影です。皆さん元気はつらつです。
10:48 鶴島御前山を下り、栃穴御前山へ尾根を辿りますが、明瞭な高柄山への道に引き込まれそうになりますが気がつき栃穴御前山への尾根に引き返します。勿論赤布等はなく、目印といわれたウサギの耳状の岩も藪に隠れて見えません。
10:50 目印のウサギの耳状の岩です。1m半ほどの小さいものでした。
10:53 高柄山が大きく見えます。行ったことがありません。いつか陽だまりハイキングで行きたいものです。
10:57 鶴島御前山からの下りです。木の根や岩に掴まりながら下ります。小石の落石がチョコチョコと発生します。
11:04 栃穴御前山の鋭峰が木の間に迫ってきます。なかなかの急登の予感がします。
11:11 栃穴御前山への急登です。雪が溶けた後でしょう。斜面は濡れて滑りやすく、木の根に掴まりながら懸命に登りました。
11:18 栃穴御前山につきました。ちいさな木の札に山名がしるされているだけで、木と笹の山頂でなにもありません。昔の史蹟が少し残っているとのことですが、捜してみても分かりませんでした。
11:34 15分ほど下ると山の神が祭ってあり、村人の里山を大事にしたことがうかがえます。
11:51 山ノ神を下った直後に左右に分かれる尾根を左の尾根を取らなければいけませんがルート偵察するも明確な判断が出来ません。左へ巻くように道と赤布は明瞭についています。真直ぐは藪と道跡は薄いようです。リーダーは左の道を選択します。枯葉の明瞭な道を気持ちよく里まで下ります。
12:02 里へついてみると見事左の尾根を下っていました。それにしても里山の地図読みは難しい。ちょうど12時です。お宮さんと民家の間で昼食タイムとしました。
12:09 昼食地点からアップでみると四方津御前山の電波塔がくっきりと見えます。
12:28 昼食後 四方津御前山へと出発です。正面の民家の庭の左脇の最近人が歩いた気配のない雑草道を入り桂川にかかる吊橋を目指します。 12:32 桂川の吊橋を目指してどんどん下ります。
12:35 登山道に比して幅の広い吊橋です。昔は荷車でも通したのでしょうか。
12:35 桂川の清流です。夏は川遊びによさそうです。
12:47 桂川の吊橋から急な崩れそうな道を登ります。結構なアルバイトです。登ると栃穴御前山が立派な三角山を見せてくれました。
12:58 桂川の吊橋を渡り、国道20号線を渡り、上野原西中学校の入口から斜面を少し登ると見事な栃穴御前山が見えました。これぞあの車窓から見ていた三角山でした。高度に関係なく嬉しい。車で国道20号を走るとき時々見ていたスーパーHUGAはなんとマツモトキヨシに看板が変わっている、大事な地元スーパーの経営の厳しさを感じます。(昨年12月にスーパーは閉店したそうです)
13:09 四方津御前山はリーダーの下調べ通りドンピシャで尾根を探し当て、地図にはないものの良い道が続いています。
13:20 途中クライミングのできる立派な岩場もこんな手近かな場所にありました。クライミングの隠れた穴場でしょうか。

13:22 岩場の脇を木や笹に掴まりながら登ります。
13:24 稜線に出ました。牧野砦から尾根通しで来る道もここで合流しますが、明瞭な道は見えません。
13:33 山頂手前の標高差40m位は厳しい登りでまたまた木の根に掴まり、怪しげなロープに掴まりながらの登りで、雪が溶けたせいでしょう土が濡れて滑りやすくなっています。登るとそこはフェンスです。
13:35 四方津御前山の東の山頂の電波塔です。近くで見ると大きく見えました。
13:40  ちょこっと西へ歩き四方津御前山西峰での古びた看板の前で記念撮影です。これで御殿山の三山が終わりました。

13:55 四方津御前山を北側から回り込んで南側に下ります。一週間前の残雪がちょっぴり、 14:05 鉄製のハシゴを下って山道は終了です。リーダーの提案で四方津駅に直接向かわず、コモアしおつのニュウータウンを見学して帰ることにします。

14:14 閑静な住宅街です。背後に四方津御前山の一角が見えます。
駅前にスーパーが一軒のみで、大変静かな住宅地です。評価はそれぞれでしょう。

14:23 14:27
駅までおりる巨大なエスカレーターです。利用するのは私たちだけです。脇にケーブルカーが平行して通っています。維持管理の費用は住民全体で負担するのでしょうが、大変でしょう。 巨大なエスカレーターを4基乗り換えながら下りていきます。エスカレータだけで10分以上もかかりそうで。駅から遠い人は20〜25分はかかりそうで、急ぐ人は自宅から駅まで送ってもらえば5分程度でしょうから、この立派な施設もどうなのか考え込んでしまいます。

14:33 駅前にはなんにもありませんでした。
16:58 打ち上げの一杯は新宿京王デパート8Fの中華料理屋です。
御前山の企画は大成功です。2回目も楽しみです。藪こぎ、急登、地図読みと里山の難しさと魅力が一杯でした。歴史ロマンも沢山でした。ハイカーがあふれる高尾山稜の近くにこんな大穴場があるとは思っても見ませんでした。










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