北海道 襟裳岬近くの山
アポイ岳(810.6M)山行記

期 日 2010年5月14〜16日
参加者 日比野(L)、深沢(SL)、福井、関根、川田
コース 日高線様似駅前民宿ーー登山口・・・五合目休憩小屋・・・馬の背・・・アポイ岳山頂・・・お     花畑・・・馬の背・・・五合目休憩小屋・・・登山口
 アポイは、アイヌ語『アペ・オ・イ(火の沢山あるところ=鹿が獲れるように火を炊いて神に祈った)』が語源という。




第二日目(5/16)

 朝7時5に全員羽田空港のエアドウのカウンター付近に顔がそろう。しかし残念ながら「機材整備のため欠航」のボードに戸惑う。5人相談の結果、次のフライトに切り替える。な〜んと5千円のキャッシュバックに全員ニンマリ.3時間の待ち時間を有効に過ごそうと関根さんの案内で屋上デッキに行き、2分間間隔で飛び立つヒコーキを眺めて過ごした。10時15分発の便は予定どうり飛びたち、11時45分に千歳空港に着く。JR日高線の時刻を確認して昼食とする。苫小牧経由で単線の日高線に乗るのは私以外皆初めてだった。





5/14 18:12
漸く様似駅前到着しました
とにかくのんびりしたワンボックスカーの3時間半は、長いながーい「寅さんの世界」に浸ることができた。右は、広い広い太平洋、左は、競走馬・サラブレットの小さな牧場が次から次へと続く。静内では停車時間が20数分もあった。やっと走り出したと思ったら、野生のエゾシカが数頭牧場を横切っていった。日高線終点の様似駅前の「駅前民宿」排外に綺麗で、マグロとイカの刺身、サーモンのフライ、ホタテ3個入りの吸い物がついた夕食もまあまあのものだった。
 第二日目(5/15)
6:20 アポイ岳登山口
6:31 歩き始める
7:17 最初の休憩
7:18 三合目
7:43 五合目小屋前
 朝6時今日のガイドを頼んだ息子夫婦が車で到着。挨拶もそこそこにザックを積み込んで出発。6時15分レストハウス前に着く。登山口で記念写真を撮り、登山開始。登山道は、良く整備されており、ゆるい登りで歩きやすい。30分に1回の休憩をとって7時45分に五合目の休憩小屋に着く。途中、エゾオオサクラソウや白く小さなスミレにめぐり合う。近くの山の尾根には山桜が咲いていた。小休止の後
8:33
9:14 山頂の7
9:25  山頂で楽しい昼食タイム
ガイドから「ここからは急登になること」が全員に告げられる。登山道は、確かに急な上り坂になったが、歩きやすい感じだ。8時30分頃、八合目の馬の背(595M)に着く。そこから一旦なだらかだがヤセ尾根の岩場を通過し、9時に九合目着。左側の雲海の広がりの上部に道南の白い山並みが眺められ、全員感動する。恵庭岳、樽前山等の山群だろうか?羊蹄山もあったかもしれないが、残念ながら山座同定はあいまいになった。最後の急登をのぼりつめて、9時20分アポイ岳山頂(810、6M)に着いた。雲海360度と遠くの白い峰峰を眺めつつ昼食休憩をとった。
10:29 道東の山々
11:13 慎重に下山
、9時50分お花畑コースへの下山開始。しばらく急な下りが続き、お花畑へ着くが、花は殆んどなし。ヒダカソウのことを地元のハイカーに尋ねると「あと2週間経たないと咲かないね」と言われる。幌満のコースは「立入り禁止」になっており、分岐を右折する。このトラバースの道は、エゾシカのけもの道になっているのかいたるところに糞がしてあった。11時25分五合目の小屋に着く。若い登山者が多勢登ってきっていた。中休憩の後、下山にかかる。わがパーティは、早たちだったのかこの時刻から登ってくる幾つものパーティとすれ違った。12時20分、レストハウスに全員無事に下山した。(日比野記)
[感想文] 深沢
 アポイ岳の花園に立って見たいと思ったのは何時のことだっただろうか。今回日比野さんファミリーのお陰で実現しました。残念ながら天候不順と寒さのため花が少なかったのは残念でしたが、そんな中、天気に恵まれ真っ白な日高山脈の山々を見ることができ大満足。車で送迎、山のガイドをしてくれた日比野ジュニア夫妻には感謝です。
(追、僻地教育にかける若者たちがいることに感動しました。)
      福井
 登山初心者でも登れるアポイ岳
 山の紹介にはそう書かれています。確かに道はしっかりしているし、歩き易いし、危険な所はない。しかも、810mの高さながら北アルプスの山を歩いている感じです。
 5合目(350m)から高山植物も見られ、ハイマツ群落が現れてきます。残念ながら、今回は高山植物はあまり咲いていなかったが、登るにつれ天気も良くなり雪を被った日高山脈と素晴らしい雲海を見ることが出来ました。下山する頃に、登ってくる人も多く若い女性も多かったです。ファッション雑誌から抜け出たようなカラフルな衣装の山ガールもいました。日本で一番早く、又一番遅くまで高山植物が楽しめるという事で人気なのでしょう。これを機に、北海道の山に又登れる事が出来たらと思いました
      関根
 以前、登山教室で「山の自然や気候は標高と緯度を調べなければ分からない。」と教えられた。今度はじめて北海道の山へ登り、そのことを実感した。アポイ岳はわずか810.6m(ちなみに陣馬山が857m)なのに標高400m位からハイマツの群生が始まる。馬の背の岩稜帯は北アルプスの稜線を歩いているような気分になった。雪の日高山脈の展望も素晴らしい!不思議なことに頂上はダケカンバの林だった。ハイマツ帯より上にダケカンバの林があるなんて!? 真っ白な木肌がとても美しかった。
第二日目(5/16)
 山登りは一山でよいときめ、今日は札幌と小樽見物。先ずは桜満開の円山公園へ。ブルーシートを敷いたお花見風景は本州と変わらないが、花がなんとも貧弱。桜は東京が一番と意見が一致。「花よりOO」と目に入った大倉ジャンプ場まで歩いて見学と歩き始めたが、結局はタクシーで乗り付ける。皆ジャンプ場は初めてで高さに目がくらみ、展望のよさに満足し日本一美味しいというソフトクリームを食べ、一同この地に日の丸が3本立ったのを懐かしく思い出した。(深沢記)
10:37  大倉山ジャンプ競技場で
5/16 8:22
北海道大学見物
明治9年札幌農学校から始まった歴史ある、そして全国一の敷地を有する北海道大学の校内散歩。 絵葉書でおなじみのポプラ並木、イチョウ並木、
エルム(ハルニレ)の杜、明治時代に建てられたレンガの学舎 
クラーク博士の「Boys be ambitious!」(英語は大の苦手なのにこれだけは覚えられた) 新渡戸稲造(昔の五千円札の顔で記憶に残る)   
牧歌的な風景の中、緑のシャワーを浴びながらのんびり散策するつもりだったがポプラ並木は2004年の台風で半数が倒壊。イチョウ・エルムその他の木々は今年の遅い春のせいでまだ芽吹き始めたばかりだった。          (関根記)
15:40
  小樽観光
 昼食後、バスで小樽に向かう。観光案内所で地図を貰い、見所を聞く。小樽と言えば、やはり小樽運河。アコーディオンを弾いている女性がいたが運河とアコーディオンの音色は合う。観光ポスターの雪景色のイメージが強いので雪のないこの時期は、昼よりは夕暮れがいいかも知れない。時間が余り無いので、急ぎ足で土産物店を廻る。硝子細工のお店が多い。時間があればにしん御殿に足を伸ばすのもいいのかもしれないと思い、小樽を後にしました。(福井記)






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