簡単ではなかった真名井沢

−奥多摩入門コースの沢だが…−

遡行日 2011.6.12(日)

メンバー 田口、蓬生(記)

コースタイム

川井キャンプ場7:00→7:30北川橋→8:35とりがや橋   8:50→9:40二俣→9:45F1→10:50奥の二俣→11:45F3→12:20(あか)(ぐな)尾根(登山道)12:35→13:55ズマド山→14:50川井キャンプ場

7:00発 川井駅7:41発のバスに乗車し、体力温存を考えていたが、待ち時間を考えると歩行を選択した。川井駅のバス停から4停留所先となる北川橋から左の道に入る。ちなみに、バス利用だと駅からの乗車時間は4分程度だ。途中の真名井橋を渡り清東園キャンプ場まで行って誤りに気付く。来た道を戻り、真名井橋手前から直進する林道「真名井線」を進んで入渓点となるとりがや橋に着いた。おおよそ30分のタイムロスとなった。4年ほど前にも来てはいるのだが、記憶は頼りにならないということでしょう。

 脚ごしらえはキャンプ場で済ませているので、大した準備は必要ない。今回は二人だけなので、ハーネスもお助け紐もザックの中に入れたままだ。ワサビ田の仕事道を進むとこれから沢に入る準備をしている2グループ10人ほどがいた。私の軽装を見てか「単独ですか」と声を掛けられた。「二人」と答え、後ろになると順番待ちにされるので、さっさと追い抜いた。

前回はなかった石積の堰堤が4基も現れる。すでに土砂に埋もれているものもあるので、きっと上流に造られ続けることになるのだろう。平凡な沢のためか、記録していないためか、印象は何も残っていない。ガイドブックにあるF1ではぬれ落ち葉や細かなホールドに少々手こずる。「残置されたハーケンがあった」とTは言うが、目に入らなかった。前回は困難を感じていなかったのだから、ルート選択を見誤ったか、今シーズン初めてで感覚が鈍っているのか。後続のグループに追いつかれ、みっともない姿を見せるわけにもいかず、気合いで何とか突破する。こういう状態は、そのうち痛い目にあうだろう。

天候のせいもあるが、両岸には樹木が生い茂り沢の中は暗い。「水量比4:1」とある二俣は、せいぜい「2:1」くらいだろう。水量の多い方を進む。途中で休憩するも後続の姿は見えず。慣れないメンバーにザイルでの確保が必要で、時間がかかっているためと想像する。

いったん伏流となるあたりから、倒木が沢を塞ぎ、崩れた土砂が堆積している。倒木帯は三頭山の大群沢よりは短いが、やがて通ることが難しくなりそう。細い流れが戻るとF3だ。所々滑っていて、ホールドも細かい。なんとかフリーで滝上にでる。忠実に沢床を詰め、踏み跡らしきところを拾いながら登山道に出た。高水二山に向かった堤グループに電話を入れる。すでに軍畑駅に到着しているという。我々は、距離的に短いズマド山経由で古里駅に出ることとしたが、古里への道は廃道となっており、一番遠かった川井駅に出た。

簡単な下山祝いをし、テントの撤収を済ませて16:17発の電車で帰宅した。

[田口から]

長年(使用頻度はそれ程多くなかったのですが)愛用してきた、釣り道具屋「上州屋」で買った「Gett」ブランドの渓流タビが今回の遡行中に壊れてしまいました。楽に履けるので好きだったのですが、残念ながら引退です。

F1(5m)魚止の滝 〉

【参考】興味のある人は古い会報を捜してみて下さい。

      会報 bQ75(2008年6月号)

       bP92(2001年6月号)





今回の主目的は「テント泊体験」を通して活動領域を広げてもらうことがありました。参加者からはどんな感想があったでしょうか。第二回目は縦走登山をイメージした、装備を背負って行動するプランを考えています。希望者はいるでしょうか。条件の良い夏場から経験をつんで、冬山にも行こうというメンバーが増えてほしいものです。当会では、こうした山行を行っているメンバーの大半は50代半ばを超えています。おそらく数年先にはパーティを組むことが難しくなるでしょう。こうした経験者を活用できるのも「今のうち」です。


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