丹沢不老山928:サンショウバラに出遇う

《日程2011年6月18日(土)雨  参加》
高橋(み)

《記録》 大崎5:18=(山手線)=5:34新宿5:46=(小田急線)=7:04新松田駅7:20=(富士急湘南バス)=7:52棚沢キャンプ場入口8:00・・・10:20番ケ平867m・・・10:40林道・・・11:20不老山北峰12:00・・・南峰・・・12:30世附峠・・・「蘇峰台」=「樹下の二人」

12:45・・・世附峠13:10・・・13:35不老山南峰・・・県境尾根・・・15:35林道・・・小山町生出集落・・・16:05駿河小山駅16:37 =(御殿場線)=国府津品川

感想》  

 前の晩「昼から雨」と報じる天気予報に思案するも、「家を出るとき雨でなければ出かけよう、登山口で土砂降りでなければ登ろう、頂上にサンショウバラ(ハコネサンショウバラ)が十輪くらい散らずに残っているのを期待しよう、訓練も兼ねて10kgのザックで出かける、単独行なので朝いちのバスに乗る」と結論を出した。雑用に追われ睡眠4時間弱ではさすがに眠い。

新松田駅でちらっとバス停を見たら乗客5−6人が並んでいる。洗面所に寄っていたら小雨となりしかもバスに座れなかったのは想定外。高校ワンゲル部十数人が乗り大入り満員。こんな雨の中皆よく行くよと思いながら35分間バスに揺られ下車する。中年男性3人も降りる。ラッキー。この人達も登るのだろうと話し掛ける。こんな天気に全くの1人でないのは嬉しい。

急斜面に付けられた九十九折れの道を50分歩き雨具を出しおにぎりを頬張る。ここで後ろの男性3人に抜かれる。次に彼等に会うのは頂上だった。カンアオイの葉が目につく。10時過ぎ尾根に上がり番ケ平を過ぎる。荒れた林道に出るとここにサンショウバラ4株。今日咲いたのがいくつもあるし蕾もある。登った甲斐があるというもの。嬉しい。鹿除けネット沿いに進み頂上。盛りはとっくに過ぎているがここにもサンショウバラ4株。5弁の花びらの縁が爽やかな紅色に彩られ花芯は白からピンクを呈し高山植物のオオタカネバラやハマナスに似る。1日で散ってしまう。葉は山椒にそっくりである。湯の丸峠には近縁のカラフトイバラ(ヤマハマナス)が咲く。5年前私は足柄万葉公園で6畳ほどもあるハコネサンショウバラを見ている。

眺望の無い山頂で男性3人組にラーメンとコーヒーを戴きのんびり過ごす。男性の1人は今年1月に慶應病院で右肺7割切除の手術を受けたという。登山がリハビリを兼ねている。

下山路は自然と彼らと行動をともにする流れになる。世附峠に下るがここのサンショウバラは総て散っていて、「蘇峰台」「樹下の二人」まで5分登りサンショウバラの群生地を見に行く。花はほとんど散り樹下がピンクの絨毯を敷き詰めたようできれい。山椒の実と若葉をほんの少しだけ採取する。湯でこぼしてから醤油で味付けして御飯にのせると食が進む。日本酒とも合いそう。昨年9月8日の豪雨で道が荒れているので湯船山経由で小山町柳島集落に下りる予定を変え、1.5kmを登り返して不老山南峰のニシキウツギの花の咲く分岐まで戻る。静岡神奈川の県境尾根を下る。途中の分岐で神縄断層に向かうが道がはっきりせず次回の宿題とする。止んでいた雨が次第に本降りとなる。この下山路を他にも中高年男女7人パーティと若い女性4人グループが歩く。岩田潤泉氏のマニアックな道標を読みながら樹林帯を下る。


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