高山不動 地図読み実習

日程:2011619

メンバー:石川(L)、上原、川田、小関、渋谷、堤、中村、深沢、蓬生、和久井、渡辺(綺)、渡辺(綾)、北村(記)

コースタイム:西吾野917→砂防堰堤10301040→大滝1100→不動の滝1135

      →高山不動(昼食)12501320618.8m三角点1350→林道到着

      1450→吾野駅1545

 心配されていた天気もどうにかもって西武池袋駅を出発、自分が熟睡している間に電車はいつのまにか山間深く進み西吾野駅に到着していました。ストレッチをした後、西吾野駅を出発、すぐに地図読みの実習が開始されました。

 駅から下る道で前方に見える地形の確認(尾根や谷)が地図上でどれに当たるかを確認。
林道の途中でも石碑、鉄道をくぐるところ、家屋、他のコースへの分岐など、普段は気にせずに通過するところをひとつひとつ確認しながら進みました。普段よりはスローペースですがとても新鮮な感じがします。谷あいの集落を進む頃には少し雨がパラついてきましたが、雨具を使うほどではありません。実際に登山道に入るところでは地図とコンパスを使用して方向の確認を行いました。地図とコンパスで導いた答えと実際の進む方向が一致すると歓声があがり、なんだか楽しい雰囲気です。両側を針葉樹に囲まれた薄暗い林道を進みますが、ここでも沢を探して数を数えたり、川を横切るところ、ベルトコンベアや砂防ダムなどの人工物を探したり、地図をフル活用しました。

 地図にない道を辿って大滝へ、なかなか大きくてきれいな滝です。「今はやりのパワースポットみたいですね」と言うとリーダーの石川さんより不動の滝の方がよりパワースポットぽいとのこと次は不動の滝を目指しました。再び地図上にない急な斜面を登り返してそこには人家が!お花が咲いていて本当に桃源郷のようです。こんこんとわくお水を分けていただいているとお宅の縁側におばあさんが・・お話をしていたら新ジャガイモを分けてくださると!お水をいただいたうえに、ジャガイモまでいただけるなんでまるで桃源郷の仙人のかたのようです。もし今度訪れたら忽然と消えてしまっていたりして…と思いながらお礼をいって出発しました。不動の滝への分岐はわかりにくく、こうやってみると里山の標識の方が山の名前でなく途中の通過地点など多くのことが書いてあってわかりにくく紛らわしいと思われます。正しい登山道を探し当てて進むと移転した家屋と神社が出現。ちょっと怖い感じを受けながら不動の滝へ向かいました。不動の滝は古来より修験者が修業をおこなっていたところ、実際に滝に打たれる修業ができそうな状況でした。足場の悪い道を登って、祠にもお参りをすませ記念撮影をしてもとの道にもどり、高山不動への最後の登りにとりかかりました。その途中でも登山道の分岐に立ち止まり、地図とは違う分岐があることを学習、なるほどと思うことがたくさんありました。

 高山不動は想像していたよりも大きく立派な建物でそこの前方だけ見晴らしがよく、また門前にとても大きな銀杏の木があるのも印象的でした。大変昔から信仰を集めていたのだと想像されます。お堂のわきで昼食となりました。みなさんお手製の茗荷やきゅうりの漬物をご馳走になりました。本当に大変おいしかったです。

 おなかも十分に満たされて下山開始です。681m地点の三角点を探すことから始まりましたがこれが結構大変です。おのおの地図とコンパスを片手に探すのですが、なかなかみつかりません。「もしかしてここかも」と思われる場所はかなり急な傾斜を登った頂上。登りながら「この先に三角点が無かったらどうしよう…」と思いながら緑の木々の中を進み、頂上に祠とその前に三角点が!自分達で探し出せたという達成感を味わえました。その後は下山の途につきましたが、やはり地形図には載ってない分岐や登山道があったり、また尾根など地形を確認したり、地図やコンパスを活用する場面が多々ありました。                      
 普段、自分にとってはお飾りかお守りのようにもっている地形図とコンパスでしたが、こうやって使い方を覚えて歩きながら使えば、いろんな発見もあって楽しいし、もちろんいざという時に使い方がわからないなんてことにもならずにすみます。またよく知られている山でも地形図や登山地図に載っていない分岐などがあり、迷いやすいこともわかりました。これを機会に普段の山行でも地図をこまめに見て活用するような習慣を身につけることができたらよいと思いました。大変勉強になる地図読み実習でした。

 地図や下見など準備をしてくださった石川さん、ありがとうございました。

上:不動の滝で 右:探し当てた681m三角点

  




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