第2回テント教室 八ヶ岳

日  程  2011.07.09(土)〜07.10(日)

メンバー  堤(L) 松平(SL) 蓬生(食糧) 渡辺(綺)(食糧) 末石(食糧) 

金子(食糧) 宮林(記録)

目的地  業者小屋キャンプ場テント泊(標高2350m) 八ヶ岳主峰赤岳(標高2899m)

行 程   7月09日(土)  新宿発8:00スーパーあずさ5号茅野着10:08〜アルピコバス美濃戸口バス停着11:02〜行者小屋幕営地着14:30泊 

堤さんより第2回目テント教室八ヶ岳山行のお誘いが有った。私は暫く会の山行を参加していなかった事から早速参加を希望した。八ヶ岳は長野県中央部に位置する。東京よりアクセスの良い事から大変人気があるらしい。産地が長野である私は一度も登った事が無かった。今回テント教室と八つの岩峰の一つ赤岳(2899m)のピークハントが目的であるとの事。 7月9日 新宿駅でメンツが揃って乗込んだあずさ5号は定刻茅野駅に到着、程無くアルピコバスに乗り美濃戸登山口に到着する。ここで予ての計画通り負荷の配分があり私は約21kg弱になる予定、計画負荷である。アブの大群の攻撃の中早々に身支度を整えトレック開始、アブを振り切ろうと急ぎ足とするが振り切るどころか当面の敵はアブとなった。どうやら中でも蓬生さんが攻撃の的だったらしい。やがてやまの子村で小休止をする頃には大分落着き事無きをえた。林道終点の美濃戸に着くと阿弥陀岳の雄姿がガスの合間に見え隠れしていた。北沢、南沢の分岐で南沢を進む。「南沢崩落にて通行禁止」とネットで見たが古い記事らしい。樹林を抜けると荒果てた白河原が出る、どうやらここが崩壊跡らしい。今日は何故か調子が上がらない、先週白馬でコケた腰のせいかMAXより3kg超えた負荷のせいか両足がツル始末である。堤隊長にはホトホトご迷惑をお掛けした。皆さんに遅れる事どの位で有ろうか本日の幕営地行者小屋キャンプ場に倒れ込む。すでに今回メインイベントである小テントは設営済み、ジャンボテントを設営。今のテントは本当に良く出来ている。昔の2本の支柱に6本の張綱3人掛りでペグ打ちのテントは強風の時は何ともし難った事を思い出す。愈々本日重要課題の夕食宴会の準備に取り掛かる。レシピはカレー、コック長は蓬生シェフ、飯炊きは「オールド山ガールズ」の皆様、ここで色々な意見が出た。「水は計算して測って入れろ、手を入れて踝まで有れば良い、目検で良い」大別するとこんな事だったか。結論からすると「食えれば良い」と言う事になるだろうか?私でも出来る。やがて料理が完成し宴会に入る。蓬生さんが前日から冷た〜く仕込んで持参したビールが至福の極みだった。皆で奪い取り飲み干した。さすがベテラン、重かったでしょう。申し訳無い事をした。やがて宴会も鎮火に向かい就床となる。 PM8:00 zzzz 

7月10日 5時目覚める昨日の腰が未だ宜しく無い、赤岳登頂断念する。早々堤隊長に申告、以後渡辺綾子さんにピークハントレポートを依頼する。申し訳無い。

 

7月10日(日)  赤岳・阿弥陀岳

行程 行者小屋5:50→6:50地蔵の頭→7:05赤岳展望荘→7:45赤岳8:10→文三郎尾根分岐→9:00中岳→9:10中岳のコル→9:45阿弥陀岳10:05→10:30中岳のコル→11:05行者小屋11:05分〜行者小屋発11:50〜美濃戸口バス停発15:00〜茅野駅発17:28=(スーパーあずさ28号)=新宿着19:36

 本日は、赤岳〜阿弥陀岳の登山予定。テント内で朝食を済ませ、不要な荷物をテントに残して5時50分、行者小屋テント場を出発する。昨日のザックの重さは肩にズシリと応えたが本日は軽快だ。天気も心配なさそうである。蓬生さんを先頭に6人のメンバーで行者小屋テント場を後にする。振り返ると朝日に照らされた阿弥陀岳がどっしりと美しい姿を見せている。地蔵の頭まで1時間の登り。地蔵尾根は岩場の急登である。鎖場、ハシゴを通り地蔵の頭に着く。その名のとおり愛らしいお地蔵様が尾根の出会いに鎮座しておられる。お地蔵様の背後には中央アルプス〜南アルプス〜富士山が一望、お顔の方は北アルプスの山々が一望で絶好のロケーションに居られる。ここから赤岳展望荘に至る斜面にお花畑が出現。尾根の涼しい風を頬に感じながら高山植物を楽しむ。ほどなく赤岳展望荘に着き小休止の後、赤岳に到着。頂上からは、まさに360度の素晴らしい眺望である。

前方に南アルプスの山々、甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳… 富士山 左手に横岳〜硫黄岳〜東天狗・西天狗岳を望み、 右手にこれから登る中岳〜阿弥陀岳をみる。北アルプスの山々も一望である。30分ほどの休憩後、中岳〜阿弥陀岳への下りに入る。この下りから見上げる赤岳がまたまた感動的だ。赤茶色の岩肌が眼前に迫りどっしりと存在感ある姿は八ヶ岳の主峰の名に恥じない。中岳〜阿弥陀岳へと続く縦走路も急峻な岩場の連続であり、慎重に鎖場、ハシゴを登降する。文三郎尾根分岐〜中岳の岩場を登降約1時間で阿弥陀岳に到着。頂上はゆったりと広く阿弥陀仏が安置されている。赤岳頂上と同様こちらも360度ぐるりの素晴らしい眺望である。皆、おもいおもいの場所に腰をおろし昼食タイムとした。なにやらお尻の下の石が揺れている感じがする。地震のようだ。幸いケイタイも通じメンバーの数人が家族に確認。

震源地が東北の沖、関東近辺震度3、津波の心配ナシであった。時刻は午前10時。山の頂上で地震に遭遇したのははじめての体験だったと皆で語りあった。阿弥陀様もさぞびっくりなされたでしょう!!

 20分ほどの休憩後、行者小屋への下りに出発。中岳のコルまでは急峻な岩場の下りであるが、分岐からは木々の緑と沢沿いの下りであった。中岳のコルから35分で行者小屋テント場に到着した。今回は、全体に昭文社発行のコースタイムより早めの登降であった。(渡辺綺・記録)

早々にテントを撤収し下山に就いた。途中白河原でスコールに会う。雨合羽着衣中に日本カモシカ?が飛び出した。珍しい経験でした。美濃戸林道に着く頃には雨も上り、程無くバス停に到着、アルピコ茅野駅行のバスで一時のいねむり。茅野駅前の居酒屋で清算会の開催、17時28分発臨時列車スーパーあずさ28号にて一路新宿へ、車中2度の車掌の注意を他所に反省会。程よい酔いに盛り上りを見る。やがて新宿に到着流れ解散となった。愈々梅雨も明け山行シーズンとなるが、又色々良い企画を立て山行を楽しみたい。 堤さん、末石さん、渡辺さんのサポートを感謝する。

八ヶ岳山行記   宮 林  2011.07.13

赤岳ピークハント記  渡 辺 2011.07.15

11:16 美濃戸口にて出発準備
11:39  珍しい黄色のオダマキ多数あり
12:45  真っ白なギンリョウソウをあちこちに見かける
14:10 シロバナヘビイチゴの花


14:39  鹿と対面 お互いに遠く見つめ合う


14:50  赤岳を前方に歩を進める
14:58  行者小屋到着 後方に赤岳そびえる



15:30 一基のテント設営完了
18:27 ゴボウ入り特製カレーとサクランボ

7/10 5:41 出発の準備
6:48 富士山を眺めながら景色を楽しむ
6:49 赤岳展望荘と富士山
7:07 ベンケイソウ他にもたくさんの花あり
7:14 赤岳頂上小屋から山頂を目指す
7:44 山頂からの眺望
7:47 赤岳山頂にて
9:46 阿弥陀岳山頂にて
11:39 テント撤収し下山準備
13:35 美濃戸山荘にて雨宿り




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