「雪の剱を見に…立山山行」

日程  2011年5月1日(夜行)〜4日(水)  
山域  立山 別山北峰2883m
参加  高橋、友人女2名、友人男1名

1日 池袋23時―富山翌朝5時半
2日 富山5:50―立山―室堂―雷鳥平キャプ場―尾根―14:30剱御前小舎
3日 小舎8:30―別山北峰―11:30小舎(昼食)―雷鳥平―1500雷鳥荘
4日 雷鳥8:30―9:10室堂―黒部ダム―扇沢―14:00信濃大町―新宿


5/1(日)
 今年のGWは何処に行こうかなと思案していたのですが、毎年友人が剱御前小舎に行かれると聞いて、幸いにもご一緒させてもらいました。私の予定は奥大日岳と雄山縦走でしたが現地で雪の状態と天候次第だろうと思って参加しました。雪の立山なんて初めてで楽しみかつちょっと不安でもありました。今年の立山は雪が多いというリーダーからの情報でした。数年ぶりにピッケルと12本爪アイゼンを引っ張り出しました。夜行バスは横3列の独立1人掛けなので少しは眠れました。

5/2(月) 剱御前小舎までの登りは楽ではありませんでしたが白銀の立山連峰は素晴らしい眺めでした。14時頃雷鳥沢をガリガリ音を立て滑降するスキーヤーがいた。もっとスキーが上手くなって私も滑ってみたいと思いました。小舎に着き暮れなずむ青空をバックに奥大日岳に沈む夕陽に見とれていました。今年は天候が悪く、小屋から見えた2度目の夕陽だといいます。「雄山〜一の越方面は岩と氷のミックスでアイゼンが入らない所があり非常に危険な状況」と掲示があった。奥大日岳は雷鳥荘に下ってから4日に登る事に変更した。

夜のTVニュースでビン・ラディン殺害を知った。米国が遺体を水葬に付したというのは奇麗事で海に捨てて隠したという事で、法治国家のやることではないだろう。イスラムの反感を買うだろうにと心配である。深夜0時トイレに起きたついでに玄関に出たら北斗七星が真正面に見え星々が夜空にぎっしり詰まっていた。

5/3(火) 翌日小舎から別山北峰まで登り、出来栄えはともかく剱の写真を撮り捲った。ここに練習には恰好な短いが広い急斜面があったので、傾斜の急な雪面をトラバースする際のアイゼンの使い方を男性に教えて貰った。前から気になっていた操作だが難しい。雲の拡がる午後、奥大日岳を右手に見ながら且つ雄大な立山カルデラを見下ろしながら気分良く雷鳥沢まで急斜面を下った。凍っていたら嫌だなあと心配だった雪面は程よく弛んでいて安心でした。多くの山スキーヤーが登ってきた。奥大日岳の雪庇が黒い影を落としちょっと不気味だ。明日登るはずの雪庇の尾根を思い浮かべた。雷鳥平のキャンプ場から登る斜面にスキーTバーが一本設置してあったのにビックリ。登山靴では利用できない。Tバーを恨めしげに横に見ながらこの斜面をヨタヨタ登り返すのはとてもきつかった。雷鳥荘につく頃雪がちらついてきた。スノーボーダーやスキーヤーで一杯なのを見ていつかスキーにやって来たいものだと思う。去年立山を滑るなら技術より体力が必要と聞いている。夕方から吹雪いてきた窓外を眺めながら乳白色の軟らかな温泉に入りゆったりした。4人で明日の予定を相談した。

5/4(水) 3日目空模様が好転せず「日中はピーカンという天気予報は大嘘つき」だった。次の日の好天も期待できないので奥大日岳は諦め、室堂から扇沢へ1日早く下山した。黒部ダム堰堤に出た途端私達は「テレビ信州」の取材を受け、ビックリ。

私は剱御前小舎も雷鳥荘も黒部ダム展望台も初めてで「初もの尽くし」を楽しめた。雌雷鳥にも遭えたし、どの「お山」も素晴らしく、奥大日岳は来年の楽しみに残しておきます。




 



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