“冬の集中山行” 〜北八ヶ岳〜

日 程 2012211日(土)〜12日(日)

参加者

 登山グループ
堤(L)、佐藤(SL)、新美(SL)、上原、上野、福井、松平、末石、深沢、
渡辺(綺)、渡辺(綾)、川田(1日目は登山グループ)


□ スキーグループ(スキーは2日目のみ)
川田(L)、宮林(2日目より参加)

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【2月11日(土)・・・1日目】 上原 記 

10:10JR茅野駅着 →(バスで1時間)→11:30ピラタスロープウェイ山麓駅着 →12:20ロープウェイ山頂駅着 →12:25坪庭 →13:30北横岳ヒュッテ→13:50北横岳→14:42坪庭探勝中間点 →14:53縞枯山荘着

 

当会初めての「冬の」集中山行を実施。記録感想係は当然、先輩方にご指導頂きお世話になった雪山初心者の私がということに…。天気快晴とはいえマイナス15度の世界〜北八ヶ岳はどれだけ寒いものなのかと、あずさ5号を待つ新宿駅ホームの寒さにさえ身の縮む思いだった。

乗車約2時間で茅野駅に到着。茅野からピラタスロープウェイ山麓駅まではバスで移動。混合う車中、車窓からの陽射しは暖かく、このくらいなら大丈夫かな?とやや心緩む。山麓駅にて腹ごしらえをし、レインウエアにスパッツを身に付け身支度を整える。ロープウェイに乗り込み一気に約470mの標高差を稼いで2237mの山頂駅までのぼる。途中、窓からは遠くに赤岳、編笠山などを望む。スノーリゾートなので、登山客だけでなく、スキーやスノボーを楽しむ乗降客も結構いる。

 さて、いよいよ坪庭より北横岳に向かい雪山登山開始。総勢12名なので2チームに分かれる。新美チーム(上原、上野、川田、福井、末石、松平)と堤チーム(渡辺綾、渡辺綺、深沢、佐藤)。雪山デビューで、アイゼンを初めて付ける者もいて、準備にやや時間がかかる。そして熟練者の意見も分かれ、当初、誰の声を頼りにしたらいいのか分からない。

  

 

 

 

「このくらいの雪ならアイゼンは付けずに、自ら靴で雪の感覚を体で覚えてバランスをとって歩くことに慣れた方がいいんですよ。」「いやいや、危ないですからアイゼンは必ず装着して下さいね。」云々。以前雪山以外の登山でも「ストックに頼ってはいけませんよ」「いやストックは持つべきですよ」の意見に惑わ

された。どのアドバイスにも頷けたので、今回のリーダーの意見を聞いてアイゼンをつけ登山スタート。

風もさほどなく、お天気も良く、少し歩けば雪山歩きにも慣れ、着込んだ体が熱くなり、衣類調整をして再び歩き始める。された。どのアドバイスにも頷けたので、今回のリーダーの意見を聞いてアイゼンをつけ登山スタート。

風もさほどなく、お天気も良く、少し歩けば雪山歩きにも慣れ、着込んだ体が熱くなり、衣類調整をして再び歩き始める。

北横岳山頂で全員での記念撮影です

 

雪、雪、雪の道を進み、1時間ほどで北横岳ヒュッテに到着。後発の堤チームを待つ間に小腹にクッキーと別腹に大福を詰める。(いつでも美味しいのだけれど、山で食べる甘味はなんでこんなに美味しいかな〜!)長い休憩は体を冷やしてしまうので、ほどほどにして山頂へ向かう。ヒュッテの右脇から登り、やや傾斜のきつい斜面を登りつめると、北横岳の南峰にたどり着く。

そこには素晴らしい景色が待っていた。南峰は2473m、そして5分も歩かぬところに北峰がありそちらは2480m。最高点は北峰だが、三角点は南峰に置かれているらしい。南峰、北峰、どちらからも

雪に包まれたアルプスの山々は素晴らしい展望で、写真をたくさん撮りたかったが、手がかじかみ自由がきかず、また寒さでデジカメの電池容量が減りうまく作動しなくなってしまったので、ちょっと残念だった。デジカメの記録に留めることが出来ないのなら、自分の記憶にしっかり焼きつけておかないと!(・・・ん?こちらもあやしいかな?)

山頂にて2チーム合流して記念撮影し、各自銘々眺望を楽しんだ後は、来た道を引き返し下りとなる。下山は早い。

 

北横岳山頂から縞枯山荘へ向かってくだります。  南八ヶ岳の大展望が楽しませてくれました。

 

おもいのほか滑ることも転ぶこともなく、雪道を踏みしめて下る感覚にも何となく慣れて楽しくなってきた。が、もう縞枯山荘に到着。三角屋根で、ランプに、炭火の掘り炬燵のある、トイレがきれいな山小屋だ。お疲れ様〜のビールと美味しい夕食を頂いた後は、外は寒いし、他にすることもなく、掘り炬燵や雑魚寝の部屋で皆で雑談するのも山小屋ならではの過し方。Uさん、Fさん、楽しいお話を有難うございました。

(北横岳から望む蓼科山)

(縞枯山荘)

 

 

【2月12日(日)・・・2日目:スキーグループ】

 スキーグループは2日目にピラタススキー場でスキーを満喫。川田、宮林、の両名はピラタスだけでは物足りなく、車山高原スキー場へ移動し、もう一泊して翌日もスキーを楽しみました。お疲れさま〜。

 

 

2月12日(2日目)              上野 記

 さんかくてんに入会したばかりで、いきなり山行記録を書くということになり、訓練と勉強のつもりで二日目を書かせていただきます。

 私自身、本格的に登山を始めてまだ2年で、いつも登山に行く前は、嬉しいのか気分的に体が興奮するのか、よく眠れないのですが、今回もまた睡眠不足の状態で突入。おまけに風邪を引いている状態でした。昨夜は、夕食5時30分、6時頃には何もすることがないので、床につき眠れないまま翌朝6時まで床の中で悶々として朝を迎えました

こんな状態で山行を続けるのは、皆に迷惑をかけてしまうのではないか?など色々な思いが錯綜しましたが、熱もなく体も元気なので、そのまま山行を続けました。

それはともかく、縞枯山荘の食事は昨夜共に朝食も満足する内容でした。

 

(コースタイム)

 縞枯山荘8:00出発 〜 雨池峠 〜 縞枯山々頂(標高2403m8:30 9:10茶臼山頂上(標高2384m)〜 9:55大石峠 〜 10:20オトギリ平 〜 10:35出逢の辻 〜 五辻(スキー組)11:50ピラタス山頂駅(標高2237m)到着

 

 宮林、川田さんも合流し、皆で山頂のレストランで食事をしながら楽しいおしゃべり、記念撮影などして、もう一泊する二人と別れを惜しみました。

 今回は、新美班(上原、上野、福井、松平)、佐藤班と別れ、私たちは新美さんのリーダーのもと出発。昨日と違って朝は雲天で、アイゼンを装着し雪道を踏みしめて、黙々と歩き始めました。

そのアイゼンも、「手袋をしたまま装着しなければ、山では手が凍ってしまう」と教わったにも関わらず、私は素手でつけてしまった。練習しなければ・・・。

雪山用の本格的な防寒手袋は持参していたが、“今回は記録を書かないとWという思いと、デジカメ操作の為、手の冷たさを我慢して薄手の手袋のまま行動した。

 歩いているうちに、あっという間に茶臼山頂上に着いた。これが本当に頂上なの?と思える程、景色どころか、周りは樹木に囲まれて、ただポツンと真ん中に頂上のポールがあるだけだった。私は、いっぺんに拍子抜けしてしまった。

 

2日目の気温は氷点下17℃と寒さは一流だ。指先が寒さで痛みます。

 

 

 休む間もなく5人はひたすら歩き、徐々に新美リーダーの歩行も早めになりました。体も温かくなり、天気も少し良くなり始め、雪で覆われた樹木の美しさを堪能する余裕もでて、途中の山の景色などカメラにおさめることもできました。新美リーダーの雪道に於ける歩行の適切なアドバイス、私たち(上原、上野)に輪かんの歩行体験をさせて頂くなど、ガイドとして雰囲気のある方だなあと、感心した次第です。

 歩行中は、後ろを歩いていた松平さん達から、リーダーの歩行ペースが少し早いという意見や、アイゼンの脱着についての意見相違、また、それぞれの経験の差異、考え方の違いなど、参考になる話も聞けて面白かったです。

 本当に今回参加させて頂き、天気も良く素晴らしい2日間でした。自分は風邪気味でしたが、そんな事も忘れてしまう程、雪山の景色に魅了された山行でした。

皆さんにはお世話になりました。

 

 

最後に、先輩達の感想を、ここに紹介させていただきます。

◇末石さん・・・寒かったけど、膝に優しい雪山を体験できました。

◆渡辺(あ)さん・・・始めてのアイゼンと山小屋を経験しました。とても楽しかったです。

◆佐藤さん・・・久しぶりの北八ヶ岳は、天候が良く、展望も素晴らしい。150点です。来年も企画に取り入れられたらと思います。企画から実行までご苦労された方、ありがとうございました。

縞枯山、茶臼山を下ると天候も回復、雪道も山麓2000m付近を周遊する快適な散歩コースでスノーシュウやカメラマンが多くいました。

 

◆川田さん・・・素晴らしい天候に恵まれ、最高の山行。ゲレンデスキーを楽しく飛ばして気持ちよかった。

◆深沢さん・・・入会した年以来の冬山です。最高天気に恵まれ、心ゆくまで雪山を堪能し、心残りない卒業教室でした。

◆堤さん・・・会で始めて行う冬の集中山行でした。色々迷う事が多かったのですが、晴天に恵まれ幸せでした。              

                                     以 上。

 

 





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