佐渡汽船主催・花の百名山            

ドンデン~金剛山縦走と石花からアオネバ渓谷

 

  時:2012522日(火)~23日(水)                      

参加者:L松平、蔦(他今回の参加者20名と主催者案内人2名)

 

22日(火)  新潟港(655発ジェットフォイル)⇒ 両津港着800⇒ドンデン高原905⇒尻立山930⇒論天山(ドンデン山)1000⇒小芝園1105⇒雪畑山⇒(1002.9m)1300⇒雪畑山・金剛山分岐1350⇒金剛山(962.2m)14:50⇒白瀬登山口1715       二つ亀ビューホテル

雪の残るドンデン池 ここから雪が多くなる

 

 前日22:55品川を発った深夜バスは、予定より早く新潟港に着く。着いてすぐに今回のトレッキングツアーの受付が始まり、手続きをする。乗船を待つあいだ朝食を摂り身仕度を整える。ジェットフォエルは定刻どおり新潟港を発つ。  

快晴、揺れもなく昨夜の寝不足を補うようにうつらうつらし始めたら両津港に到着。早々に待っていたマイクロバスに乗り込む。

 

   
 雪解けの間に咲くカタクリ  白い雪割り草、他にピンク、赤の縁取り等

今回の参加者は22名、全員が関東圏からの参加とのこと。車中で、企画・案内人である

佐渡汽船の田中さん、藤井さんの自己紹介とコースの説明がある。いずれも佐渡の山を知りつくし楽しそうにこれから登る山について矢継ぎ早に話す。

ドンデン高原登山口に到着。リーダーは田中さん。ゆっくりと歩く。快晴だがさえぎるものがなく風が強い。越後キジムシロで黄色に覆われた軽斜面を30分ほど上る。ドンデン高原最高峰の尻立山だ。360度の展望で日本海が見渡せる。広い尾根をドンデン池に向かって下る。 途中のドンデン由来の論天山の三角点を皆で確認する。

   紫のキクサキイチゲ

神様の意味があるとのこと?相変わらず風が強く、残雪が目に着くようになる。尾根歩きのアップダウンが続き次第に残雪が多くなる。風を避けるように杉林に入るが、雪と風で根元から曲がった杉の根や雪を被った灌木が山道に横たわっていて歩きにくい。雪解けの稜線にはカタクリ、キクザイチゲ、オオスミソウ(雪割り草)が競うように咲いていた。雪の藪こぎをしながら足元に気を配り花々をカメラに収める。

灌木の中の小さな陽だまりで早めの昼食となるが休む場所もないので早々に切り上げて雪畑山に向かう。雪の灌木の斜面をいっきに登ると雪畑山(1002.9m)に到着。両津港が眼下に広がる。休むことなくすぐ折り返し目前の金剛山を目指して下る。1時間ほどで雪畑山・金剛山分岐に着く。

急登を登ると金剛山の頂上だ。風は相変わらず強い。頂上は狭いながら朱塗りの大きな鳥居が建ち、社があった。四方日本海が望まれる。写真を撮り合っていたら今日初めての登山者に会う。悪路のため時間が予定をかなりオーバーしていたため早々に下る。下りも急な斜面で残雪が多く、倒木もあり歩きにくい。下るに従い、カタクリの他エンレイソウ、オオイワカガミ、ヒトリシズカ、サンヨウカなどが路肩や灌木の下などあちらこちらに現れる。 花々に気を払いながらで急斜面を足を止めてはまた下る。 

予定を1時近くオーバーして白瀬登山口に降りる。962.2mの金剛山から海抜90mまでいっきに下りてきた。待っていたバスで今晩の宿へ向かう。大佐渡の先端に位置する二つ亀を眼前にしたホテルは快適そのもの。ベランダから日本海に落ちる夕日を眺め松平さんと二人感激する。

 

   ベランダから見た日没

地の山・海の食物がふんだんに使われた夕食は美味で大満足。各々のテーブルで山談議に花が咲いていた。

 

23日(水) 二つ亀ビューホテル800 ⇒ 石花登山口(374m)900⇒平城畑⇒ 

    ジャバミ(740.7)⇒カレー清水1200⇒石花越分岐1300⇒マトネ1330   アオネバ十字路1530⇒アオネバ登山口(296m)1650⇒両津港発(1730)→ジェットフォイル)→ 新潟港着1840

 

快晴。8:00ホテルを発つ。本日は外海府石花登山口がスタート。ちなみに二つ亀の岬はあと1カ月くらいでカンゾウの花で埋め尽くされるとのこと。                

9:00石花登山口から上り始める。今日のリーダーは藤井さん。ゆっくりと上る。緩斜面の山道はよく踏み込まれ、昨日とは一変歩きやすい。稜線一面にイチリン草、ニリン草、エンレイソウ、いわかがみ、稚児ユリ、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ等で埋め尽くされ、可憐な雪割り草の群生がときどき現れ参加者の感嘆の声が上がる。

 樹林帯を抜け明るい平地に突然出る。平城畑、一面のキンポウゲが私たちを出迎えてくれた。外府が一望でき、前方には金北山が望まれる。花々を見ながらまた上り始める。ザゼンソウが木々の下に、ちらほらとあでやかなシラネアオイが現れカレー清水に着く。ザゼンソウに囲まれて昼食となる。大きな葉の中に花が鎮座して・・・初めてザゼンソウの本物を見る。しかもこんなにたくさん、感激‼  
   マトネ~アオネバ登山口は一面シラネアオイに覆われていた

 昼食後本日のハイライト・マトネに向けて出発。途中から雲が出始め心配したが、風もなく快適だ。石花越分岐からは左方に外府を臨みながら花いっぱいの尾根をひたすら歩く。13:30マトネ(937.5m)に到着。三角点を確認し小休止の後アオネバ十字路を目指して下る。尾根道はかなり急だが歩きやすい。シラネアオイの数がどんどん増えてくる。花を踏まないように下る。1時間ほどでアオネバ十字路。青い粘土質の山肌が所々に見られ、名前の由来に納得する。シラネアオイの中また下る。シラネアオイの花が少なくなり何度か川を渡りアオネバ登山口に降り立った。

迎えに来たマイクロバスに乗り、両津港へ。今回のツアーは両津港で解散。雪解けの早春~初夏のよそおいの花いっぱいの佐渡の山々を思いながら島を後にする。また、来年も来よう‼と思いつつ。(今年は雪が深く例年以上に花の種類が多かった、主催者の都合でロッジから二つ亀ビューホテルに変更、最後まで晴天、本当にラッキーな旅でした) 記・蔦

 

 

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