北アルプス表銀座コース縦走

期日7月27日〜29(前夜26日新宿発)
参加者:L佐藤、川田、上野、福井、上原

コースタイム
726日 新宿西口バスターミナル23:10──(中央高速)──
7
27日 快晴
3
10安曇野穂高駅前315──(タクシー)──4:00中房温泉(ストレッチ)435出発──507第一ベンチ──614第三ベンチ──654富士見──730合戦小屋(すいか)750──808合戦沢ノ頭──900燕山荘(荷物をデポ)933──1003燕岳山頂1020──1045燕山荘1100 これから縦走コースへ 1142蛙岩──1207大下りの頭1222──1258暑さの為、大休憩1315──1411鎖とハシゴ場──これより大天井岳への急登──1457大天荘到着(ストレッチ) 1630夕食 1830消灯

新宿からの高速バスを安曇野穂高駅前で下り、中房温泉まではタクシーを利用。タクシーを下車後、まだ朝も開けやらぬ暗闇の登山口の前でリーダーの指示で上野指導によるストレッチを行う。私自身はいつも長めのストレッチを行うが今朝は手短に実施した。スタートしていきなりの急登の合戦尾根にみんなバテ気味である。途中ベンチが出てくる度に休憩をする始末で、ようやく合戦小屋にたどり着いた。

合戦尾根を登るにつれ槍ヶ岳が姿を現しました。

 

合戦小屋名物のスイカにかぶりついて 一服してから、燕岳へ向かう。今日は好天に恵まれ最初から暑い。漸くたどり着いた燕岳山頂からの眺めは北アルプスの絶景そのものであった。あたりの花崗岩の砂地にはコマクサが群生合戦小屋名物のスイカにかぶりついて 一服してから、燕岳へ向かう。今日は好天に恵まれ最初から暑い。漸くたどり着いた燕岳山頂からの眺めは北アルプスの絶景そのものであった。あたりの花崗岩の砂地にはコマクサが群生して可憐な姿を見ることができた。

 

燕岳山頂で記念撮影です

燕岳山頂へは荷物をデポして往復し、山頂の景観を堪能した。
その後、燕山荘を後に大天井へ向かう長い長い縦走路だ。稜線の途中の藪の中で変な鳴き声がした。良く見ると雷鳥の親子だ。みんな静かにカメラを向けた。(偶然にもラッキーな出来事であった)この登山道は岩稜帯で長く、暑さによる体力消耗も加わり、こまめに休憩をとりながらの行動となった。
トラバース道や長めのハシゴもあり、やっとのおもいで大天荘にたどり着いた。(記:上野)

728日 快晴
3
20起床 400415朝食 433大天荘発──442大天井岳山頂(日の出遥拝)457──508大天荘前で出発前のストレッチ525──600大天井ヒュッテ(トイレ)618──638上原 草すべりで滑落──651ビックリ平──740赤岩岳──832西岳山荘(昼食とコーヒー)925──1020水俣乗越(最低鞍部2485m)──1231ヒュッテ大槍(中休憩)1245──1343槍岳山荘(宿泊手続きと休憩)1500──1554槍ヶ岳山頂1603──1633槍岳山荘( ストレッチ) 1800夕食(肉団子)1930消灯

月28日(土)槍ヶ岳2日目・・・四度目の挑戦

 天気晴れ。3時ちょっと過ぎに他のグループも起きたので、私達も起きて早めの朝食を食べるため並ぶ。今日も上野さんの指導でしっかりストレッ

西岳ヒュッテのテラスの上で優雅な昼食です

東鎌尾根の3連の鉄梯子を下ります

チをしてから、大天井岳に向かう。頂上でご来光を迎えるのはとても気持ちいい。早い時間(4:45)なので空気がひんやりして少し寒いくらいだった。

大井ヒュッテ、ビックリ平と快調に歩いていると、突然上原さんが目の前の木を避けたが足を滑らせ崖に1メート

ルぐらい落ち、私も手を差しのべたが落ち、すかさず佐藤さんがロープを出して引っ張ってくれる。ここで一言、「山で転ぶは大事故につながる」気をつけましょう!

休憩タイムでお湯をわかし山で頂くコーヒーは本当に元気が出る一杯。歩いて行くとだんだん槍ヶ岳が大きくなり、そのたびにシャッターを押す。13:40に槍ヶ岳山荘に着き、時間があるので15時まで思い思いに小屋で休み、それから又、ストレッチをして槍の頂上を目指す。

東鎌尾根も終わりに近づき槍ヶ岳の基部をトラバースして槍ヶ岳山荘へ向かいます

 

槍の梯子はかなり渋滞していたが(30分位待ったか?)、時間に余裕があったので焦らずゆっくり登れました。

 若い頃二十代の時に、夏2回、秋1回来ましたが、今回初登頂できました。皆さん有難うございます!(記:川田)

 

槍ヶ岳山頂です

729日 霧のち晴れ
4
00起床 430450朝食 ストレッチ後535出発──558殺生ヒュッテ──720天狗原分岐──803槍沢大曲(水俣乗越への分岐)──845ババ平──911槍沢ロッジ──905河原で中休憩940──1001一の俣──1048横尾(昼食)1135──1230徳沢園1255──1334徳本入口──1340明神館──1400梓川で休憩1415──1500小梨平で入浴1530──1540河童橋1550──1557上高地バスターミナル 1630上高地発──沢渡乗換──2155新宿駅西口付近到着(解散)

■7月29日(日)槍ヶ岳3日目・・・お誕生日山行

前日槍ヶ岳登頂を無事済ませた三日目は、上高地に向けて、ひたすら下山となった。標高3000m超えの山荘を5時半に出た時はひんやりしていたが、少し歩けばすぐに体がほてってきた。途中雪渓をいくつか越えた。アイゼンは不要だが、雪がたくさん残っており、下りの雪道は滑って歩きにくく2回尻もちついてしまった!雪道は苦手だなぁとつくづく思う。

ひたすら下山下山の行程だが、また二度と見る機会があるだろうかという素晴らしい景観を、何度か立ち止まり振り返り、シャッターを切った。

横尾に着くまでに行き交う登山者は韓国人が多かった。アンニョンハセヨ〜と声をかけながら続々と槍を目指して登って行った。槍沢からのコースは私たちのとった表銀座コースに比べ厳しそうだ。私達は徐々に迫りくる槍ヶ岳を常に眺めながら進む表銀座コースで良かった!

横尾で昼休憩。山では時々むしょうにカップ麺が食べたくなる。山荘でお湯を入れてくれ400円。汗を沢山かいた体にスープの塩分がとてもきく!佐藤さんの入れてくれたコーヒーも美味しかった。そして再び上高地に向けて本当によく歩いた。思っていた以上に長い長い道中だった。でも上野さんがことあるごとに楽しい話題(笑いも!)を提供してくれたおかげで、飽きずに本当に楽しく話しながら歩き続けられた。

 

29日当日がバースディーの上野さんにとって、記念すべき素晴らしい“誕生日山行”であったことを願います。また最後に福井さんが迅速な対応でお風呂を見つけてくれたので、バス乗車前に入浴して汗を流しさっぱりすることが出来ました。同行の皆様、本当にお世話様でした。この山行で、丸三日連日約8時間強を歩き続けられる自信がつきました!(記:上原)

 

 

槍沢の雪渓を慎重に下りました





コースタイム
7月26日 新宿西口バスターミナル23:10──(中央高速)──

7月27日 快晴
3:10安曇野穂高駅前3:15──(タクシー)──4:00中房温泉(ストレッチ)4:35出発──5:07第一ベンチ──6:14第三ベンチ──6:54富士見──7:30合戦小屋(すいか)7:50──8:08合戦沢ノ頭──9:00燕山荘(荷物をデポ)9:33──10:03燕岳山頂10:20──10:45燕山荘11:00 これから縦走コースへ 11:42蛙岩──12:07大下りの頭12:22──12:58暑さの為、大休憩13:15──14:11鎖とハシゴ場──これより大天井岳への急登──14:57大天荘到着(ストレッチ) 16:30夕食 18:30消灯
この山行はリーダー役の宮林さんが沢登りで膝を痛め、替って私がリーダーを務めることになりました。私の槍ヶ岳は約50年ぶり2度目を目指しました。学生時代は金がなくて北アルプスは敬遠して以来の槍ヶ岳山行です。
宮林さんとの事前打ち合わせではまずは1日目の燕岳の急登とそれに続く大天井までの長い縦走路をこの炎天下では涼しい早朝に合戦尾根を登り、長い縦走路では時間の余裕を持ちたいとの考えで安曇穂高駅まえから中房温泉までタクシーを利用してできる限り早い出発としました。


429 中房温泉でタクシーを下り、暗い中を早速上野さん指導のストレッチ
を行い。出発に気合をいれました。


542 出発して早朝とはいえ暑く 第1ベンチ 第2ベンチと休憩をとりながら、合戦小屋を目指しました。


725 北アルプス3大急登の合戦尾根も合戦小屋が近づくと大天井岳とその左肩に
今日の宿の大天荘が遠望できるようになりました。遠く遠く感じました。


732 合戦小屋で名物のスイカをほうばりました。皆さん快調にここまできました。


828 燕山荘に近づくにつれ槍ヶ岳もその全容を現し、皆を元気づけてくれました。


829 見上げるを燕山荘が頭上に高くあります。近くてもそこまで30分の急登でした。



908 燕山荘からの穂高連峰と槍ヶ岳の雄大な景色にやっぱり嬉しくなりました。


924 燕山荘の前に荷物をデポし、燕岳は往復します。その前に昼食をとります。
なにしろ4時半の出発です。腹も減りました。



937 燕岳への花崗岩のザレた道は両側にコマクサの群生が続いています。


940 燕岳への道は振り返れば、いつもそこに槍ヶ岳がありました。


941 花崗岩の岩陰にイワギキョウの群生もありました。


941 気持ちの良い風化した花崗岩のザレた登山道です。


956 燕岳はもうすぐです。


1005 燕岳山頂のプレートです。


1011 燕岳山頂での記念撮影です


1014 燕岳の花崗岩の岩肌をのんびり味わいました。


1105 燕岳を楽しみ燕山荘に戻るとそこには置き場のないほどザックが小屋を取り囲んでいました。
若い人が多く大人気の山で小屋も予約客以外は受け入れないほどです。


1112 燕山荘を出発し、長い長い縦走路を大天井岳へと元気一杯向かいます。銀座並みの燕山荘付近も縦走路
に入るとほとんど人もいません。皆さん燕岳だけ登る方が多いのでしょうか。



1134 縦走路を歩いていると這い松の繁みがガサガサしています。雷鳥でした。

12:06 12:06


12:09 大下りの頭で休憩です。大下りはたいした下りではありません。 12:21  大下りの休憩で川田さんの衣服にカメノコテントウが何故かこんな高山にいました。1cm位の大型のテントウムシです。









1412 燕山荘から3時間 切通岩の鎖場とハシゴ場です。多くの登山者が長い縦走路に暑さで
バテて休み休みでの行動でした。ここから大天井岳へ向って最後の大登です。 切通でぐったり休
憩している若者の登山者を見て下さい。



1422 大天井岳への急登を皆さん頑張って登っています。ふりかえれば燕岳からの縦走路がだんだん低くなってきました。


1502 それでも3時前に大天荘に到着し、ストレッチで頑張った筋肉をいたわりました。

1634 早々4時半から夕食です。
小屋も最初は8分程度の込み具合かなと思ったら、ぞくぞくと後続の登山者が
到着し、私たちは布団3ツに5人でしたが、6人の方も多く、それでも泊まれず十数人
がロビーに布団を引いての泊りでした。






728快晴
3
20起床 400415朝食 433大天荘発──442大天井岳山頂(日の出遥拝)457──508大天荘前で出発前のストレッチ525──600大天井ヒュッテ(トイレ)618──638上原 草すべりで滑落──651ビックリ平──740赤岩岳──832西岳山荘(昼食とコーヒー)925──1020水俣乗越(最低鞍部2485m)──1231ヒュッテ大槍(中休憩)1245──1343槍岳山荘(宿泊手続きと休憩)1500──1554槍ヶ岳山頂1603──1633槍岳山荘( ストレッチ) 1800夕食(肉団子)1930消灯

 


447 昨夜は暑いのか神経が興奮したのか、超寝不足の割には良く寝られませんでした。
皆さんもそのようです。朝食を済ませ、暗い登山道を大天井岳へ御来光を拝みに10分程
の岩道を登ります。



458 大天井岳での御来光です。朝日は台形の有明山の上より昇りはじめました。


507 御来光を拝み、大天井岳を下り始めると朝日を受けた槍ヶ岳が色を
染めはじめました。今日は槍ヶ岳を目指して東鎌尾根の長い道のりを歩きます。



555 大天荘を出発し、大天井岳南面をを斜めにトラバースして大天井ヒュッテです。ここで
トイレを借りるやら、朝のコーヒータイムの方やら思い思いの朝の行事を済ませました。



613 西岳ヒュッテまでの縦走路はアップダウンがあるものの大きな上り下りはありません。
左から前穂 奥穂 北穂を遠望しました。



700 見頃の石楠花です。


708 昨日の行動に比べ皆さん余裕でノンビリおしゃべりしながらの行動です。


751

755 秋に美しく実をつけ紅葉するナナカマドです。



814


829


904 西岳ヒュッテに着きました。テラスで優雅に昼食とお茶を頂きます。


916 西岳ヒュッテから水俣乗越へ向けて大下りをして、そして槍ヶ岳へ
向かってひたすらな登りが待っています。東鎌尾根の大登りが一望できます。


9:53 東鎌尾根から北穂高岳山頂にある山荘も天空の城のように見えます。
あんな高いところに小屋があるなんてとの思いです。


 1039 西岳ヒュッテから水俣乗越への下りは気温も上がり大汗でしたが皆さん
快調です。後に東鎌尾根の狭い岩稜帯が見えます。



1108 東鎌尾根にある最大のハシゴ場を慎重に下りました。上からは下が良く見えません。



1112 ハシゴを下り終えて振り返ると4連のハシゴがそびえていました。
ハシゴがない昔の登山者はどうしたの?



1151 東鎌尾根を登るにつれ右手に北鎌尾根の稜線が迫ってきました。


1300 北鎌尾根の岩稜帯です。チャンスがあれば来年でもチャレンジしたい。


1302 いよいよ槍ヶ岳が目前に迫ってきました。


1450 ヒュッテ大槍で休憩し、まずは槍ヶ岳の基部をトラバースして槍岳山荘向かいます。


1450  写真を拡大すると槍ヶ岳の山頂に多くの人がおり、槍ヶ岳の基部をトラバースする人が蟻のように見えます・


1450 槍岳山荘の前は人また人人です。ここまで登ってきた満足なのか
景色に見とれる人、ビールで乾杯する人それぞれの槍ヶ岳です。




1505 槍岳山荘でチェックインを済ませ、休憩をしてから再びストレッチをしてから
槍ヶ岳山頂を目指します。大行列で渋滞し、登る人下る人なかなか前に進めません。



1553 順番を待って待って鎖を登り、岩を登って漸くこのハシゴを登れば
槍ヶ岳山頂です。なんと1時間もかかりました。



1558 槍ヶ岳山頂での記念撮影です。山頂は人であふれて写真をとるのも順番待ち、
狭いので早々に他の人々に場所を開けて下山します。
川田さんは以前に槍ヶ岳を2度目指しましたが2度とも天候が悪く登れず、3度目で漸く
槍ヶ岳の山頂を踏めたとのことです。
  山頂で北鎌尾根を単独で登ってきた方にコースを聞いたりしました。同コースを歩いて
来た別の数人パーティでは40代に見えるの女性(実は62才)とリーダーは元気その
もの、あとからよれよれに下りてきた二人の男性の若者とは対照的で北鎌尾根の技術・
体力のあり方を見る思いがしました。



1617 下りは20分程度 槍ヶ岳を下りる途中から槍岳山荘を見ます。狭い台地に
山荘の建物がびっしりです。
  夕食は30分毎の順番入替制で大人数を消化していきます。定員600名以上大勢
の若い人が働いていました。部屋は左右2段の下段でしたが今日も妙に暑くて眠られ
ず、夜中に何度も部屋を出たり入ったりでした。





729 霧のち晴れ
4
00起床 430450朝食 ストレッチ後535出発──558殺生ヒュッテ──720天狗原分岐──803槍沢大曲(水俣乗越への分岐)──845ババ平──911槍沢ロッジ──905河原で中休憩940──1001一の俣──1048横尾(昼食)1135──1230徳沢園1255──1334徳本入口──1340明神館──1400梓川で休憩1415──1500小梨平で入浴1530──1540河童橋1550──1557上高地バスターミナル 1630上高地発──沢渡乗換──2155新宿駅西口付近到着(解散)



526 今日は上高地に下るだけです。いつもの上野講師にストレッチを指導してもらい
下り道に備えます。今日は朝から霧に阻まれ、山頂は見えません。昨日の晴れた日に登
れて良かったとに感謝しました。

 

601 槍岳山荘の直下に殺生小屋があります。この脇を通って槍沢へ向かいます。


625 槍沢の残雪は急激に溶けて、アイゼンも必要ない状態になっていました。


732 槍沢を見上げますが槍ヶ岳は雲の中、ここから見上げる槍ヶ岳は見ものだけにチョッピリ残念です。


738


759


832 槍沢の最下部にも大量の残雪が残り、冬の積雪量の多さを感じさせました。


952 槍沢から梓川に変わり、渓流と緑の美しい散歩道になり、歩きやすい道になりました。


1124 高山蝶 なんという蝶でしょうか オオイチモンジという名だそうです


1141 横尾山荘付近で昼食です。お湯を沸かしカップラーメンを食べました 


1239 徳沢園の清流で顔を洗い、しばしの休憩


1244 若い息子と娘を持つお二人です。息子の嫁にとの話題が弾みます。


1405 梓川の清流に遊び、終わりに近づいた北アルプス山行の名残を惜しみます。


1407 梓川清流に聳える明神岳です。


1543 締めくくりは河童橋 多くの避暑客でにぎわっていました。手前の小梨平で入浴し、
汗をながした後の川風はとても気持ち良いものでした。

久しぶりに歩いた表銀座コースですが銀座と名がつくほど決して楽なコースでありません
でしたが、皆さん元気で日を追って快調で頼もしい限りです。素晴らしい天候に恵まれ、残
雪にはえる北アルプスはやっぱり人気があるのもうなずけました。とかくマイナー好きの
「さんかくてん」の皆様もたまにはメジャーな山も良いかも知れません。






 










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