北アルプス花畑漫遊 白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳縦走

《日程201284日(土)夜行バス〜7日(火)小屋泊り23

《参加》高橋(美) (L、8/5の記録)、渡辺(綺)(8/67の記録)

《コースタイム》

8/4()  新宿都庁下の高速夜行バス乗場栂池行22:30

8/5()晴のち曇り一時雨  栂池高原(標高850m)700―(ゴンドラ&ロープウエー)栂池自然園(標高1850m)―825登山道入口―950天狗原・風吹大池分岐―1140乗鞍岳―1240白馬大池2400―1350小蓮華山2769三国境

2751―1725白馬岳2932―1735白馬山荘泊

8/6()曇のち一時雨  白馬山荘545―650三国境―857雪倉岳避難小屋―1010雪倉岳2610―1330水平道分岐―1523朝日岳2418―1630朝日小屋

8/7()曇のち雨  朝日小屋540― 650朝日岳2418―720吹上のコル(栂海新道五輪尾根分岐)―855五輪の森―939花園三角点1754m―1258兵馬の平―1410蓮華温泉1470m―蓮華湯または薬師の湯1545―1600バス停1605―(糸魚川バス)―1705大糸線平岩駅1716―JR西日本)―南小谷乗換え―(JR東日本)

1952松本2000―(特急スーパーあずさ36号、事故遅延)―2320新宿

《費用》3万円

《記録》8/5() (高橋記)

 

夏山なのに参加者が1人とは寂しいこと。その理由は計画した曜日が悪いかリーダーに難ありか日程がきついか、まあそんなところであろう。渡辺さんは数年前同じコースを縦走した事がありからもう一度歩きたいと参加してくれる。私は一日目のコースを2008729日に歩いている。花が綺麗だった渡辺さんの歩くスピードについていけなくなる。体調は良くない。私は予防注射を4日前にうったのだが生ワクチンなので激しい運動を避けるように言われていた。でもそれだけではなく老化と運動不足がてきめんに出たと思う。反省しきりだがもう遅い。

  夜行バスはやはり疲れる。標高1850mの栂池自然園登山口から強い陽射しのなかを歩き出す。直ぐ一生懸命 歩を進める。渡辺さんは風邪気味だというのにとっても元気。途中で私の追いつくのを待ってくれる。日曜なので登山者が少ないと思ったのは浅はかだった。天狗原を過ぎ岩場やミニ雪渓に近づくと数十人のツアーが何組も降りてくる。今日は日曜日なので白馬岳から下山するツアー客がものすごくて辟易する。登り優先なんてどこ吹く風ですれ違いに苦労する。

小蓮華山までは良い天気だったのにこの後しばらくで雨となる。三国境で明日歩くたおやかな(そう見えるだけだが)長いルートを見やる。雷鳥の親子に出会える。白馬岳山頂では雨が上がってブロッケン現象に出会えた。ちょうど雲が流れ背後から西の太陽が差し込み現れた。前回登ったときも途中から天気が悪くなり雨上がりの頂上でブロッケン現象を見た。山頂では巡回している監視員に「重そうなザックですね。歳をとったらだんだん荷は軽くしないとダメです」と忠告された。そうですよねー。やっと白馬山荘に入りホッとする。北斗七星や天の川を見てから明日は頑張って歩こうと思い、寝につく。

8/6() (渡辺記)

 昨日は、小蓮華山を過ぎたころから風雨にさらされ、天候の変化に翻弄された後半でした。結果的にはそのおかげで白馬岳に続く尾根で、ブロッケン現象と雷鳥の親子連れを観ることもできました。山荘も夏山シーズンの時期には珍しく、ゆったりとしたスペースで眠りにつくことができました。本日は5時45分に山荘を出発。今のところ雨雲は見当たらない。昨日通過した三国境まで戻り、分岐を左にとり雪倉岳〜朝日岳を目指す。右手に小蓮華〜白馬大池に続く尾根を眺め、前方には残雪のある形の良い雪倉岳を眺めることができる。三国境から雪倉岳頂上までは3時間の行程。雪渓を何度か横切り、美しいお花畑が左右に広がる登山道を行く。ハクサンコザクラ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、タカネナデシコ、カライトソウ、マツムシソウ、シャジン、ハクサンフウロ、クルマユリ、チングルマ、ウルップソウ、シモツケソウ、ツメクサの種類、ウスユキソウ、ウサギギク、ミヤマアズマギク、ジャコウソウ、等々。お花畑の中に白、黄、ピンク、紫、オレンジと何種類ものお花が可憐に鮮やかに咲き誇っている。植物に詳しい高橋さんに何度も振り返ってお花の名前を教えていただき、その姿をカメラに収めた。なんとも素晴らしい光景で疲れた足も心も癒される。雪倉岳頂上から3時間強で朝日岳への分岐、水平道分岐に到着。小屋を出るときから水平道が通行可能か心配であったがやっぱり閉鎖されていた。そのため朝日岳頂上へは、ほとんど直登で厳しい樹林帯の急登コースを行くこととなった。雨が降り出してドロドロの急登で雨具を着けたり本日も天候に翻弄される1日となった。やっと急登を上り詰めると再びお花畑が現れ、ニッコウキスゲの咲く木道を朝日岳頂上へと急いだ。15時30分朝日岳頂上到着。雨も止み太陽も出てきた。しばし木のベンチに寝そべって青空を仰ぎ背中の筋肉を揉みほぐして朝日平にある朝日小屋を目指す。16時30分小屋到着。部屋は8畳の個室で、家族3人の1グループと我々の5人のみ。快適な寝具と小綺麗な個室でゆっくりと休むことができた。夕食は、食前酒のワイン付で山小屋とは思えない手作りのおいし

い食事でした。「評判の人気の山小屋」と聞くのも納得でした。

 

 

8/7() (渡辺記)

 朝日小屋でおいしい朝食を食べ、5時40分に出発。本日はながーい五輪尾根を下り蓮華温泉に下山の予定です。今にも降り出しそうな空模様の中、朝日平のお花畑と小屋を後にして朝日岳を目指す。1時間ほどの登りだが早々に降り出し雨具を着ける。吹上のコル分岐から五輪尾根に入る。長く辛い行程だ。花園三角点(登山道脇に三角点があった)まではぬかるみの道あり、湿原のお花畑の木道歩きと変化に富んだコースであったが、三角点を過ぎると険しいアップダウンが延々と続く。白高知沢橋を渡り、強く降る雨の中休憩できる場所を探すが適当な場所が見当たらない。やっと登山道の大木の下で行動食と温かいコーヒーで休憩をとることができた。そのあと兵馬の平近くまで雨の中、1時間強のきびしい登り返しが待っていたのでした。高橋さんと思わず「さっき、休憩をとっておいて本当によかったね!」と言葉を交わすほどでした。苦あれば楽あり・・・兵馬の平は一面湿原のお花畑が広がり疲れも癒してくれます。ここから「蓮華温泉まで1時間」の表示を確認できて安堵する。アヤメ平の木道を過ぎ、蓮華の森分岐まで最後の登り返しも終わり14時10分やっと蓮華温泉ロッジに到着。長い長い五輪尾根でした。高橋さんは薬師の湯を見に、私はロッジの温泉で汗を流し、生ビールで喉を潤しました。風呂上りのビールの美味しかったこと!無事、16時5分発大糸線平岩駅行のバスに2人乗車できました。














8月5日(日曜日)晴れのち曇り一時雨


栂池高原(標高850m)7:00―(ゴンドラ&ロープウエー)―栂池自然園(標高1850m)―8:25登山道入口
―9:50天狗原・風吹大池分岐―11:40乗鞍岳―12:40白馬大池2400m―13:50小蓮華山2769m―
三国境
2751m―17:25白馬岳2932m―17:35白馬山荘【泊】


夏山なのに参加者が1人とは寂しいこと。その理由は計画した曜日が悪いかリーダーに
難ありか日程がきついか、まあそんなところであろう。渡辺さんは数年前同じコースを縦
走した事がありからもう一度歩きたいと参加してくれる。私は一日目のコースを2008年
7月29日に歩いている。花が綺麗だった渡辺さんの歩くスピードについていけなくなる。
体調は良くない。私は予防注射を4日前にうったのだが生ワクチンなので激しい運動を
避けるように言われていた。でもそれだけではなく老化と運動不足がてきめんに出たと
思う。反省しきりだがもう遅い







822 栂池高原からゴンドラ&ロープウエーを乗り継ぎ 栂池自然公園からいよいよ出発です

940

941 944


957

958

1003 1004


1012

1034

1124

1148 乗鞍岳山頂を通過すると白馬大池も真近かです。

1215 白馬大池と白馬大池山荘を見ます。
 夜行バスはやはり疲れる。標高1850mの栂池自然園登山口から強い陽射しのなかを歩き出す。
直ぐ一生懸命 歩を進める。渡辺さんは風邪気味だというのにとっても元気。途中で私の追いつく
のを待ってくれる。日曜なので登山者が少ないと思ったのは浅はかだった。天狗原を過ぎ岩場やミ
ニ雪渓に近づくと数十人のツアーが何組も降りてくる。今日は日曜日なので白馬岳から下山するツ
アー客がものすごくて辟易する。登り優先なんてどこ吹く風ですれ違いに苦労する。


1300

1356

1425

1558

1559

1635

1701
小蓮華山までは良い天気だったのにこの後しばらくで雨となる。三国境で明日歩くたおやかな(そう見
えるだけだが)長いルートを見やる。雷鳥の親子に出会える。白馬岳山頂では雨が上がってブロッケン
現象に出会えた。ちょうど雲が流れ背後から西の太陽が差し込み現れた。前回登ったときも途中から天
気が悪くなり雨上がりの頂上でブロッケン現象を見た。山頂では巡回している監視員に「重そうなザック
ですね。歳をとったらだんだん荷は軽くしないとダメです」と忠告された。そうですよねー。やっと白馬山
荘に入りホッとする。北斗七星や天の川を見てから明日は頑張って歩こうと思い、寝につく。

1727 白馬岳山頂で記念撮影 1746




8月6日(月曜日)曇りのち一時雨

白馬山荘5:45―6:50三国境―8:57雪倉岳避難小屋―10:10雪倉岳2610m
―13:30水平道分岐―15:23朝日岳2418m―16:30朝日小屋
【泊】



545 白馬山荘前からの景色です

546 白馬山荘前で出発前の記念撮影

昨日は、小蓮華山を過ぎたころから風雨にさらされ、天候の変化に翻弄された後半でした。結果的には
そのおかげで白馬岳に続く尾根で、ブロッケン現象と雷鳥の親子連れを観ることもできました。山荘も
夏山シーズンの時期には珍しく、ゆったりとしたスペースで眠りにつくことができました。本日は5時45
分に山荘を出発。今のところ雨雲は見当たらない。


650 昨日通過した三国境

昨日通過した三国境まで戻り、分岐を左にとり雪倉岳〜朝日岳を目指す。右手に小蓮華〜白馬大池
に続く尾根を眺め、前方には残雪のある形の良い雪倉岳を眺めることができる。三国境から雪倉岳
頂上までは3時間の行程。


638 701



746

746

811 811



827
雪渓を何度か横切り、美しいお花畑が左右に広がる登山道を行く。ハクサンコザクラ、シナノキン
バイ、ハクサンイチゲ、タカネナデシコ、カライトソウ、マツムシソウ、シャジン、ハクサンフウロ、
クルマユリ、チングルマ、ウルップソウ、シモツケソウ、ツメクサの種類、ウスユキソウ、ウサギギ
ク、ミヤマアズマギク、ジャコウソウ、等々。お花畑の中に白、黄、ピンク、紫、オレンジと何種類
ものお花が可憐に鮮やかに咲き誇っている。植物に詳しい高橋さんに何度も振り返ってお花の名
前を教えていただき、その姿をカメラに収めた。なんとも素晴らしい光景で疲れた足も心も癒される

847 854
855 923
930 930


934

1012 雪倉岳山頂での記念撮影

1217

1234

1311

1321 1507


1518

1530 朝日岳での記念撮影

雪倉岳頂上から3時間強で朝日岳への分岐、水平道分岐に到着。小屋を出るときから水平道が
通行可能か心配であったがやっぱり閉鎖されていた。そのため朝日岳頂上へは、ほとんど直登
で厳しい樹林帯の急登コースを行くこととなった。雨が降り出してドロドロの急登で雨具を着けた
り本日も天候に翻弄される1日となった。やっと急登を上り詰めると再びお花畑が現れ、ニッコウ
キスゲの咲く木道を朝日岳頂上へと急いだ。15時30分朝日岳頂上到着。



1621 朝日小屋は近い

1629
雨も止み太陽も出てきた。しばし木のベンチに寝そべって青空を仰ぎ背中の筋肉を揉みほぐ
して朝日平にある朝日小屋を目指す。16時30分小屋到着。部屋は8畳の個室で、家族3人
の1グループと我々の5人のみ。快適な寝具と小綺麗な個室でゆっくりと休むことができた。
夕食は、食前酒のワイン付で山小屋とは思えない手作りのおいしい食事でした。「評判の
人気の山小屋」と聞くのも納得でした



1701 朝日小屋での夕食 健康食です。





8月7日(火曜日)曇りのち雨

朝日小屋5:40― 6:50朝日岳2418m―7:20吹上のコル(栂海新道五輪尾根分岐)
―8:55五輪の森―9:39花園三角点1754m―12:58兵馬の平―14:10蓮華温泉1470m
―蓮華湯または薬師の湯15:45―16:00バス停16:05―(糸魚川バス)―
17:05大糸線平岩駅17:16―(JR西日本)―南小谷乗換え―(JR東日本)―19:52松本20:00
―(特急スーパーあずさ36号、事故遅延)―23:20新宿



539 いざ長い長い帰り道です

541

558
朝日小屋でおいしい朝食を食べ、5時40分に出発。本日はながーい五輪尾根を下り蓮華温泉
に下山の予定です。今にも降り出しそうな空模様の中、朝日平のお花畑と小屋を後にして朝日
岳を目指す。


651 再びの朝日岳は雨合羽を着ています

723

725
1時間ほどの登りだが早々に降り出し雨具を着ける。吹上のコル分岐から五輪尾根に入る。



758

857

912

932

940

1100

1138
長く辛い行程だ。花園三角点(登山道脇に三角点があった)まではぬかるみの道あり、湿原のお花畑の
木道歩きと変化に富んだコースであったが、三角点を過ぎると険しいアップダウンが延々と続く。白高知
沢橋を渡り、強く降る雨の中休憩できる場所を探すが適当な場所が見当たらない 。やっと登山道の大木
の下で行動食と温かいコーヒーで休憩をとることができた。


1258
そのあと兵馬の平近くまで雨の中、1時間強のきびしい登り返しが待っていたのでした。高橋さん
と思わず「さっき、休憩をとっておいて本当によかったね!」と言葉を交わすほどでした。苦あれ
ば楽あり・・・兵馬の平は一面湿原のお花畑が広がり疲れも癒してくれます。ここから「蓮華温泉
まで1時間」の表示を確認できて安堵する。


 1324

1325
アヤメ平の木道を過ぎ、蓮華の森分岐まで最後の登り返しも終わり14時10分やっと蓮華温泉ロッジに到着。
長い長い五輪尾根でした。


1351

1411
高橋さんは薬師の湯を見に、私はロッジの温泉で汗を流し、生ビールで喉を潤しました。風呂上りの
ビールの美味しかったこと!無事、16時5分発大糸線平岩駅行のバスに2人乗車できました。


1711

 


 








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