新穂高温泉~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳~高瀬ダム

日 時 2012810日~13

参加者 L松平 関根

 

海の日連休の裏銀座コースが悪天候で中止になり「がっかり、もう来年は登る元気がないかも・・」と愚痴るとL松平さんが私の夏休暇に合わせて再計画を立ててくれた。ところが前回参加の他メンバーと日程があわず、二人山行になってしまった。山行日の天気予報はと☂マークがずらりと並ぶが「大丈夫よ!行きましょう。雨だったら温泉めぐりでもしてきましょう。」と松平さんは落ち着いたもの。今夏は気象予報士泣かせの難しい天候とのことで予報は見事にはずれた。幸運にもメインルート鷲羽岳~水晶岳~野口五郎岳は晴天、大展望を楽しむ山歩きになった。雪渓がたくさん残っていて、おなじみの高山の花々が今は盛りと美しかった。

 

 

810日(金) 竹橋毎日新聞社 () 2230 夜行バス

 

811日(土)曇り 新穂高温泉(着)5:30

  新穂高温泉6:00 → 秩父沢橋登山口7:45 → 11:05鏡平小屋 11:50

 → 12:50弓折岳分岐13:00 → 14:15双六小屋

狭い車中泊で睡眠不足。身体が重くきつかった。小休二回カタツムリのような歩みで鏡平小屋にたどり着いた。

 

西穂高岳・ジャンダルムの稜線が雲間から出たり入ったり、イタドリの原で槍ケ岳と小槍が仲良く並ぶ面白い山容が眺められた

 

 。弓折山分岐から2622pまでは花畑が続き足も軽くなる。鷲羽岳をバックにカラフルなたくさんのテントと双六小屋が目の前に現れた。ほっとしてカメラを構えた時、思いがけず鏡平へ下る橋本さんに出会いびっくり! 双六小屋では女性四人の静かな部屋で19時からぐっすり寝た。

 

812日(日)快晴

 双六小屋5:10 (巻道ルート)→ 7:30三俣小屋7:50 9:10鷲羽岳9:20 → 11:25水晶小屋11:30 → 12:10水晶岳12:20 13:00水晶小屋13:10 → 15:30竹村新道分岐15:05 → 16:40野口五郎小屋

 

 小屋を出ると雲ひとつない青空が広がっている。昨日が嘘のように体調がいい。高齢の身にはやはり睡眠は大切だ。天候の良いうちになるべく先まで進みたいと巻道コースで三俣小屋を目指す。展望あり、雪渓と花々が美しく咲く気持ち良い道だった。小屋の前に堂々とそびえ立つ鷲羽岳は急な直登だが見た目より楽に登れる。眼下にルリ色の美しい鷲羽池が見えた。山頂360度の展望。黒部五郎岳・雲の平・薬師岳、登ったのは何年前だったかなぁ~これから向う水晶岳・野口五郎岳は目の前。ワリモ岳乗越から先は初めて歩く期待の山域だ。ここから水晶岳を往復してくる人たちのザックがあちこちに放置されている。ナカナカとどかなかった水晶岳に登ったちょうど大勢の登山者が下山したばかりで、静寂のなか喜びをかみしめる。水晶小屋前で休憩しお互いの体調を確認。山の天候は変化しやすい、明日の天気を考えて野口五郎岳まで足を延ばすことに決める。小屋直下から硫黄岳の荒々しい赤い山肌が迫り地獄?のような恐ろしい風景になった。竹村新道分岐までは、大岩・小岩を乗り越え、緊張の連続。分岐から野口五郎岳に導かれる緩やかなザレ斜面の道を登って進んだら小屋に着いてしまった。頂上はどこ? 稜線に出た場所から60m南に標識はあるそうだ。残念見落とした。長い山行の間、槍ケ岳は一度も隠れることなく私たちを見守ってくれた。南アルプス登山では富士山が見えるとうれしい。北アルプスでは槍ケ岳ですね~。

 

813日(月)小雨 強風

 野口五郎小屋5:45 → 8:15烏帽子小屋8:30 → 11:20高瀬ダム登山口

 12:10高瀬ダム ―(タクシー)― 大町駅(駅近く旅館入浴)― 新宿駅

           

小雨の中雨具で身支度をして小屋を発つ。稜線に出ると強風が吹いている。飛ばされないよう踏ん張り注意して下る。

ピンクの花びらのようなものが道のところどころに落ちている。よく見ると風に吹きちぎられたコマクサだった。

登山道の砂礫の斜面に濃いピンクのコマクサが多数咲いている。まだ株の小さいものばかりだった。昨夏、烏帽子小屋近くの展望台から野口五郎岳に続くのびやかな稜線を眺め、歩いたら気持ちがいいだろうなぁ~と憧れた。実際歩いてみると石ゴロゴロの油断のできない道だった。長いブナ立尾根を下り終わる頃には雨もあがり高瀬ダムに到着。元気で無事山行できたことを喜びあった。                     

 

 










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