中央アルプス・三の沢岳

2846mの静かな山頂に立つ−

今回の山行は、6月に入会したI氏が会に馴染めることと高山の魅力を知る機会になればと企画したものである。前日の夕方、3年ぶりとなる飯田の新美宅を訪ねた。前回は11月も終わり頃で、この時は市内の風越山へ出かけた。夕食には氏が育てた自作の野菜を美味しくいただいた。前日にも雷雨があったとのことで、この日も雷雨となった。明日の天気が心配だが、予定通り早立ちとする。

左下が三の沢岳カール

ウスユキソウ

8/18 雨は落ちていないものの、雲が垂れ込めている。好転を期待して新美宅を出発する。ロープウェイ駅に向かう頃には太陽が顔を出し始め、期待が持てそう。他の客にも安堵の表情が見られる。混雑が予想されたが、順調だ。千畳敷ロープウェイは、しらび平駅1690m、山頂駅2640mで標高差950m7分であがる。眼下に眺められる沢は中御所本谷で、連続して現れる滝は遡行する者を楽しませてくれるが、スラブ状の滝は急勾配で難儀するだろうと想いを巡らせる。

多くの人たちが木曽駒岳方向に向かうが、私たちはそれを避けるように極楽平への道を進む。前夜のアルコールの影響が残り、私はいまいち調子がよろしくない。一汗掻いて稜線に上がる。登山道脇にはウスユキソウの可憐な花があった。三の沢への分岐に来るとガスも徐々に晴れて、山体が姿を現す。ここから2676mの最低鞍部まで200mほど高度を下げる。木曽駒岳の方から人の声が聞こえたりするものの、他の登山者の姿はない。縦走路から外れているから同じコースを往復しなければならないという弱点はあるものの、静かな山歩きを好むに人にはよいコースといえるだろう。氷河期の名残といわれる「カール」を過ぎると山頂も間じかだ。山頂直下で下山する7-8名のグループと入れ替わるようにしてピークに立つ。

 

行った日 2012.8.18()  

メンバー 新美、松平、井本、蓬生(記)

コースタイム 山頂駅8:10−極楽平8:45−最低鞍部9:40−頂上10:30-11:00

極楽平12:30−山頂駅 12:50











inserted by FC2 system