巻機山 登川米遡行

月日  2012106日(土)〜7日(月) 遡行日 7

参加者 L 蓬生 SL 田口  堤(記)

行程  
◇10月6日 10時東京発 六日町11:57着 12:50発清水行きバス キャンプ場泊

◇10月7日 
     6:15
キャンプ場発 最後の堰堤6:40 ナメ沢出会い7:35 340m巻き終わり8:00 事故の滝8:45  スダレ状の滝、燕岩下部8:55 ゴルジェ入り口9:30 ゴルジェ出口10:00 大ナメ滝終了11:00 奥の    二俣11:30 避難小屋11:50 巻機山山頂12:15 井戸尾根経由キャンプ場15:40

10月8日 民宿上田屋車で沢口バス停 9時発バス六日町 帰京


9月例会後の飲み会で、突然米子沢沢登りは決まった。同席していた末石さんが蓬生さん主催の田代山のリーダーの変更を引き受けてくれたからだ。長年の憧れの沢。その美しさで定評があり。そして難しくは無いものの、当会を含めて、事故が多い事でも知られている沢だ。  

6日夜は、明日に備え8時前就寝。4時半起床。予報では新潟県の天気のみ少し傘マーク付本州は晴天。昨夜の雨も夜半に上がり、今朝の気温は高め。大崩れはしないだろうと、予定どうり沢支度で出発。40分程のゴーロ歩きでウォーミングアップ。 

 

725分最初の滝の前でハーネスを着ける。右側を登るが、堤は、例によって落ち口のホールドが届かない。Lにお助け紐を出して貰う。

なんと田口さんまで紐に掴ってきた。“折角ダンナが出したんだから”と。珍しい光景に急いでシャッターを切る。この先ナメ滝が続く。季節柄、できるだけずぶ濡れは避けるが、水は意外と冷たくない。

米子沢唯一の高巻する340mは、左手にはっきりした道が付いていて迷う事無く滝上に出られる。上部もずっと滝が続くが、どれも登れる。両岸が狭くなって、ガスもかかり始め標高も1200mを指し、事故のあった滝が近づく。緊張する。845分事故のあった6m滝。滝壺は意外に狭く、良く上手い具合に滝壺にはまったと、変な感心をした。

上を見ても高巻ルートは見当たらない。滝の左側を右上に、ヘつり気味に登る。最初の右手のホールドが、私には届かない。岩を押して上がろうとしたが、やはり不安で、Lに2回目のお助け紐を頼む。その後は足場も良く、楽々滝上に上がれる。途中の岩にハーケンが打ってあったが、どうしてだろう。最初の一手が問題なのに。田口さんは撮影に余念ない。 

12mのスダレ状の滝(燕岩下部)を過ぎると“サアいよいよ核心部のゴルジェだ” 蓬生さんの気合が入る。腹こしらえも整い、血中アドレナリンも増えてきた。少し空も明るくなった。2段7m滝、細いチムニー滝は、高度感抜群。足元だけを見る。2条20m滝は、水の造形の美しさに、しばしうっとりしてしまう。

次から次に出てくる滝に見とれ、登攀路を探し、気が付くと空が広がり、ゴルジェ帯を抜け大ナメに出た。

米子沢一番の美しく、楽しい滑床。灰白色の岩に青い水。晴天でないのが、残念だけれど、ここまで来られただけで嬉しい。一見ツルツルして見える一枚岩の小さな窪みや割れ目を、丁寧に拾って歩く。

高度感のあるところは、手も動員。緩斜面では、足元のさらさら流れる水と遊ぶ。ナメが終わり、さらに小滝が続く。これが、意外と手ごわかった。苔があって滑りやすい。

 

 

3回目最後のお助け紐のお世話になる。奥の二俣を左にとり、笹と草紅葉の草原の中を歩き、昼前に避難小屋に着いた。巻機山山頂まで行き、記念撮影をしていたら、遂に雨がポツポツ降り出した。雨の井戸尾根は、沢靴のフェルト底では、ツルツル滑る。

5合目を過ぎ、ついに泥濘にスッテン転び、雨中二人を待たして、登山靴に履き替えた。大勢の登山者と一緒に賑やかに降りた。沢では不思議な事に誰にも会わなかった。

 

 

  

翌日、登山口に一番近い民宿上田屋の元気な女将さんに、始発バス停まで,車で送ってもらい、抜けるような青空を背に、帰京の途に付いた。私にとってこの上無くラッキーな沢登りだった。

 

 






最後の堰堤6:40






滑落した滝8:45



すだれ状の滝・ツバメ岩の下部8:55











大ナメ終了11:00

大ナメ終了11:00



奥の二俣11:30



避難小屋12:50


巻機山12:15

 

6:15
6:40
7:35
8:45
8:55
9:30
10:00
11:00
11:30
11:50
12:15
12:50
15:30
15:40
キャンプ場
最後の堰堤
滑沢出合
滑落した滝
すだれ状の滝・ツバメ岩の下部
ゴルジュ入口
ゴルジュ出口滝下
大ナメ終了
奥の二俣
避難小屋

巻機山
避難小屋
井戸尾根経由桜坂駐車場
キャンプ場










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