避難小屋泊で照葉峡の紅葉と上州武尊

山行日:2012年11月3日~4日
参加者:佐藤(L) 宮林

コースタイム:113日(土) 曇り時々小雪
東京駅発632──(新幹線)──734高崎744──849水上──(タクシー)──935照葉峡入口(出発準備)952 1049木ノ根橋1100──1200林道入口を直進──1225自然の森登山口を引き返す──1240林道入口──1425林道を離れる(水を補給)──1450田代湿原──1620武尊避難小屋着( 雪が降り始める) 小屋内にツエルトを張る 1820消灯

114日(日)晴れ
5
15起床 出発640──840主稜線──910前武尊への分岐──935三ツ池──1009武尊山山頂1015──1025三ツ池(昼食)1115──1138分岐地点──1215家ノ串山──1329剣ヶ峰トラバース完了──1350前武尊──1600川場避難小屋──(タクシー)──沼田駅側の日帰り温泉 沼田駅1853── (新幹線)──東京駅着2053解散

一週間位前だったろうか、佐藤さんから「志賀高原辺りにのんびり紅葉は如何か?」と誘いがあった。昨年も同様急な計画で甲斐大和の破線ルートで思いがけない綺麗な紅葉を記憶している。

DSCF1783.JPG

1月1日運営委員会の帰り際、佐藤さんから「じゃー明日」の言葉に「エ~」私はてっきり明後日と思っていた。計画書を良く見なかった私の勘違いで1日延期して貰う。「危なかった~」 寒波が来ている事からほぼ冬支度をした。

 

1日目

タクシーから降りた照葉峡は時雨れていた。雨に濡れた紅葉は一段と際立つ。自然の

DSCF1814.JPG DSCF1829.JPG

照葉峡上部

田代湿原の佐藤さん

森辺りはカラ松もすっかり裸になり雪が積もっていた。田代湿原は雪に覆われ雪原化し武尊避難小屋辺りは20cm位も雪が積もっていた。冬の日暮は早くうす暗くなり始めている。他に宿泊者がいない事から小屋の中にツエルトを張り夕食とした。水上で調達したビールを飲んだが寒くてそれどころでは無い、お燗酒が欲しかった。避難小屋は可なり古く隙間風が吹き荒んでいる、シラフに就いたがダウン靴下?を忘れてしまった為とても眠れる事が出来ない、佐藤さんは何回も小用に起きていた。木枯しはガタガタと一晩中ドアーを叩いていた。朝が待ち遠しい~ zzzz-

2日目

震えながら朝食を済ませ出発する。昨日の寒気も去り今日は好天の様だ、尾根の樹氷がすっかり冬景色を演出している。結構急な岩場の鎖も雪に埋れ冷たく滑りやすい。中ノ岳辺りに着くと吹きだまりの登山道は30cm位になりすっかりラッセルとなる。武尊山(2158m)山頂で外のルートで上ってきた登山者に初めて出会う。互いに記念写真のシャッターを切り合い山頂を後にする。

DSCF1834.JPG DSCF1837.JPG

    セビオス尾根の樹氷

上州武尊山へ這い上がります

中ノ岳山頂から前武尊山コースに向かう、又無踏雪のラッセルとなりいくつかの鎖場をクリヤーするが、雪の積もった岩場は滑りやすい、なんとか通過。前方に剣ヶ峰が見えた、正に剣ヶ峰、先方を佐藤さんに交代する。地図を見ると山頂直ぐ下にトラバース路があるが殆ど山頂巻きで分かりずらかった。降りてから振り返って見ると凄く切れ落ちていた。前武尊山に到着し下山前の小休止、最後の泥試合に望む。案の定シャーベット状の雪と膿んだ登山道は正に泥んこ試合、やがて川場野営場に着き尻まで泥だらけで試合終了となる。

DSCF1840.JPG DSCF1845.JPG

三ツ池の佐藤さん

武尊山山頂で記念撮影

DSCF1855.JPG
                                振り返った剣ヶ峰

 

DSCF1859.JPG

 

 

 

 

前武尊からの皇海山~袈裟丸山の連山を臨みます

 

今回紅葉と雪山、オマケにスーパーセント付大変お買い得な一足早い福袋山行であった。  宮林記





には注意はしていたのですが、思いもかけず上越国境を越えてここまで大雪とは考えませんでした。武尊避難小屋では寒くて夜中に何度か起きました。夜中も外の雪は降り続き、翌日の行動が心配でした。

早朝は星が満天をちりばめ一安心。雪の武尊山への登りは宮林さんが終始トップを務め、深雪もまけず快調でした。後ろを歩く私は雪景色をのんびり堪能させていただきました。新雪の静かな山は日曜日、百名山でも登山者はほとんどおらず、静かで素晴らしい山行でした(佐藤) 




上州武尊山(2158.3m)
参加者:L佐藤、宮林
コースタイム
11月3日(土) 曇り時々小雪
東京駅発6:32──(新幹線)──7:34高崎7:44──8:49水上──(タクシー)──9:35照葉峡入口(出発準備)9:52       10:49木ノ根橋11:00──12:00林道入口を直進──12:25自然の森登山口を引き返す──12:40林道入口──14:25林道を離れる(水を補給)──14:50田代湿原──16:20武尊避難小屋着(  雪が降り始める) 小屋内にツエルトを張る  18:20消灯
11月4日(日)晴れ
5:15起床  出発6:40──8:40主稜線──9:10前武尊への分岐──9:35三ツ池──10:09武尊山山頂10:15──10:25三ツ池(昼食)11:15──11:38分岐地点──12:15家ノ串山──13:29剣ヶ峰トラバース完了──13:50前武尊──16:00川場避難小屋──(タクシー)──沼田駅側の日帰り温泉  沼田駅18:53── (新幹線)──東京駅着20:53解散










958  東京駅から新幹線で高崎駅へ更に在来線で水上駅に到着し、タクシーで照葉峡へ向かいます。
照葉峡はやや紅葉がすぎているもののそれでも美しい姿を見せています。

10:04  美しい照葉峡の流れです

1030

1044 照葉峡の自動車道も美しい落ち葉に彩られています。

1050  時折自動車から降りて紅葉見物の方がいるものの、私たちのように歩いている人は
全くいません。


1111

1119 照葉峡から見る紅葉と新雪です。今だからこその景色です。

1202  ここから、この道を行くと田代湿原への登山口がありますが、徒歩では左の車道を進んだ
自然の森キャンプ場付近から登る方が近いのでそちらに向かいますが、道が沢で途切れているのか
間違ったのか、結局この地点に戻り林道を歩いて田代湿原の登山口へ向かいました・

1218 雪はどんどん増えてきました。車道から見る結局は通った林道です。


1407  結局林道を大回りして田代湿原入口へ到着、宿泊用の水を4L程 沢水を補給して田代湿原
へ向かいます。
 

1453  寂しい田代湿原へ到着。

1453  田代湿原での宮林さん

1635  16:20に武尊避難小屋に到着、勿論他の人はいません。古くて隙間だらけ、厳冬期は使い物
にならないでしょう。5~6人がせいぜいの収容人数です。それでも屋根があるだけましです。


1635  雪はどんどん降り、朝の4時ごろまで結構降っていました。

1740  小屋の中にツェルトを張り、ガスで夕食やら暖をとったりでした。




710  夜中は寒くて何度もトイレに行きました。朝は雪も止み、満天の星空を見て、これで行動できる
と一安心です。武尊山への登りも雪がある割には快調です。


804  主稜線への最後の詰めを登る宮林さんです。快調です。結構な傾斜でした。

808  見上げるような雪の斜面です。

820  ロープを雪の中から掘り起こして、それに摑まりながら上部を目指します。


831

831  急斜面の深雪を懸命に這い上がる宮林さん。

9:34  主稜線では傾斜は緩やかになりました。宮林さんのトレースの跡を歩く佐藤。

955  武尊山手前の-日本武尊(やまとたけるのみこと)-の彫像

1007  霧氷の武尊山山頂です。

1007  南には赤城山の峰々が白く見えます。昨日の赤城山グループは天候が悪く登れたのかしら?

1008  山頂から剣ヶ峰から前武尊への主稜線を見ます。左手遠くの白い峰が日光白根山、右手の黒々した高い山が
皇海山です。


1010  武尊山山頂で記念撮影です。

1015 皇海山が遠望できます

1016  武尊山山頂から雪に覆われた3ツ池を見下ろします。3つの池が並びますが、地図には等高線の
関係で表記されません。

1019  獅子のような霧氷です。良く見ると社に霧氷がついて出来たものです。

1211  主稜線を剣ヶ峰・前武尊へ向かって歩きます。

1232  振り返ると剣ヶ峰山(剣ヶ峰と別です。ややこしい)とその方にある川場スキー場の施設(標高1860m)
が見えます。こんな高いところまでスキー場をつくるなんて凄い事です。近くの天神平1490mよりもかなり高所
あります。

1233  深雪の中を剣ヶ峰に向かって快調に宮林さんは歩きます。

1304  剣ヶ峰は山頂を通らず右手の山腹をトラバースして巻きます。

1332  剣ヶ峰は画面左手をトラバースしました。

1350   前武尊山頂にある日本武尊の彫像です。ここからは下るにつれ雪はどんどん少なく
なり、泥まみれの下りとなりました。宮林さん下りる前から泥まみれになると予測して話をし
ていたので、なんでそのような事が分かるのかと訊ねると長野に長い事住んでいたので、南斜
がこの季節の雪でどうなるかは予測できるとの話で大いに感心しました。

1352  下るにつれ皇海山~袈裟丸山の連山が近くなってきました。あちらの山々の雪はほとんどないようです。

1435   皇海山よりちょっと北にある日光白根山はこの通り雪帽子を被っています。

1604  16:00に川場避難小屋に到着、前武尊から呼んでいたタクシーが直ぐに
到着し、ストレッチをする間もありませんでした。

1604  満足そうな宮林さんです。
沼田駅そばの日帰り温泉までタクシーを利用し、汗を流し、食事をして
沼田駅から帰京しました。美しい新雪に会え、満足できる山行でした。


 

 


1005

934

 

 

 

 

 


inserted by FC2 system