甲斐の渓谷美と歴史を訪ねて

       黒川金山跡から鶏冠山

日時   111718

参加者  佐藤(L)、松平、関根、深沢、上野、福井、末石、松尾、渡辺(綺)、渡辺(綾)

 

17日  
15:00 上野原駅にて佐藤さん、上野さんの車に分乗。朝から雨が降っていたがとりあえず、のめこい湯に直行する。途中雨に濡れた紅葉が私たちの心を踊らせてくれた。のめこい湯はやわらかい温泉で肌がツルツルになったようで皆ごきげん。それぞれに食堂で夕食をとり、民宿由香里に到着。そこで出されたジャガイモの煮転がしは最高だった。

18日 
5:30  出発。天気予報通り雨は上がり、2台の車で三条新橋に向かうが不幸にもはぐれてしまい、1時間程予定より遅れる。
6:40  三条新橋。ストレッチもそこそこに歩き始める。紅葉は既に終わっていたが、枯葉を踏みしめながらジグザグ道を登り尾根を行く。         

8:45 黒川金山跡到着。そこは住居跡と思われる平坦な場所が何か所もあり佐藤さんの話では1000件程の家が点在していたとのことだった。地図を見るとオイラン淵なる名称があり、武田家が滅亡し廃山となったとき、当時55人いた遊女たちを金山の秘密が漏れることを防ぐため川に宴台を作りその上で舞わせ、その最中に宴台を吊っていた藤づるを切って宴台もろとも淵へ沈めたことからオイラン淵の伝説が生まれたといわれている。なんとも悲しい話である。

9:25 佐藤さん先頭で地図を頼りに道なき道を行くが、踏み跡もないため1400m地点でもとの場所にもどる。

10:20 再出発

11:10 最後の急登 鶏冠山まで1.2Kの標識 しばらく行くと大菩薩嶺が目の前に迫り心を奮い立たせた。
12:15 鶏冠山到着 真っ白の富士山が私たちを迎えてくれ、見晴台からはもちろん富士山、南アルプス、白根山々、北岳、と360度のパノラマを楽しませてくれた。

12:45 下山。途中金山入口らしきところまで佐藤さん先導。入口は岩が落ちて塞がれていたが皆で見る。

15:45 途中休憩を取りながら、長い下りで膝をがくがくしながら降りてきた。

上野さん指導の下ストレッチをして山行終了。

佐藤さん、上野さんお疲れのところ最寄の駅まで送っていただきありがとうございました。渡辺(綾)記録

 







11月17日(土曜日)
今日の天覧山の岩場トレーニングは雨の予報の為、中止し鶏冠山の集合場所も奥多摩駅から中央本線の
上野原駅に変更しました。10名全員が集合し、車で相模川上流の鶴川沿いに道路はくねくねと鶴峠を目
指して走ります。夕闇迫る雨の中ですが、紅葉は素晴らしく天気の良いときはどんなに素晴らしいことでし
ょう。くねくね道を小菅村の部落を過ぎ、丹波山村の道の駅につく頃は暗い夕方でした。



1628  道の駅から坂道を下り、対岸に渡ると、日帰り温泉「のめこい湯」があります。雨で風情を増す温泉施設です。

1746  関東でも人気の高い温泉につかり、気持ち良く身体を温めた後は夕食のビールと
蕎麦です。


1912 今日は丹波山村の民宿「由香利」にお世話になります。民宿から小さいジャガイモを醤油煮
ものを差入れを受けます。部屋で黒川金山跡の由来や明日のコースの検討を話し合います。


643  6時前に三条新橋の登山口を出発したかったのですが、車どうしがはぐれて、捜して結局出発は
6:40頃になってしまいました。林道と思ったこの道は旧青梅街道で明治の中ごろは馬車が行き交う、重
要な道路でした。


709  この黒川谷の源流に黒川金山跡があります。まずはこの橋を恐る恐る渡りました

712 木橋の直ぐ上に橋脚跡があります。明治11年頃のコンクリート製の橋です。日本では漸くこの頃
から建築にコンクリートを利用するようになりました。当時は難工事と多大な工事費でこの先の藤尾部落
付近までしか開通しなかったようです。黒川谷を渡った先に道路跡は見当たりませんが、ところどころに
今でも道路の石垣跡、橋跡が藤尾付近まで残っているおり、歩行もできるとの情報があり、何とか来年の
紅葉の時期に訪れたいものです。




712  黒川谷の美しい渓谷です。

716  木橋を渡り、直ぐに木の赤布のところからジグザグの登山道に上がっていきますが、道標は全くありません。

804  ジグザグ道を上がると標高1200付近を水平な道を30分程進みます。

826  黒川金山跡の苔むした石垣がところどころあります。

902  金山跡の住居後の平坦地があちこちに点在し、かなりの集落があったことを想像させます。

927

958  金山周遊道を歩きますが、鉱口には落ち葉が堆積して道を見失います。残念ですがとりあえず
沢沿いの金山入口の道標まで引き返すことにしました。


1029  戻った道標から急登を大久保山のコルまで目指す途中には岩に取り付く樹木の生命力の強さと
その姿に感心しました。

1034  登山道の途中に金山周遊道の上部の道標がありました。熊にかじられた痕跡が痛々しい道標です。

1113 大久保山のコルを過ぎ、しばらく水平な道を歩きます。珍しく道標があります。
陽だまりのなかで休憩です。右手の石垣のようにかなり整備された良い登山道でした。道標を整備すれば
立派な登山道です。もっと多くの登山客が利用するようになると思います。

1114  木の間より大菩薩嶺を臨みます。

1158  鶏冠山の大岸壁が見えてきます。



1219  鶏冠山へは樹林の中にある岩稜を時計回りに回り込むと神社のある山頂です。狭くて数人で一杯にな
ります。ツアー登山20名が訪れたため、記念撮影をしてそうそうに頂上を退散します。


1220  鶏冠山山頂からの素晴らしい富士の景色です。見事です。

1220  鶏冠山山頂から展望する皆さんです。岩稜は深く切れ落ちていたのですが、写真に納まりきれません。

1245  鶏冠山から黒川山を通り過ぎて見晴台と呼ばれる岩峰で360度の大展望を楽しみます。南アルプス
白根三山が近くに見えます。


1245  そして右から鋸岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳を見ます。

1247  奥秩父の連山も見ます。

1247  西を見ると金峰山と五丈岩が見えました。

1249  一の瀬高橋方面の部落の先に奥秩父の笠取山方面を見ます。

1301  見晴台での大展望を楽しみ帰路につきます。

1410  再び黒川金山跡循環歩道の上部へ出て、往きに落ち葉で不明だったルートを上部から
下る事にしました。

1415  上部から循環歩道を数分 奥へ進むと鉱山跡がありますが、残念ながら入口は崩壊しています。

1424  黒川金山跡を上から下ると再び、住宅団地のような平地が段状に広がり、昔の住居跡とどんな生活をしていたのか
考えさせられます。

1529  黒川金山跡からゆるやかな登山道を通り、ジグザグの道を下り、黒川谷に架かる木橋を渡り、
再び明治の車道跡を通り、起点の三条新橋へ戻りました。

1552  三条新橋で上野さん指導のストレッチをして終了です。帰路は青梅街道を奥多摩駅〜八王子ICで
高速道路を利用して帰京しました。青梅街道はモミジ狩り帰りの車で
大渋滞でした。

 











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