シモバシラ山行変じて
     高尾山の雪山山行を満喫する

《日程2013119(土)晴

参加》末石たえ子(リーダー)、和久井君子、渡辺綺子、高橋美恵(記録)

《コースタイム》

新宿700=(京王線)=803高尾山口8時集合・・・825清滝駅(標高210m)・・・稲荷山コース入口840・・・920東屋WC(標高410m)・・・4差路分岐(標高550m)・・・10306差路モミジ台頂上分岐(標高550m)・・・5号路モミジ台周遊コース・・・11306差路に戻る・・・高尾山(標高599m)1200・・・1億円トイレ1215・・・12404号路吊橋・・・1300浄心門・・・1330金毘羅神社・・・1405清滝・・・高尾山口1458=(京王線)=1600新宿

記録

電車内でくっきり富士山が見えた。14日の降雪でシモバシラを見るのは覚束ないが富士山の景観は今日のお楽しみである。例によって綺麗どころ8人のパーティだと思ったら風邪や肉離れなどで4名がキャンセルして、今日は4人で歩き出す。稲荷山コース入口の登山道が凍結しているのでアイゼンを着ける。

 

旭稲荷まで快調にアイゼンの刃をガリガリ響かせて4人とも気持ち良さそうに歩く。狛狐がチョコンとかわいい。10分後に南斜面に出てアイゼンを脱ぎ、落葉の道を踏みしだく。登山者が多い。このコースの入口から東屋迄の標高差200m距離1.4kmには結構きつい登りがある。東屋に着くと筑波山の双耳峰がはっきり見える。昨年リーダーの末石さんが深田日本100名山を達成した山である。良い天気で都心が一望できる。東京タワーとスカイツリーも見える。

東屋から再び雪道なのでアイゼン着用。バサッバサッと枝から雪の落ちる音がする。雪道をワクワク感を抱いて歩く。登山道の右斜面に深くえぐった穴をいくつも見かける。土を掘り返した跡が続く。猪だろう。雪で餌がないのか。山芋を掘っていたのか。それともミミズとか芋虫だろうか。最初の4差路分岐の真中を進むが、右は琵琶滝と合流し、左に行くと林道に出る。

次の頂上直下の4差路分岐は左を行く(右は1億円トイレへ、中央は頂上へ)。水平道の捲き道を5分も歩くと6差路分岐に出る。そこを前方右手の北側へ入る。ここからシモバシラを見つけることができるはずだが斜面どこもかしこも雪に覆われている。でもキョロキョロ左右を見ながら雪道を歩く。シモバシラを見られなくても楽しく歩ける。例年おでん山行をやる一丁平に向かう分岐に出る。私は昔一丁平の北斜面でシモバシラを見たことがあった。この分岐でモミジ台の南斜面を通って6差路に戻る。たくさんの人が行き来している。せっかく天気が良いので富士山を見ようと頂上まで行く。多くの人の波だ。「青年よ、さんかくてんにおいで!」と呼びかけたいくらい若者が目立つ。大見晴園地から右端に目をやると葉を落とした木々のまにまに塩見岳など南アルプスがしっかりとした真っ白な雪の峰々を覗かせる。そのくらい遠望の利く好天であり山行日和でありただここに居るだけで楽しくなる。1億円トイレ迄下りる。今日は行列を作るほどではない。自分の家よりはるかに立派なトイレ。「稲荷山のトイレも2千万円くらいでよいから改修して欲しい」と皆で話す。吊橋コースへ下る。2008年の集中豪雨で壊れ昨年3月まで通行止めだった吊橋を通る。今までの道はアイゼン無しでも何とか歩けただろうが、ここの下りは道が完璧に凍結していてアイゼン必携だ。みやま吊橋のこの辺りは景色がよい。橋の下を流れる川は蛇滝に繋がる。蛇滝コースは巳年でもあることだし山行を組んでみようか。吊橋にも雪が積もっていてザクザク歩いて気持ち良い。吊橋は倒木で破損したのだが強度的には一体雪がどの位積もったら危なくなるのかな。

吊橋から少しの登りで浄心門に出ると1号路表参道コースと合流する。登山客でいっぱいである。金毘羅神社に寄って高尾の町を見渡す。既に昼を回り筑波山は見えなくなっている。下山後美味しく蕎麦を食べるにはここの休憩ではあまり食べないでおこうと言いあう。でも渡辺さんが鮨折りを取り出したのでそうもいかない。鮨に皆の手がのびる。階段状の山道から表参道に出ると下からミニ救急車3台が登ってくるが急坂でスリップしたりヘアピンカーブで数回切り返したりして大変そう。私たちも慎重に道路脇に車輌をよける。赤い救急バイク2台も来る。白バイしか見慣れていないから赤色レスキュウバイクが珍しい。山頂で出た怪我人の救助に向かうのだと聞く。下山後蕎麦をいただき体の芯からあったまる。リーダーが100円割引券を持参してくれて得した気分でありがたい。「何故高尾山でとろろ蕎麦なのか」という疑問が出るが皆知らない。山芋が名産なのか、昔蕎麦畑が多かったのか。天狗にまつわる話か、修行僧の主食か。誰か知っていますか。下山後調べたら薬王院参詣者に滋養強壮として供されたらしいと分った。

会報の12月号に載った見事な「シモバシラ」を見ることは適わなかったが、快晴の雪山を楽しめた山行で、全員満足感いっぱいの笑顔でした。

 








820 .高尾山口のケーブル乗り場は正月仕様


924 稲荷山コースの展望台からビル群とスカイツリー

955 登山口と展望台から下山口の金比羅分岐までアイゼン装着

1053 シモバシラは雪の下

1141 山頂間近の雪模様

1142 山頂の大見晴園地からは富士山がくっきり



1149 左後方に丹沢の大山そして飛行機雲

1157 山頂の大見晴園地にて集合写真

1214 4号路の吊り橋コースに下山

1241 4号路の吊り橋

 



















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