上越の雪山

高 檜 山(1315.1m)

ヤブ漕ぎに始まり、ヤブ漕ぎに終わった上越 高檜山

 日:2013.31617

参加者:L田口・SL蓬生、堤、福井、松尾、新美、宮林、上野、佐藤、横山(初参加)

 

 

316日(土) 天候:晴天、風強し】

上野駅集合610 上野6:26==[高崎線]==8:15高崎8:24==[上越線]==9:30水上駅着(出発準備955──1216  844m地点──1235送電線鉄塔──1305  992m地点──1351主稜線に達する1095m付近、テントを設営することにする。1430設営完了   2020消灯

626分の高崎線ローカルに揺られながら高崎駅へ、824分の上越線水上行に乗り換える。

955分、水上駅で荷物を分担し歩きだす。10分弱で尾根の取り付き点に到着。メンバーの紹介とオーダーを決め歩き出す。

水上駅をでていよいよ尾根に取付く前に新入会の横山さんを囲んで挨拶をします。

この時期500mの標高では日陰に雪が残る程度で尾根は地肌が出ている。適当な残雪のある場所で尾根に取り付くが、さすが上越のヤブ山、急斜面のヤブ漕ぎで足より腕が疲れる。あまりの急登に、何度も斜面の上部を見るが、ヤブの急斜面は続く。登りだして約2時間で944mピークに到着。

尾根の藪をかき分けながら登ります。藪の間から谷川連峰が近くに見えます。白毛門(左)と朝日岳(中央)です

更にアップダウンを繰り返し992mのピークを過ぎ1,173mのピークに立ったのは1355分であった。尾根の取り付き点から約4時間。標高差約600mの登行であった。















尾根の藪が薄くなり、暑くて雪稜を大汗をかいて進みました。

テントサイトの適地はここから1,211mを超えた所と言うことであったが、1,173ピークの南斜面にはブナ林の平坦な場所でテントサイトとして適地であったため女性陣の強烈な意見により幕営することとなる。到着時間が早かったため雪でテーブルを作り、まったりとBeerで入山祝いを行う。

標高1100m弱の平坦で広々した尾根上にテントを設営し、雪のベンチをつくり、冷たいビールで熱くなった身体をいやしました。横山さんの山談義を聞きながら談笑をします。

 

その後、雪上訓練を行う者やテントで内燃機を燃やす者などゆっくりとした時間を過ごす。

 

 

夕食はトン汁と白米。山で炊飯したご飯は久々で感激し美味しく頂く。堤特製サラダはテント内で行方不明となり食すことは出来なかったが翌日発見された。アルコールも進み山の歌を歌い20時過ぎシュラフに潜り込む。外は小雪ちらつき強風であった。

 

日は長くなり、夕食まで間があることから、ピッケルに慣れている方も慣れていない方を滑落停止訓練をします。斜面が小さく本格的な練習ではありませんでしたが、機会があれば少しずつ習熟しておきたいものです。

 

 

 

 

317 天候:快晴、汗ばむ】

起床415   出発626──712  1211m地点ピーク──744 1270mピーク──825高檜山山頂(記念撮影)840──920 1270mピーク──1023テントサイト帰着(撤収)出発1112──1235尾根を離れ沢に下りる──1223小日向沢林道へ下りる──途中15分程林道残雪の為ワカン着用──1320小日向沢部落──(車道)──1402JR水上駅着  駅前の蕎麦店で打ち上げ

1553水上駅発──1920頃都内着(解散)

4時起床。木々の間から満天の星空が望まれる。

朝食はラーメン、ゆで卵あり、チャーシューあり、薬味も非常に美味で活力となった。

3月らしくない気温が高い状態で雪面も固く締まり、アイゼンを着用して高檜山を目指します。広々した雪面の尾根は気持ちが良い。1270mピークで去年のルートで悩んだ原因を話あいます

アイゼンを付け625分出発。適度にクラストしており歩き易いが時折踏みぬく。高檜山へは幾つかのピークを越えて行くが尾根上は明るい雪庇の上を進む。途中、振り返ると木々の間から上越国境の山々が望まれ非常に癒される。ピーク毎に地図を確認しながら登行する。

 

1,270mピークではルートを南東方面への尾根を下降するがルートファインディングに悩む所である。快晴のため目指す高檜山を確認出来るが、ガスっていた場合などは地図を読む力が試される場所である。825分高檜山到着。

高檜山山頂で10名の記念撮影です

山頂では木々の間から国境稜線〜巻機山や赤城・浅間等が望まれた。記念撮影後同ルートを下山。

1023分幕営地到着、撤収後下山開始する。下山ルートは1,173mピークから西南に伸びるヤブ尾根で上部は残雪があり下降し易かったが雪が消えるとヤブ漕ぎの世界で足より腕が主役であった。

高檜山から快調に峰々を越え、テントサイトへ向かいます

尾根基部の小日向沢林道に出る場所が多少しょっぱく沢筋にトラバース下降し無事林道にたどり着く。林道では今回の山行装備で使わなかったワカンやスノーシューの出番となったが30分程度の使用で終わってしまった。

 

 

40分のアスファルト歩きで1405分水上駅到着。さっそく駅前のお店で下山祝い&反省会。ほろ酔い気分で上越線に乗車し帰京する。

 

テントを撤収し、藪の斜面を下りました。家で顔を見ると跳ねた枝で瞼が赤ミミズになっていました。

228日の例会で入会希望し311日に佐藤さんから上越高檜山の山行に誘われた。初山行であったが、素晴らしい仲間に出合い楽しい山行ができた。今後もよろしくお願いいたします。(横山)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の山行計画、なぜかリーダー田口さんの意気込みが強く感じられるのは私だけではないようだ。勿論本人は笑って否定している。10年以上に行って届かず、そして去年はガスの中、またしても届かずです。今回は入会したばかりの横山さんも初参加、ありとあらゆる山行を経験し、今後はのんびりとした山行を楽しみたいという大ベテランが入会し初参加です。

316

上野駅610集合は我のんびり山の会としては異例のこと、それだけでリーダーの意気込みが感じられます。久しぶりの10名の大所帯が大きな荷物を担いで駅をうろうろするとそれだけで物珍しがられます。3月の10日過ぎから異常ともいえる高温が続き、桜の開花も今日にも予想される暖かさで水上に近づいても里には雪が日陰に見られるだけです。水上駅の裏から道なき尾根に取り付きますが雪は稜線上にあるだけで、早速の藪漕ぎです。2時間強で標高差350mを登りました。普通のルートならば1時間程度ですが、ラッセルであれば3時間はかかるので、やはり時間的には藪漕ぎの方が楽です。藪の間から白い谷川連峰が美しく迫ってきます。気温は高く、藪で長袖ですがほぼ夏の服装で登りました。標高844地点からは雪稜上をアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていきます。雪はほどほどに締まり、重荷の割に皆さん快調です。送電線鉄塔を過ぎると今日の目標地点の1211m地点が近づいて来ました。1100m弱の主稜線付近も広く平な地点に出たところで1400今日のテント設営地点としました。設営後は雪のベンチでまずは乾杯をし、今日の順調さを祝いました。

その後 夕食まで時間があるため、ピッケルの使い方の簡単な練習を行いました。

夕食後は横山さんの山談義を聞き、歌を歌って過ごしました。

317

朝は暖かく、日の出も早く、楽な朝です。雪は締まっているためアイゼンを付けての山行です。1211m地点を目指します。広くここもテント設営の良い場所です。更に快調に雪面をすすみ1270m地点にさしかかり、去年 霧の中どの尾根に行ってしまったなどと振り返りながら、更に奥へと進みます。勿論今年は樹間に高檜山が見えていますので、心配ありません。テントサイトから2時間で高檜山山頂に到着しました。早速の記念撮影です。帰路も快調に雪稜を歩きテントに帰着。そうそうにテントを撤収し、こんどは設営地点から南西の尾根を下り、大日向林道へと下るコースをとることにしました。アイゼンは使いませんでしたが、この尾根は結構傾斜がきつく、雪の残った稜線と藪をくぐりながらの1時間半位でしたが、藪の跳ね返りや腐った雪で気を使いました。漸く沢に下り立ち、雪解けの沢水を飲み一息を付きました。小日向林道は日陰で雪が残っており、ここで今回の山行で最初のワカン歩行になりました。20程のワカン歩行を終えると部落が現れ、そして水上駅までの3km程度の車道歩きはうんざりでした。水上駅前のいつもの中華店はいっぱいで隣の日本蕎麦店で打ち上げのビールと食事

 









926 水上駅に近くなった車窓から、今年の1月に雪山教室を行った大峰山(左手のなだらかな山)と吾妻耶山
です。1月はあんなに雪が多かったのが嘘のように雪が融けていました。少なくて心配になります。



1007 水上駅で下車、駅の裏手から登ります。出発前にリーダーの注意と初参加の横山さんの
挨拶です。


1008 登りはじめると谷川連峰の一部の峻険な山々が見えてきます。俎ー山稜でしょうか。いつか行ってみたいものです。


1054 登るにつれ、藪は深くなっています。気温はどんどん高くなってきました。


1108  漸く尾根筋に残雪がではじめました。


1134  藪をかき分け藪に掴まって進みました。


1156 825m付近で急登を終え、これからは稜線をたどります。


1237 尾根を跨ぐ、送電線鉄塔を通過します。


1310 藪の間から谷川岳の雄姿が望まれました。

1310 左のやや低い峰が白毛門、中央が朝日岳です。

1314 中央ルートを上がり、右からの尾根にぶつかるといよいよテント予定地に近いですが、
結局、この中央ルートを上がったところでテントを張りました。


1412 この付近は広く平坦な雪面で風もなく、快適な場所です。

1456

1531













626

644

731

820 高檜山山頂は真近かです。ゆったりとした快適な雪の斜面が迎えてくれます。

829 山頂にあった高檜山のトタン製のプレート


848 高檜山山頂で10名での記念撮影です。

907 高檜山の帰路は快調に下りました。

1015 小さなアップダウンを繰り返しながらベーステントを目指します。

1025 テントサイトに戻ってきました。

1132

1243

1252

1311

1321

1337


 

 

 


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