雨のゴールデンウィーク山行

夏油温泉と駒ヶ岳

期日:53日〜6

参加者:L蓬生、田口、松平、堤、福井、新美、佐藤

5月3日(木) 雨

東京駅発915──(東北新幹線)──1207北上駅着1219─(ジャンボタクシー)─1255夏湯高原スキー場(雨具準備)1325──1400ゲート─15:05夏油温泉(泊)  夕食:肉野菜煮込み

 

東北地方の天気は3日大雨注意報で、その後もあまり良くない天気が続く予報です。東京も朝から雨でこんな天気で本当に行くのかと不安な気持ちで東京駅に向かいました。連休とあってすでに東北新幹線の自由席も人が大勢並んでいました。しかも停電の影響で出発が30分遅れとなり北上駅には12時過ぎの到着となりました。

雨が強いのでタクシーで先のスキー場まで行き雨具を着けて行動でした。

 

少し小降りになったかなと思ったのも束の間、タクシーで夏油スキー場に向かう途中雨は更に強くなり、車中から見える温泉旅館の「1泊2食\5,500円」の看板に今日はここに泊まりたいと思ってしまいました。

 スキー場で荷物を分担し、ここから歩いて(5/9まで林道通行止め)今日のテント場の夏油温泉手前の野営場に向かいます。

 

お借りできた部屋は広くて、快適でした。あの雨の中、グチュグチュの雪の上でテントを張ると思えば天国です

大雨の中、傘をさしての林道歩きは大変でした。2時間近く歩いてようやく野営場と思われるところに着いたのですが、テントを張る場所が見つからず夏油温泉まで行く事になりました。でも、この雨 の中テントを張る訳にもいかず、松平さんが「元湯夏油」の方にどこか屋根がある所を貸してもらえないかと聞きに行った所、使っていない家をご厚意で貸していただける事になり本当に助かりました。

  しかも露天風呂も入っていいとの事で本当に幸運でした。電気も水道も使えない為、雨水を飲料水にしましたが大雨なのですぐにたくさん溜まりました。1階の畳の部屋にアルミシートを敷いてカセットコンロで部屋を暖め、7人座っても十分な広さでとても快適でした。入山祝いの乾杯をして夕食となりました。
 暇なので毎日温泉です。すっかり自炊の湯治客気分です。毎日、全く他のお客さんはいません。  

 山小屋より快適な空間で寝る事が出来、元湯夏油の方に感謝すると共にリーダーの強運にも感謝した1日でした。
夕食後、傘をさして雨が滝のように流れる階段を降りて露天風呂に入りました。脱衣場もあり屋根もあったので濡れずに済み少しヌルめでもとても気持ちのいいお風呂でした。


54日(金)停滞  雨のち曇り  起床550   12101330偵察
・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・夕食:親子丼、蕗味噌  1930消灯

今日も朝から雨模様の為、停滞日となりました。

 朝食後、手作りのトランプで「大富豪・大貧民」ゲームで盛り上がりました。大人7人でトランプで盛り上がるってなかなかないですよね。

 11時頃、雨が上がってきたので昨日入ったお風呂より更に奥のお風呂に行きました。川沿いのすぐ側で、ちょっと熱めのお風呂でした。適当にお昼を済ませ、散歩に出掛けました。家の廻りは昨日は気がつきませんでしたが、カタクリ・エゾエンゴサク・アズマイチゲ・キクザキイチゲなどのお花畑でした。

 駒ケ岳の登山口である夏油山荘はお借りしている家のすぐ裏手にあり、山荘から20分程で登山口になり夏道がしっかりとついていました。しばらく歩くと突然道がなくなり見上げる雪渓が現れてきました。ここから道はどうなっているんだろうと思いながら引き返しました。帰り道、今夜の夕食の足しにフキノトウを沢山とって帰りました。明日は天気を期待して8時には就寝です。

 

 55日(土)  1日雨が降ったり止んだり、夕方1800頃より薄日

起床400  出発530─(途中雪渓を避け稜線コース、藪漕ぎ)── 655  920ピーク──905稜線──930(枝尾根へ下り引き返す)─1007再び稜線の分岐点─1106駒ヶ岳山頂11261205稜線の分岐点─(行のトラバースルート)──1423夏油温泉着  1930 消灯

今日も天気は雨模様です。朝4時に起床して駒ケ岳を登ることになりました。昨日、下見をした夏油山荘から登山口に入ります。

   標識は熊にこわされたのかバラバラになっていました。登山道脇にはカタクリ・ショウジョウバカマなど咲いているのですが雨に濡れて心なしか寂しげです。最初の分岐で昨日行った夏道とは反対側を行き道は藪こぎとなり尾根にでました。雪渓も現れトラバースで登りますが視界も悪くどこを歩いているのか良く判りませんでした。雨も止む様子もなく時折強くなります。
 雪渓を避けて藪漕ぎでのスタートでした。  
   アイゼンを装着し急な雪渓を登り降りし、ブナ林を行きます。良く見ると立派なブナ林でした。途中、下りすぎて引き返す場面もありましたが佐藤さんのGPSの活躍もあり無事駒ケ岳の山頂に立つことができました。
  藪を抜け、アイゼンを着用して駒ヶ岳を目指します  
   後で1人涼しい顔で登ってきた方がいましたが、聞くと金ヶ崎コースで来られたそうで1時間半位で登ってこられるそうです。私たちは6時間もかかって登ってきたのに・・・と何とも複雑な思いです。
 駒ヶ岳山頂のお宮さんで記念撮影です  

本来なら登る予定だった牛形山・経塚山もみえるのらしいですが何も見えずということで山頂の立派な駒形神社奥宮でお参りをして下山になりました。

   来た道を引き返すのですが、雨で足跡も消えているし私はさっぱりと道が判りませんでした。田口さんが赤布を付けてくれていたことも気がつかず、先頭を歩くリーダーは何で道が判るんだろうと関心していました。最後に下見に行ったときに途中で道がなくなっていた急な雪渓に出てここを下り、散策路を歩いて夏油山荘に戻ることが出来ました。9時間近くも雨の中、良く歩きました。

帰路 往きに避けた雪渓をトラバース 写真より 急傾斜で緊張しました

 

 56日(日)晴れ

起床450  夏油温泉出発645──755ゲート着855─(ジャンボタクシー)─950北上駅着  1029新幹線臨時──東京駅1324(着)解散

 今日は東京に戻るだけです。朝から久しぶりの青空です。でも、午後からは天気は崩れるとの事で何だか心残りなく帰れる気持ちになりました。元湯夏油の方に見送られてから、

 林道入口まで、新緑に残雪の山々を眺めながら、途中フキノトウ・コゴミを採ったりしながら東北の春を満喫しながら歩きました。帰りの新幹線も臨時に乗れたので、混雑に会う事なくゆっくりと帰省できました。山は1座しか登れませんでしたが、夏油温泉の方の優しさに触れ、お礼がてら又訪ねたい場所になりました。

 

 
   今日でお別れ、冬籠り中の夏油温泉です。お世話になりました

食当を担当していただいた堤さん・松平さん有難うございました。7人分を6食も用意するのは大変だったと思いますが乾燥物をうまく利用してとても美味しかったです。

フリーズドライの親子丼・カレー(アマノフーズ)はお湯を注ぐだけで本格的な味でした。乾燥のキンピラゴボウ・切干大根・ワカメサラダ・マーボー春雨などなま物をプラスして一手間掛ける事でおいしかったです。今後の食当の参考にさせていただきます。(記:福井)

 

 





 


inserted by FC2 system