上高地から蝶ケ岳へ

                     

L和久井(君)SL和久井(康)深沢 渡辺(綾)林 望月(会員外)

8月4日 新宿発さわやか信州号にて上高地バスターミナル5:30着→上高地散策→徳沢ロッヂ 

8月5日 徳沢ロッヂ出発 7:30→長塀尾根12:30→蝶ケ岳山頂14:00
              蝶ケ岳ヒュッテ着 14:30

8月6日 蝶ケ岳ヒュッテ発 6:30→三俣登山口着 13:30 
              駐車場より(途中温泉立ち寄り)タクシーで豊科駅 昼食後解散

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上高地は二十代の頃槍ヶ岳に登ったとき以来だから、ほぼ上高地おのぼりさんということになる。色とりどりのザックや登山ウエア―に交じって河童橋、大正池、帝国ホテル、明神から徳沢へと梓川に沿って少々浮かれ気味で歩いた初日。

 

上高地河童橋からスタートしました。

リーダーの和久井さんのゆっくりと登りましょうとのお誘い文句に年甲斐もなくその気になった。

ところが天気がまずまずだったのは初日の上高地だけで、翌日は朝から雨。いままで小屋泊もテント泊もほとんどせず、日帰りハイキングは雨なら中止。私の雨具は買ってから5年も経つのにザックの中で古びる一方だった。

ここまで来たからには引き下がれないと覚悟を決めて出発。徳沢ロッヂ前で、ここで別れる望月さんを入れて写真を撮ることにしたが、近くに所在無げに立っていた男性に声をかけてお願いしたら何とタレントの金子貴俊さんだった。

洒落た徳沢ロッジが今日の宿です

 

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徳沢園わきから登り始める。いきなりの急登である。長塀(ながかべ)山までは眺望もなくただ雨の中をひたすら登る。

長塀をすぎると少し道に変化がでてきた。妖精の池という美しい名前の池があり、たしかにコバイケイソウやミヤマキンポウゲなど池を取り巻いて高山植物の花籠のようだった。

一日中の冷たい雨の中の行動でした

やがて道はさらに開けて蝶ケ岳山頂へと向かう。途中道のわきに熊の「うんこ」がどどーんと残っていた。

コバイケイソウコバイケイソウ ミヤマキンポウゲ

 

小止みだった雨が頂上付近では霧となって冷たく体に吹き付ける。山頂で高校生の一団と行き合わせた。聞くと新潟県上越市の高校の生徒たちだった。ヒュッテでストーブを囲んで話したところ、全校登山なのだと言う。といっても1年生のみ全員、2・3年は希望者。

雨のせいか蝶ヶ岳での記念写真はピンポケです

6コースに分かれて登山のうち37名が蝶ケ岳にやってきた。メンバーの和久井(康)さんの出身地の高校ということで、親しみもわき話がはずんだ。早い夕食を摂ったあと、日が暮れるまで明日の天気が気がかりで夕空を眺め続けた。

 

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翌朝4時ごろ窓の外をみると濃い霧の中に前穂、奥穂、槍そして常念の山並が黒いシルエットになって見えたのだが6時頃には無情の雨が降り始めた。6時30分、三俣コースを下山する。

出発前までは常念岳の山並みが見えていました。

 ここで私の体調について書くと、前日に足攣りがありそのためか下山時に両足の太腿の筋肉疲労で歩けなくなり、荷物を分けて持ってもらったりとメンバーにずい分迷惑をかけてしまった。そのため、三俣登山口にたどり着いたのは13:30、コースタイムの倍以上かかってしまった。思いがけずの雨とトラブルの今回の山行だったが、さいわい篠突く雨というほどではなく、雨に濡れた高山植物はもっとも美しい姿を見せてくれたように思う。(記録:林)

 
出発前は蝶ヶ岳より涸沢を中心に北穂高と南岳が見えていました。

























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