2013集中山行雲取山 沢コース

日原川/長沢谷下降〜大雲取谷遡行

期 日:20139.2123
参加者:L田口、松平、佐藤

コースタイム
9月21日 
新宿(発)──(ホリデー快速)──9:14(着)奥多摩駅 臨時バス9:21──9:45東日原9:58──(日原林道)──10:30伊勢橋──10:48八丁橋──11:17吊橋入口──12:15大ダワ林道入口──長沢谷林道方面──12:40長沢谷へ登山道を下りテント適地 テント設営 20:00消灯
9月22日
起床5:10 出発6:58──(長沢谷を日原川方面へ下降)──7:21ロープを出す7:40──8:15大雲取谷との出合8:25──9:50権衛谷出合──11:45小雲取谷手前の大崩壊地付近で釣り人グループと口論12:00──12:30大雲取谷から大ダワ林道へ這い上がるも大崩壊地点で立ち往生──12:54崩壊場所を避け、二軒小屋尾根の枝尾根に取り付く──15:22飯場跡──15:53芋木ドッケを巻く──16:16大ダワ──17:00雲取山荘(着)  17:28テント設営 21:00消灯
9月23日
起床4:30 6:37雲取山荘──(雲取山トラバース道)──7:12石尾根──7:40ヨモギの頭──8:05ブナ坂分岐──9:08堂所──10:01車道──10:28鴨沢バス停 10:58(発)──奥多摩駅到着(解散)

集中山行沢コースはガイドブックを読むと、滝もその清流も森林が素晴らしいが難コースのようである。ベテラン田口氏はこの水域は熟知しているようである。



私は日原川/鷹ノ巣谷遡行を経験しただけである。コースは日原川林道を長沢谷に入り、林道終点近くから大ダワ林道を利用して長沢谷を下り、大雲取谷との合流点から大雲取谷を遡行しようとの計画で、周辺を熟知した田口リーダーならではの山行計画であった。
メンバーは田口リーダーに女性の松平さんそして佐藤の3名で、いつもの沢好きのメンバーの結集とはならなかった。

 

921

新宿駅から「ホリデー快速」に乗り。奥多摩駅から西東京バスで終点の東日原の集落で下車、
おなじみの稲村岩が我々を迎えてくれる。ここから10km近い日原林道を歩きます。深い深い渓谷の日原川には林道から下るのも容易でなく、熟知している田口さんは懐かしそうです。この林道を田口さんは馬車馬のように歩きます。松平さんも私も別人の田口さん来たのかと思うぐらいした。


長沢谷の川原で快適なテント生活を楽しみました。焚き火も嬉しい
日原川林道の冨田新道入口には看板がかかり、大ダワ林道の通行不能で崩落現場の死亡事故の注意書きがありましたが、沢ルートには影響ないので、そうか程度の気持ちで看板を見ていました。この注意書きが後に私たちに大きな影響を受けるとは思いませんでした。 日原川林道を大ダワ林道への道に入り、長沢谷へと下ります。美しい長沢谷の川原に下り立ちました。川原に平坦な快適なテント適地があり、早速テントを設営します。緑も水も綺麗で満足です。早速焚き火で楽しみ。午後はのんびりの半日でした。

  

922
いよいよ雲取山までの遡行の日です。珍しく今回は沢を下り途中から別の大雲取谷をさかのぼり、大ダワから雲取山荘を目指します。


長沢谷の下降途中に厳しい場所があり、ロープで懸垂下降します。

 長沢谷の下りは沢の淵を順調に下り、3m程の滝を通過した後、狭いゴルジュの壁が迫り、ここはロープで下ることになりました。ロープをセットしまずは田口さんが下り、2番手は松平さんが下りました。ロープ地点から後ろを振り返ると悪相をした厳しい谷が迫って、怖い感じがします。



826 テントサイトから出発して1時間半ほどで長沢谷と大雲取谷と合流点です。ここから大雲取谷を上流に向かって遡行します。 大雲取谷の中流は大きな滝は少ないものの、水量は多く各所に緊張感のある場所がありました。

   

岩茸谷手前左の大崩壊地にある勇壮な滝の流れを通り、 権衛谷近くの厳しいヘツリをなんとか通過。淵は深そうです。 左から大雲取谷に流れ込んでくる権衛谷の急流との出合を過ぎると、深い淵をヘツル場所です。上部からシュリンゲが設置されており、それを利用して深い淵をヘツリました。 権衛谷を過ぎると淵をヘツル補助のスリングが下がっています。それを利用します。

1050 ルンゼの中に激しい水流の滝があり、これは丸太の上を通過しますが、水流が激しく苦戦しました。この後、小さい滝を避けて右に左に遡行を繰り返していきます。1135 そろそろ小雲取谷出合も近いと思う頃、右手に大崩壊地があり、大きな大木が沢を埋め尽くすように散乱しています。

ルンゼの中の水路は流木の丸太の上を歩きますが、水流が強く苦戦しました

 ここで事件が起きました。先行する4〜5人の釣りグループの一人が突然大声で怒鳴りだし、釣りの邪魔になるとの怒声を上げ、我々を威嚇し始めました。話を聞こうにも怒声をあげるばかりで、このままでは大喧嘩になる為、このまま進むことを諦めました。

 

しかしながら大雲取谷を危険を冒して下るわけにはいかないので、急斜面を登り迂回して小雲取谷に下る案やその他の案を検討しましたが、結局 左の急斜面を木の根や草にしがみつきながら大ダワ林道へ這い上がることにしました。
大雲取谷から大ダワ林道へ谷の斜面を必死に木の根を探しながら大ダワ林道までは20分ほどの登りでした。

大雲取谷の遡行を断念し、大ダワ林道へ木の根を探しながら上へ登りました。

漸く大ダワ林道に上りつきましたが、すぐ先にあった大崩壊地で足がすくみました。少しづつ前進しますが足元から岩や砂が大雲取谷に向かって落ちていきます。あきらめて元の地点に戻ろうとしますが、それも躊躇する厳しさでした。私どもより先行した田口リーダーも先はもっと厳しいとあきらめました。後で例の看板を写真で確認するとここで転落死亡事後が発生した場所でした。


二軒小屋尾根は歩きやすく、ブナの美林もあり、美しい尾根です。

 この大崩壊地の写真をきちんと撮る余裕がありませんでした。大ダワ林道は利用できないことから、二軒小屋尾根を利用して芋木ドッケに向かいそこから雲取山荘に向かうことにします。尾根の取り付きはかなりの傾斜でしたが、25分ほど登ると緩やかになり、踏み跡もでてきます。 二軒小屋尾根は美しい美林も残され、気持ち良い尾根道が続いています。

 1428堤さんに遅れるとの連絡をいれます。なにかトラブルでもあったかと心配されましたが、全員快調との話にほっとしたようです。
二軒小屋尾根は昔の伐採の名残は残っていましたが、東京都水道局の管理下で美林も保存され、気持ち良い奥多摩らしい尾根で私はこのような尾根は大好きで、沢登りの悔しさを解消してくれました。芋木ドッケ1900m付近までトラブルのあった沢1185m付近から、一気に登り、こんどは大ダワまで下りです。雲取山荘まであと一息です。本来なら大雲取谷から直接大ダワに来られたのにかなりの遠回りをしました。

 16:59 雲取山荘のテントサイトに到着しました。2張の会のテントが出迎えてくれました。小屋に先着しているメンバーとも会い、嬉しく感じます。全員集合のセレモニーはなくとも全員一丸になって雲取山を目指し、全員が集中できたことだけでも嬉しいことです。


雲取山荘のテント場に着きました。さんかくてんのテントが2張並んでいました。

 

923

生憎の曇りの帰路ですが、各パーティそれぞれのグループで下山します。特に 新美グループとは終始、先行したり、後行したりでした。


石尾根の広い下り道、霧がかかり見通しがありません。

 

七ツ石山を迂回し 鴨沢バス停へ長い長いだらだらした下り道を歩きます。中間地点にある堂所の標識です。堂所は昔昔に青梅街道を旅する旅人や馬喰が役人の目を盗んで賭博を開帳したいわれのある場所です。まあよくぞこんな山の中まで来てと思いますが、今も昔も賭け事好きが沢山います。

 10:47 奥多摩湖の上流にある鴨沢バス停に到着しました。大勢の登山客に臨時便もでました。
奥多摩駅前でほとんどのメンバーが打ち上げに蕎麦屋やラーメン店により、楽しい反省会を行いました。
集中山行沢コースは途中の思わぬ通せんぼで大雲取谷を完了できませんでしたが、美しい谷でチャンスがあれば再度こようとの話になりました。(佐藤)

 

 



2013集中山行雲取山 沢コース
日原川/長沢谷下降〜大雲取谷遡行
期 日:2013・9.21〜23
参加者:L田口、松平、佐藤
コースタイム
9月21日 
新宿(発)──(ホリデー快速)──9:14(着)奥多摩駅 臨時バス9:21──9:45東日原9:58──(日原林道)──10:30伊勢橋──10:48八丁橋──11:17吊橋入口──12:15大ダワ林道入口──長沢谷林道方面──12:40長沢谷へ登山道を下りテント適地 テント設営 20:00消灯
9月22日
起床5:10 出発6:58──(長沢谷を日原川方面へ下降)──7:21ロープを出す7:40──8:15大雲取谷との出合8:25──9:50権衛谷出合──11:45小雲取谷手前の大崩壊地付近で釣り人グループと口論12:00──12:30大雲取谷から大ダワ林道へ這い上がるも大崩壊地点で立ち往生──12:54崩壊場所を避け、二軒小屋尾根の枝尾根に取り付く──15:22飯場跡──15:53芋木ドッケを巻く──16:16大ダワ──17:00雲取山荘(着)  17:28テント設営 21:00消灯
9月23日
起床4:30 6:37雲取山荘──(雲取山トラバース道)──7:12石尾根──7:40ヨモギの頭──8:05ブナ坂分岐──9:08堂所──10:01車道──10:28鴨沢バス停 10:58(発)──奥多摩駅到着(解散)



集中山行沢コースはガイドブックを読むと、滝もその清流も森林が素晴らしいが難コースのようである。ベテラン田口氏はこの水域は熟知しているようである。私は日原川/鷹ノ巣谷遡行を経験しただけである。
コースは日原川林道を長沢谷に入り、林道終点近くから大ダワ林道を利用して長沢谷を下り、大雲取谷との合流点から大雲取谷を遡行しようとの計画で、周辺を熟知した田口リーダーならではの山行計画であった。
メンバーは田口リーダーに女性の松平さんそして佐藤の3名で、いつもの沢好きのメンバーの結集とはならなかった。




9月21日


10:05 新宿駅から「ホリデー快速」に乗り。奥多摩駅から西東京バスで終点の東日原の集落で下車、
おなじみの稲村岩が我々を迎えてくれる。ここから10km近い日原林道を歩きます。


10:53 日原川林道は天祖山登山口近くでこの先は通行禁止、止まっている車は登山者か、渓流釣りの
車でしょうか?。このあと田口リーダーは何箇所かの日原川へ下る地点を確認しながら林道を歩きます。
深い深い日原川には林道から下るのも容易でなく、熟知している田口さんは懐かしそうです。この林道を
田口さんは馬車馬のように歩きます。松平さんも私も別人の田口さん来たのかと思うぐらいした。



12:19 日原川林道の冨田新道入口にはこんな看板がかかっていました。大ダワ林道の通行不能は調査済み
ですが、崩落現場の死亡事故の注意書きがありましたが、そこを通らないので、そうか程度の気持ちでした。
この注意書きが後に私たちに大きな影響を受けるとは思いませんでした。


12:43 日原川林道を大ダワ林道への道に入り、長沢谷へと下ります。美しい長沢谷の川原に下り立ちました。
川原に平坦な快適なテント適地があり、早速テントを設営します。


15:21 気持ち良いテントサイトです。緑も水も綺麗で満足です。唯一の不満は焚き火の薪が少なかった事です。
午後はのんびりの半日でした。


18:48 薪はそれでも翌朝まで燃え続けました。


9月22日(日) 

7:11 いよいよ雲取山までの遡行の日です。


7:34 長沢谷の下りは沢の淵を順調に下り、3m程の滝を通過した後、狭いゴルジュの壁が迫り、ここは
ロープで下ることになりました。ロープをセットする田口さんです。


7:37 2番手は松平さんが下ります。写真が残念ピンポケです。


7:47 ロープ地点から後ろを振り返ると厳しい谷が迫って、怖い感じがします・


8:26 テントサイトから出発して1時間半ほどで長沢谷と大雲取谷と合流点です。正面が下流、右より
流れ込む沢が大雲取谷です。ここから大雲取谷を上流に向かって遡行します。


9:07 大雲取谷の中流はは大きな滝は少ないものの、水量は多く各所に緊張感のある場所があります。


9:08 岩茸谷手前左の大崩壊地にある勇壮な滝の流れです。


9:25 権衛谷近くをヘツル松平さんです。淵は深そうです。


9:54 左から大雲取谷に流れ込んでくる権衛谷の急流です。


9:57 権衛谷との出合を過ぎると、深い淵をヘツル場所です。上部からシュリンゲが設置されており、
それを利用して深い淵をヘツリました。


10:50 ルンゼの中に激しい水流の滝があり、この丸太の上を通過しますが、水流が激しく苦戦しました。
この後、小さい滝を避けて右に左に遡行を繰り返していきます。11:35 そろそろ小雲取谷出合も近い
と右手に大崩壊地があり、大きな大木が沢を埋め尽くすように散乱しています。

ここで事件が起きました。先行する4〜5人の釣りグループの一人が突然大声で怒鳴りだし、釣りの邪魔に
なるとの怒声を上げ、我々を威嚇し始めました。話を聞こうにも怒声をあげるばかりで、このままでは大喧嘩
になる為、このまま進むことを諦めました。 しかしながら大雲取谷を危険を冒して下るわけにはいかないの
で、急斜面を登り迂回して小雲取谷に下る案やその他の案を検討しましたが、結局 左の急斜面を木の根
や草にしがみつきながら大ダワ林道へ這い上がることにしました。



12:20 大雲取谷から大ダワ林道へ谷の斜面を必死に木の根を探しながら登りました。
大ダワ林道までは20分ほどの登りでした。


12:40 漸く大ダワ林道に上りつきましたが、すぐ先にあった大崩壊地で足がすくみました。少しづつ前進
しますが足元から岩や砂が大雲取谷に向かって落ちていきます。あきらめて元の地点に戻ろうとしますが
、それも躊躇する厳しさでした。私どもより先行した田口リーダーも先はもっと厳しいとあきらめました。
後で写真で確認するとここで転落死亡事後が発生した場所でした。
この大崩壊地の写真をきちんと撮る余裕がありませんでした。


13:44 大ダワ林道はりようできないことから、二軒小屋尾根を利用して芋木ドッケに向かいそこから
雲取山荘に向かうことにします。尾根の取り付きはかなりの傾斜でしたが、25分ほど登ると緩やかになり、
踏み跡もでてきます。

14:42 二軒小屋尾根は美しい美林も残され、気持ち良い尾根道が続いています。14:28堤さんに遅れる
との連絡をいれます。なにかトラブルでもあったかと心配されましたが、全員快調との話にほっとしたようです。
二軒小屋尾根は昔の伐採の名残は残っていましたが、東京都水道局の管理下で美林も保存され、気持ち良い
奥多摩らしい尾根で私はこのような尾根は大好きで、沢登りの悔しさを解消してくれました。


16:30 トラブルのあった沢の1185m付近から芋木ドッケ1900付近まで、一気に登り、大ダワまで下って
きました。雲取山荘まであと一息です。本来なら大雲取谷から直接大ダワに来られたのにかなりの遠回り
をしました。


16:59 雲取山荘のテントサイトに到着しました。2張の会のテントが出迎えてくれました。小屋に先着し
ているメンバーとも会い、嬉しく感じます。全員集合のセレモニーはなくとも全員一丸になって雲取山を
目指し、全員が集中できたことだけでも嬉しいことです。



9月23日

6:37 生憎の曇りの帰路ですが、各パーティそれぞれのグループで下山します。


6:40 新美グループとは終始、先行したり、後行したりでした。


8:09 ブナ坂分岐でまたまた新美パーティと会います。


9:10 鴨沢バス停へ長い長いだらだらした下り道を歩きます。中間地点にある堂所の標識です。
昔昔に青梅街道を旅する旅人や馬喰が役人の目を盗んで賭博を開帳したいわれのある場所です。
まあよくぞこんな山の中まで来てと思いますが、今も昔も賭け事好きが沢山います。


9:24 深沢グループと会いました。堤さんは三峰神社へ下るグループに入ったようです。

10:47 奥多摩湖の上流にある鴨沢バス停に到着しました。大勢の登山客に臨時便もでました。
奥多摩駅前でほとんどのメンバーが打ち上げに蕎麦屋やラーメン店により、楽しい反省会を行い
ました。

集中山行沢コースは途中の思わぬ通せんぼで大雲取谷を完了できませんでしたが、美しい谷で
チャンスがあれば再度こようとの話になりました。

 




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