2014.5月連休 雪山山行

高妻山・乙妻山

期日:2014.05.0305
参加者:L田口、蓬生、松平、石井、松尾、新美、福井、佐藤(記)

高妻山は2010.12.2931に田口、蓬生、新美、松平の4名で挑戦し、雪深く五地蔵山の手前標高1800m付近で引き返したとのことである。今回はその時の4名に加え4名が参加しました。今回の高妻山は雪山とはいえ5月連休の雪の締まった、ラッセルのない山行です。勿論ワカンは不要です。

53
東京駅(発)624──(長野新幹線)──803長野駅 バス824──戸隠キャンプ場前バス停(着)944 新美さんと合流し出発準備1013(出発)──戸隠キャンプ場/牧場を移動──1038沢を渡渉──1159右からの稜線と合流 残雪が出始める──1419五地蔵山──1425テント設営地点(着) 1530テント設営完了 夕食は豚汁 2010消灯

 

連休後半の初日、混雑はしていたものの全員東京駅で自由席を確保、1時間30分余りで長野駅(着)バスで1時間20分 戸隠キャンプ場前バス停で飯田市から自家用車で駆けつけた新美さんと合流しました。共同装備・食料の配分を終え、出発です。 戸隠キャンプ場前バス停の近くのあっちこっちのちいさな湿地にも水芭蕉が群生しています。戸隠キャンプ場の中をまずは戸隠連峰を目指して歩き始めます。

 キャンプ場は多くの若い家族の子供連れがおもいおもいのテントを設営し、楽しんでいます。若い家族はキャンプで中高年は登山、ここ2030年定着したようです。戸隠キャンプ場内を右折して、正面の黒姫山見ながら戸隠牧場の中を気持ちよく歩きます。

戸隠連峰を前に出発準備です

 

五地蔵山への雪の稜線は何箇所か急登があります

 

戸隠牧場の中ほどにある沢を渡って尾根に取り付きますが。ここでドボンしては後の行動に影響があるので皆さん慎重に渡ります。しばらくは残雪のない立派な大木がところどころにある樹林帯の尾根を快調に登りますが、さすがに重荷で大汗を掻きました。右からの尾根と合流し標高1600mを超えると残雪が現れ、気持ちよく前進しました。 ところどころ木を掴んで身体を引き上げるような急登もありました。

 今日の目標地点 五地蔵山への最後の急登を登ると五地蔵山付近の稜線は笹がでています。樹林に覆われた五地蔵山山頂の一角をやや下りテントの設営をすることにします。しばらく設営場所の位置定めに悩みます。 晴れ間が覗き始め高妻山が立派に見えます。遅い時間に下りてきた3人組が高妻山の急な下りで雪が柔らかく腐ってアイゼンが効かず難儀をしたとの話でした。夕闇の迫る頃、1840 4年前の5月連休登った富士山のような焼山2400.3m見えました。素晴らしく印象に残る山でした。 更にその右手に火打山2461.8(百名山)、妙高山(百名山)と素晴らしい山々を見渡します。

http://sankakuten.web.fc2.com/image781.jpg夕闇の中、左から焼山2400m、火打山2462m、妙高山2300mの名山が並んでいました。

 


54日 快晴 風一晩中強く吹いた
起床405 食事終了後も風強く様子見 650出発 小さいピークを3つ超える 755八丁ダルミ──急登の雪面を登る──921高妻山940──急登を下る──穏やかな尾根道──1050乙妻山1115──1220高妻山へ戻る──急な雪面を下る(適度な硬さに緩み、下り易い)──1402テント帰着 設営地点で雪のテーブルを造り懇親会 夕食カレー 1945消灯

 

朝の5時テントを出ると高妻山が朝日を浴びてそそり立っています。 焼山、火打岳 妙高山の連山そして反対側には戸隠連山の向こうに西岳の厳しい山容が目立ちます。朝食を終え出発時間になりますが風が強く、様子を見ていましたが、7時前に出発するころにします。

風も治まり高妻山へ出発します

アイゼンを付けこれから稜線を小さいピークを3つを超えます。 3つの小ピークを越えると高妻山が眼前に迫ってきます。風はすっかりおさまりました。

北アルプスを背景に高妻山山頂での総勢8名での記念撮影です

 

高妻山最大の難所の急傾斜の登りです。昨日の3人パーティは下りで大苦戦したそうです。まだまだ雪面が硬くアイゼンが良く効き快調に登りました。振り返ると怖くなるような傾斜です。 漸く高妻山の肩の部分に到着し、やれやれの休憩です。 昨年の同時期に登った白馬岳を含め、白馬三山が美しく見えました。
高妻山山頂に到着し、まさに360°の大展望を楽しみました。

 

 

北アルプスを背景に積雪期に登られる山で「さんかくてん」が登ったことがある堂津山も近くに見えます。 高妻山山頂での総勢8名の記念撮影を終え、天気も良く皆さん余裕があることから乙妻山へ足を伸ばすことにしました。
高妻山から足元に切れ落ちる岩稜に緊張します。ピッケルを雪面に刺し、バックステップで慎重に足元を確認し下ります。

高妻山から乙妻山への道です。高妻山から切り立った稜線をバックステップで下りました。

無事、厳しい岩稜を下ると後は気持ちよく快適な広々した稜線を乙妻山まで雪上散歩です。丸い頭をした乙妻山快調に到着しました。四方を名山に囲まれ、さすがに奥深い山に入ってきたとの思いです。正面に焼山 右手に火打岳そして」黒々とした感じの黒姫山です。黒姫山の名の由来はありますが、案外と雪山でも黒々した雰囲気が黒姫の名になったような気がします。振り返れば登ってきた高妻山の鋭鋒が素晴らしく見えます。今日はテントに戻るだけで余裕があるので乙妻山山頂でのんびりしました。

  乙妻山からの帰路、高妻山への登り返しです。懸命に這い上がりました。

 

11:30乙妻山を後にして再び高妻山を目指して帰路に着きます。高妻山に近づくと急登が待っています。高妻山への最後の登りを眼前にします。岩稜の登りは凄そうです。行きはよくぞここを下ったものです。懸命に這い上がりました。

高妻山山頂を過ぎ、こんどは困難が予想された高妻山の下りでしたが、他の登山者のトレースや適度な固さの雪面が下りやすくしていました。これから長い稜線のアップダウンを超えながらテントサイトに向かいます。

 

遠くに2つの緑の点が見えます。テントです。徐々に緑の点が大きくなりテントサイトに帰着しました。1430 早速雪のテーブルをつくり、ビールで乾杯です。春の雪山は暖かくて最高です。

通りかかった登山者たちは羨ましそうに通っていきました。
明日の天候は悪化が予想されます。良いタイミングで高妻山、乙妻山に登れたことはラッキーでした

テントに帰着し、早速雪のテーブルを造り、乾杯です。春の日差しは暖かく気持ち良い。

55日 曇り 小雪が舞う
起床448 食事終了後テント撤収  658出発── 703五地蔵山──1770m付近でアイゼンを外す──910渡渉──(戸隠牧場/戸隠キャンプ場)──943戸隠キャンプ場バス停1003  1008戸隠神社中社で下車 神告温泉で入浴と食事 1230バス(発)  長野駅1350 長野駅(発)1430──(長野新幹線)──1600東京駅(着)解散

700出発 朝から曇りで時々小雪が舞い、昨日に変わって展望もありません。
それでも戸隠キャンプ場に向かって下りるだけですので気が楽です。出発後五地蔵山の南北に細長い山頂が不明瞭なので確認に登りましたが、明瞭ではありません。

戸隠牧場まで下山し、気持ちよくのんびり終着のバス停へ向かいます。

 

五地蔵山から麓に向かって下り始めます。展望もありません。標高1740m付近でアイゼンを外し、尾根道を順調に下りました。尾根の端の沢を慎重に渡り、戸隠牧場です。戸隠牧場内を気持ちよく歩きます。

 雨模様でファミリーキャンプの家族も引き上げ準備で忙しそうです。到着した戸隠キャンプ場バス停からバスを5分程乗り、戸隠中社で途中下車、7分ほど歩いた神告温泉という日帰り温泉で入浴と食事をしました。温泉が大勢の客で洗い場もないほどの混みようでした。飯田市から参加した新美さんはこの戸隠中社で別れました。お疲れ様でした。

 戸隠中社の神告温泉で入浴・食事をして戸隠中社前で記念撮影する二人


長野駅までのバスも道路が混んでいましたが、新幹線は始発駅で座って東京駅まできました。新幹線改札で天候は如何でしたかとの声に顔を上げるとそこには横山さんがいてびっくり、昨年の連休の雪山山行では横山さんにお世話になり、華麗なスキーを見せていただいたのに今年は仕事とは残念なことでした。

東京駅で解散なりました。皆さん快調な登山で天候にも恵まれた大展望の雪山でした。来年も楽しみです。

 

 

 

gpsルート図

 



 






1003 戸隠キャンプ場前バス停で出発準備です。


1008 戸隠キャンプ場前バス停の近くのあっちこっちのちいさな湿地にも水芭蕉が群生しています。

1021 戸隠キャンプ場の中をまずは戸隠連峰を目指して歩き始めます。

1039 戸隠キャンプ場を右折して、戸隠牧場の中を気持ちよく歩きます。正面は黒姫山です。

1049 戸隠牧場の中ほどにある沢を渡って尾根に取り付きます。ここでドボンしては後の行動に影響があるので皆さん慎重に渡ります。

1142 標高1480m付近 尾根に取り付いて暫くは雪も消え、大汗を掻きました。りっぱな大木がところどころありました。

1221 右からの尾根と合流し標高1600mを超えると残雪が現れ、気持ちよく前進しました。  

1242 ところどころ木を掴んで身体を引き上げるような急登もありました。 

1250 黒姫山も近くに見えます。

1358 今日の目標地点 五地蔵山への最後の急登です。

1416 五地蔵山付近の稜線は笹がでています。

1427 五地蔵山山頂をやや下りテント設営地点からの高妻山です。

1558 テントの設営が終わり、やや晴れ間がのぞいたなかで高妻山が立派に見えます。

1838 左手 富士山のような山が焼山2400.3mです。4年前の5月連休に登りました。素晴らしく印象に残る山でした。 右手に見える山が火打山2461.8mです。 

1838 夕闇の妙高山です。

1838


1838 パノラマ写真に合成してみました。左から焼山、火打岳、妙高山の連山です。 


5月4日 快晴 風一晩中強く吹いた
起床4:05 食事終了後も風強く様子見 6:50出発 小さいピークを3つ超える 7:55八丁ダルミ──急登の雪面を登る──9:21高妻山9:40──急登を下る──穏やかな尾根道──10:50乙妻山11:15──12:20高妻山へ戻る──急な雪面を下る(適度な硬さに緩み、下り易い)──14:02テント帰着 設営地点で雪のテーブルを造り懇親会 夕食カレー 19:45消灯






朝の5時 高妻山が朝日を浴びてそそり立っています。風が強く吹いて写真では分かりません。




518 朝日に映える高妻山

518 焼山、火打岳 妙高山の連山

518 戸隠連山の向こうに西岳の厳しい山容が目立ちます。

707 風が強く、様子を見ていましたが、7時前に出発します。これから稜線を小さいピークを3つを超えます。

752 3つの小ピークを越えると高妻山が眼前に迫ってきます。風はすっかりおさまりました。

835 高妻山最大の難所の急傾斜の登りです。昨日の3人パーティは下りで大苦戦したそうです。まだまだ雪面が硬く
快調に登りました。帰路が心配な傾斜で振り返ると怖くなるような傾斜です。


9
00 漸く高妻山の肩の部分に到着し、やれやれの休憩です。


902 昨年の同時期に登った白馬岳を含め、白馬三山が美しく見えました。

927 高妻山山頂から見る雨飾山です。
山頂に到着し、まさに360°の大展望を楽しみました。


927 かって「さんかくてん」が登ったことがある堂津山です。積雪期に登られる山です。

934 高妻山山頂での総勢8名の記念撮影です。

950 天気も良く皆さん余裕があることから乙妻山へ足を伸ばすことにしました。
足元に切れ落ちる岩稜に緊張します。

952 ピッケルを雪面に刺し、バックステップで慎重に足元を確認し下ります。


1008 厳しい岩稜を下ると後は乙妻山まで雪上散歩です。気持ちよく快適です。

1026 丸い頭をした乙妻山ももう直ぐです。

1056 快調に乙妻山に到着しました。四方を名山に囲まれ、さすがに奥深い山に入ってきたとの思いです。


1058 正面に焼山 右手に火打岳をみます。

1100 黒々とした感じの黒姫山です。黒姫山の名の由来はありますが、案外と雪山でも黒々した雰囲気が黒姫の名になったような気がします。

1057 振り返れば登ってきた高妻山の鋭鋒が素晴らしく見えます。


11
13 今日はテントに戻るだけで余裕があるので乙妻山山頂でものんびりしました。

1128 乙妻山を後にして再び高妻山を目指して帰路に着きます。

1201 高妻山に近づくと急登が待っています。

1208 高妻山への最後の登りを眼前にします。岩稜の登りは凄そうです。行きはよくぞここを下ったものです。


12
20 高妻山最後の登りです。懸命に這い上がりました。

1257 高妻山山頂を過ぎ、困難が予想された高妻山の下りですが、他の登山者のトレースや適度な固さの
雪面が下りやすくしていました。写真では高度感が出せません。

1259 高妻山の急傾斜を下る2人。

1339 高妻山から長い稜線のアップダウンを超えながらテントサイトに向かいます。遠くに2つの緑の点が見えます。
テントです。写真では分かりにくいですが写っています。

1407 テントサイトに帰着しました。

1432 早速雪のテーブルをつくり、ビールで乾杯です。春の雪山は暖かくて最高です。
明日の天候は悪化が予想されます。良いタイミングで高妻山、乙妻山に登れたことはラッキーでした。

 

 5月5日 曇り 小雪が舞う
起床4:48 食事終了後テント撤収  6:58出発── 7:03五地蔵山──1770m付近でアイゼンを外す──9:10渡渉──(戸隠牧場/戸隠キャンプ場)──9:43戸隠キャンプ場バス停10:03  10:08戸隠神社中社で下車 神告温泉で入浴と食事 12:30バス(発)  長野駅13:50 長野駅(発)14:30──(長野新幹線)──16:00東京駅(着)解散

 

700 朝から曇りで時々小雪が舞い、昨日に変わって展望もありません。
それでも戸隠キャンプ場に向かって下りるだけですので気が楽です。

708 五地蔵山の山頂が不明瞭なので確認に登りましたが、明瞭ではありません。

713 五地蔵山から麓に向かって下り始めます。展望もありません。

742 標高1740m付近でアイゼンを外します。尾根道を順調に下りました。

914 この沢を慎重に渡りました。戸隠牧場です。

929 戸隠牧場内を気持ちよく歩きます。

1006 小雨の中をバスは出発しました。

1226 戸隠中社前で記念撮影の二人です。
戸隠キャンプ場バス停からバスを5分程乗り、戸隠中社で途中下車、7分ほど歩いた神告温泉という日帰り温泉で入浴と
食事をしました。温泉が大勢の客で洗い場もないほどの込んでいました。
飯田市から参加した新美さんはこの戸隠中社で別れました。お疲れ様でした。
長野駅までのバスも道路が混んでいましたが、新幹線は始発駅で座って東京駅まできました。
改札で天候は如何でしたかとの声に顔を上げるとそこには横山さんがいてびっくり、昨年の連休の雪山山行では横山さん
にお世話になり、華麗なスキーを見せていただいたのに今年は仕事とは残念なことでした。
東京駅で解散。

 







































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