九州の百名山 祖母山(1756.4m)

参加者:松平、佐藤(記)
期日:2014.69日(月)曇り
コースタイム
竹田市内のホテルを車で出発220──355(着)尾平駐車場410(発)──700宮原(稜線)1402m地点──744馬ノ背──755水場──802九合目小屋──827祖母山山頂845──(山頂直下のロープ・梯子を通過)──950天狗岩付近 黒金山尾根への分岐──1143川上渓谷を渡る──吊橋3箇所通過──1215(着)尾平駐車場──旧尾平小学校見学──1410竹田駅(着)解散



飯嶋さんの企画された久住山の山旅に参加させて頂きましたが、せっかく大分まで足を伸ばしたので帰路はどこかへと一思案しましたが、とりあえず近くにある百名山の祖母山に登る事にしました。

 7年前の2007年4月1日に隣の傾山に登り、素晴らしい自然と岩山を堪能した思い出があります。今回はその時登らず少し心残りの気持ちがあり、この機会に登る事にしました。

花の久住連山の山行を楽しんだ後、飯嶋さんに竹田駅近くまで送って頂き別れます。飯嶋さんはこれから福岡空港で松尾さんを降ろし一路東京へ戻ります。凄く長い距離を走ります。ご苦労様。

私と松平さんは駅近くでレンタカーを借り、レンタカー会社から紹介されたホテルにチェックインします。チェックイン後、明日の行動食をスーパーに買出し、さすがに古いたたずまいを見せる竹田市内や「荒城の月」で有名な岡城址を見る元気もなく。夕食をとると早々に就寝しました。翌朝 約束の2時起きは松平さんのノックで起こされ、20分おくれで竹田市内を出発します。夜道に数回鹿が飛び出し走るのにはビックリしました。旧尾平鉱山の駐車場に到着しました。

薄暗い中を鉱山の鉱滓の脇を通り、川上渓谷の吊橋を渡って単調な樹林帯をただひたすらに登ります。7時に標高1400m地点で稜線に達しました。早朝で涼しく歩き易くここまで来ました。

 


これから祖母山まではひたすら稜線歩きです。 馬ノ背付近は切り立った稜線ですが、特に問題のある箇所もなく、通過し水場の標識を過ぎるとまもなく整備の行き届いた宿泊できる九合目小屋が現れました。 小屋の中はラジオが鳴っていますが、何故か人の姿がありません。836 九合目小屋から笹の中を登ると祖母山山頂にでました。山頂は広く祠がある以外は平凡な雰囲気の山頂です。

百名山 祖母山山頂で記念撮影です

祖母山山頂直下の岩場です

 

曇って展望も良くありません。傾山への縦走路に岩山が見えます。全体としては奥秩父的な感じです。 早々に祖母山山頂から下ります。頂上直下はまずはロープで岩場を下ります。ここが祖母山の見せ場でしょう。鉄の階段や谷を渡した梯子で岩場の底へ底へと下ります。稜線を進まなくてはいけないのに谷底へ下りるような感覚です。でも稜線からは外れていませんでした。雰囲気は北アルプスの鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間のキレット的な感じです

 

この難所が終わった後は深い笹で覆われ稜線上を展望もなくアップダウンしながら歩きます。漸く少し開けた場所から天狗岩が見えました。天狗岩から左へ黒金山尾根の急傾斜の笹の中の尾根を一気に下ります。黒金山尾根の中間地点からは自然林の樹林帯になり、更に下ります。この黒金山尾根は100m毎に標識がついています。1100m、1000m、900mと親切です。

祖母山から続く縦走路は笹の中です。あの岩山手前から黒金山コースを下りました

帰着地点の尾平から見る祖母山の稜線です。

 

2時間近くの長い尾根下りを終え、美しい川上渓谷の渓流が楽しませてくれます。祖母山の山よりも渓流が素晴らしい印象です。美しい大ナメも随所にありました。 整備された吊橋を3箇所渡って終着点に向かいます。

 駐車場付近は旧尾平鉱山の鉱滓(こうさい)跡、いまも排水浄化設備が鉱滓から染み出る鉱毒を濾過させる装置が動いていました。1

 1240 駐車場に戻ってきてから近くの旧尾平小学校を見に行きます。近くに人家は全く見当たらず。鉱山全盛時代の唯一の名残です。この立派に保存された建物は私には百名山の祖母山に負けず素晴らしく感じました。旧尾平小学校の内部を覗き込むと美しく整備されて、いつでも利用出来るようです。青少年村として活用を図っていますが、利用者が少なく休業中とのことでせっかくの施設が残念なことです。

奥深い山中にある旧尾平小学校です

旧尾平校舎はオーストリアやスイスのホテルに良く似ています。こんな日本の九州の山奥の人家もほとんどない山奥に存在するのは不思議な感じです。百名山の祖母山の奥深くに日本の鉱山の歴史遺産が眠っていることに感激しました。
かたやこの地区で何箇所かの鉱山の閉山後も鉱毒の浄化設備が60年以上も稼動している事実を考えると、現在我々が海外から輸入している鉱物の輸出国の環境はどのようになっているのでしょうか?

帰路は竹田市でレンタカーを返し、松平さんは熊本空港からき帰京し、私は大分市内を見物、宿泊し、翌日はバスで福岡市内へ向かい繁華街の天神を散策、福岡空港から最終便で帰京しました。(佐藤) 

 

 

 

 

GPS軌跡

花の久住連山の山行を楽しんだ後、飯嶋さんに竹田駅近くまで送って頂き別れます。飯嶋さんはこれから福岡空港で松尾さんを降ろし一路東京へ戻ります。凄い距離です。ご苦労様。
私と松平さんは駅近くのレンタカーを借り、レンタカー会社から紹介されたホテルにチェックインします。チェックイン後、明日の行動食をスーパーに買出し、さすがに古いたたずまいを見せる竹田市内や「荒城の月」で有名な岡城址を見る元気もなく。夕食をとると早々に就寝しました。


翌朝 約束の2時起きは松平さんのノックで起こされ、20分おくれで竹田市内を出発まだ暗い尾平の駐車場に到着しました。
薄暗い中を鉱山の廃石の脇を通り、川上渓谷の吊橋を渡って樹林帯をただひたすらに登ります。


703 標高1400m地点で稜線に達します。これから祖母山まではひたすら稜線歩きです。

737 馬ノ背付近の切り立った稜線ですが、特に問題のある箇所もなく、通過します。

805 水場の標識をを過ぎるとまもなく九合目小屋が現れます。

807 小屋の中はラジオが鳴っていますが、人の姿がありません。

836 九合目小屋からは笹の中を登ると祖母山山頂にでました。山頂は広く祠がある以外は平凡な雰囲気の山頂です。
曇って展望も良くありません。傾山への縦走路に岩山が見えます。全体としては奥秩父的な感じです。

857 早々に祖母山山頂から下ります。頂上直下はまずはロープで岩場を下ります。

900 頂上直下の岩場を見上げます。

905 階段で岩場の底へ底へと下ります。稜線を歩かなくてはいけないのに谷底へ下りるような感覚です。でも稜線からは外れていませんでした。雰囲気は北アルプスの鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間のキレット的な感じです。

938 稜線は深い笹で覆われ展望もなく歩きます。漸く少し開けた場所から天狗岩が見えます。あの地点から左へ黒金山尾根を下ります。

1001 天狗岩より急傾斜の笹の中の尾根を一気に下ります。黒金山尾根中間地点からは自然林の樹林帯になり、更に下ります。この黒金山尾根は100m毎に標識がついています。1100m、1000m、900mと親切です。

1146 長い尾根下りを終え、美しい川上渓谷の渓流が楽しませてくれます。祖母山の山よりも渓流が素晴らしい

1157 整備された吊橋を3箇所渡って終着点に向かいます。

1204 美しい大ナメも随所にありました。

1208

1225 駐車場付近へ帰着しました。旧尾平鉱山の鉱滓(こうさい)跡、いまも排水浄化設備が鉱滓から染み出る鉱毒を濾過させる装置が動いていました。

1240 駐車場に戻ってきてから近くの旧尾平小学校を見に行きます。近くに人家は全く見当たらず。鉱山全盛時代の唯一の名残です。この立派な建物を御覧下さい。私には百名山の祖母山に負けず素晴らしく感じました。

1241 旧尾平小学校の内部を覗き込むと美しく整備されて、いつでも利用出来るようです。青少年村として活用を図っていますが、利用者が少なく休業中とのことでせっかくの施設が残念なことです。
祖母山から竹田市でレンタカーを返し、松平さんは熊本空港からき帰京し、私は大分市内を見物、宿泊し、福岡空港までバスで移動して翌日帰京しました。
 




旧尾平校舎は上高地帝国ホテルより立派に見えました。


旧尾平校舎はオーストリアやスイスのホテルや店に
良く似ています。こんな日本の九州の山奥の人家もほとんどない山奥に存在するのは
不思議な感じです。
百名山の祖母山の奥深くに日本の鉱山の歴史遺産が眠っていることに感激しました。
かたやこの地区で何箇所か鉱山の閉山後も鉱毒の浄化設備が50年も続けらている
事実を考えると、現在我々が海外から輸入している鉱物の輸出国の環境はどのように
なっているのでしょうか?




































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