奥多摩 秋川支流の谷

小坂志川・湯場の沢本流遡行 

―それなりの充実感―

日程】 2014.7.20(日)日帰り  
【メンバー】L・蓬生、田口、佐藤、宮林、松平

 


この沢を20年ほど前に遡行したときはザイルを使うところはなく、高巻きもしなかった。杉の倒木が沢全体を覆い、前進するのに大変な労力を要した記憶だけがある。



笹平バス停から小坂志林道に入り、湯場の沢に架る橋の上で身支度する。鉱泉跡にはコンクリート製の浴槽と思われるものだけが残っている。

 

蜘蛛の巣が多く、枝で払いながら進まなければならない。F1を過ぎるとじきにトバの万六沢との合流。とくに困難なところはない。谷が狭まり、右岸が高い岸壁のところは樋状になった数段の滝がかかる。手がかりなさそうに見えるが、近づいてみるとどうということもない。順調に高度を上げ、倒木帯手前で昼休憩となった。

幅広の高さ3m程の滝/左岸を登るSさん


 数段のゴルジュ状滝を通過

 

 

 困難と思われた倒木帯も時間経過とともに通過する人も増え、明瞭な踏み跡をたどると困難さも半減していた。沢形を忠実に詰めると連行峰直下の登山道に飛び出す。

 装備を解いてひと休憩。万六尾根の稜線上は適度に風があり、爽快だ。高度を落とし始める道は、下草が登山道を覆い、足運びも慎重になる。湿度も高く、つづら折りの道に嫌気がさしてきたころ、ようやく秋川本流にでる。河原で着替えを済ませて柏木野バス停から五日市行のバスに乗車した。駅近くの居酒屋で反省会。

湯場沢本流を這い上がり、万六尾根で休憩する皆さん

 「沢の初心者が始めるには手ごろな場所」「女性だけでもこれそうだ」との声が上がった。近年、沢登りをする会員が増えることもなく、当会では数年で姿を消すかもしれぬ。残念だが、雪山も同じ状態になろうことは想像に難くない。(蓬生:記)

コースタイム
笹平バス停935 → 入渓点10051030 → F1 1040 → 万六沢出合 1120ミニゴルジュ1150 → 休憩 → 連行峰下部の登山道1330 → 柏木野バス停 1515

 

 

                                     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 













































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