集中山行2014 谷川岳周辺
      湯檜曽川・ゼニイレ沢遡行 

     ―標高差600mのスラブを登る―                                     

【日程】 2014.9.1314  
【メンバー】L・田口、佐藤、蓬生()

 

13日 正午頃に土合駅着。久しぶりに486段の階段を上る。一の倉沢出合で幕営する予定なので、時間も労力も問題はないはずだが、階段のぼりでうっすらと汗をかく。土合橋から川沿いの道に入り、一時間ほどで本日の目的地周辺。大雨の心配はないだろうと、登山道に近いところを整地し、テントを張る。明日登ることになる沢をほぼ正面に見上げながら、Sさんは指を負傷していることもあって、急峻なスラブを見て心配げだ。さっそく周囲の流木を拾い集め、たき火の準備にとりかかる。これが済むともうやることもないので宴会となる。好天続きとあって薪は十分すぎるほど乾いており、豪快に炎を上げた。

一ノ倉沢出合からのゼニイレ沢

 

14日 朝食が終えるころににわか雨があったが、すぐに止んだ。一ノ倉谷にはうっすらと虹がかかった。湯檜曽川の本流を徒渉し、上部から押し出された石の堆積したゼニイレ沢に足を踏み入れる。

 

 出合から45分ほど進むとようやく最初の滝が現れ、すぐにスラブの上を歩くこととなる。なぜか、ここに片方のスノーシューが落ちていた。小さな窪みやバンド状のところを拾いながら、足裏のフリクションを効かせる。時には両手足を使うところもある。

ゼニイレ沢の上部のスラブ滝

 最初のスラブが終えたところで小休止。この滝のところにはカモシカ製のマークのある黄色い雨具があった。この先は、これまで以上にスラブは傾斜を増し、横にも広がる。「左に寄りすぎると本流に戻るのに苦労したという記録があった」とSさん。Tさんは右岸の草付沿いを、私とSさんは水流から離れすぎないように高度を上げていく。スリップは許されないので、慎重にかつ大胆に体を動かす。手足が緊張している間、呼吸も止めているような気さえする。谷が狭まってきて滝が連続する頃、Tさんが灌木につかまりながら合流する。振り返ると結構な高度を登ったことが分かる。この滝の下では冬用の登山靴が片方落ちていた。いったい何があったのだろうか。

ゼニレイ沢の最後は奥壁に阻まれ、下部の岩壁を緊張してトラバースしました。

 


本流を進むとやがて水量も急激に減り、源頭もまじかだ。水を汲もうとしたところで足を滑らせて2mほど滑り落ちた。下部であったら、どうなっていたことやら。滝が終えたところで休憩。眼下には一ノ倉に残る残雪、前方には奥壁が見える。岩場で身動きできなくなることを恐れ、急な右手の藪に突入するも石楠花交じりの灌木は手強かった。腕力がなくなりそうになるころ、登山道に出た。松の木の頭を過ぎたあたりで頂上から下山してきた丸山さんと合流し、ゆっくりしたペースで土合山の家に向かった。

コースタイム

一の倉沢出合 640 奥壁の下 1115 登山道 1220 土合山の家 1515

 

 

 

 


















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