年末山行 恵那山2191

―登頂するも、物足りない?−

山行日 2014.12.27-28

メンバー 田口・新美・飯島・松平・蓬生(記)

 1227日、飯田の家から来る新美氏と合流し、この山の最短ルートである広河原コースの駐車場に入る。インターネットで検索したところ、15日に入山した人は、降雪のために戸沢の集落に車を置いたとあった。今日は、林道が除雪されており奥の駐車場まで入ることができた。我々の他に入山者はないようで1台も駐車していなかった。ゲート脇に登山ポストがあり、念のために計画書を投函する。この先の林道も除雪はされているがところどころ凍結している。風もなく、ひと汗かくころに広河原登山口(標高1210m)に着いた。数日前と思われるトレース跡がある。川にかかる丸木橋で対岸にわたり、山腹に作られたジグザグの道を進む。このルート上には、登山口から頂上までの距離を10分割した標識が設置されている。今日は平坦地があると思われる4合目・1716m付近まで標高差は500mほどの行動となる。夏のコースタイムでは1時間40分。さほどの積雪量ではないので時間的にも余裕がありそうだ。特に困難なところもなく、ほぼ予定の時間で目的地に到着し、見晴らしの良い場所に幕営することとする。

                                                   1864m地点に向かう尾根で

ここから、頂上までの標高差は500mほど、夏のコースタイムでは2時間。明日は頂上を往復し、撤収後の下山も可能と意見が一致する。二日分のビールを担いできたが、遠慮なく飲むこととした。

 

1228日、朝の外気温は−7℃くらい。風も弱く、ワカン装着も楽なものだ。歩き始めて少しすると、南アルプスの山から太陽が顔を出す。1864m付近になると視界が開け、右手には噴煙を上げる御岳山と乗鞍岳が、背後には中央アルプス、左手には南アルプスの山々が峰を連ねているのが眺められる。これという特徴がない山だが、この展望が得られることが多くの登山者を招く理由だろう。尾根を上がると頂上に至る稜線2071mで黒沢ルートと合流し、傾斜も緩くなる。この合流点からは樹林の中を縫うようになり、展望は利かない。9合目の標識を見てから少々距離が長いと感じ始めたころ、展望台と祠のある頂上に着いた。避難小屋のある2191m地点は少々先だが、行ったところで展望が利くわけでもなく、トレースもないので行くことはしない。記念写真を撮って下山とする。

好天のためか数組の登山者が登ってくる。我々のトレースが利用できたので皆ツボ足だ。

頂上からは1時間でベースに帰着。昨日飲み残したビールで軽く下山祝いをし、テントを撤収。13時過ぎに駐車場に到着した。昼神温泉で汗を流し、スーパーで宴会用の買い物を済ませて新美宅へ向かう。一晩お世話になって、29日に帰京した。

                                            噴煙を上げる御岳山、右は乗鞍岳

年末の山行は、当初の予定では中央アルプスの將棊頭山だった。登山口の桂木場に至る林道は、例年冬季閉鎖されることは分かっていた。新美氏がどこまで車が入れるのか、建設事務所に問い合わせてくれた。三か所の橋が補修工事中で通行不能とのことだった。別のルートにすると、ピークに到達することは到底不可能だ。急遽、目的地を恵那山に変更したのでした。計画段階から下調べを十分にしておけば、慌てずに済むのですが、打合わせが不足しているということでしょう。

もう10年ほど、山で年越しをすることはなくなった。あと何回、こうして年末に行くことができるだろうか。

                                     ベースに下山する際、正面に中央アルプスを眺める

 

コースタイム

12/27 駐車場 1100 登山口 1140 4合目 1350

12/28 B.C 650  2071m 837  山頂 918-9:45 B.C 1040-1130

    登山口 1230 駐車場 1310

12/27(1日目)
 飯田の家から来る新美氏と合流し、この山の最短ルートである広河原コースの駐車場に入る。インターネットで検索したところ、15日に入山した人は、降雪のために戸沢の集落に車を置いたとあった。今日は、林道が除雪されており奥の駐車場まで入ることができた。我々の他に入山者はないようで1台も駐車していなかった。ゲート脇に登山ポストがあり、念のために計画書を投函する。

11/27  11:20登山者駐車場を出発し林道歩きです。
 広河原登山口に向かう林道のトンネルをくぐります。登山口も近くなりました。
この先の林道も除雪はされているがところどころ凍結している。


12/27 11
:48 広河原登山口です。ここから林道を離れ、登山道を急登します。

風もなく、ひと汗かくころに広河原登山口(標高1210m)に着いた。数日前と思われるトレース跡がある


12:00 まずは林道を下り本谷川の対岸へ渡ります。ここから急登が始まります。

山腹に作られたジグザグの道を進む。このルート上には、登山口から頂上までの距離を10分割した標識が設置されている。今日は平坦地があると思われる4合目・1716m付近まで標高差は500mほどの行動となる。夏のコースタイムでは1時間40分。さほどの積雪量ではないので時間的にも余裕がありそうだ。特に困難なところもなく、ほぼ予定の時間で目的地に到着し、見晴らしの良い場所に幕営することとする。

12/28(2日目)

7:38 1864
m地点に向かう尾根で
朝の外気温は−7℃くらい。風も弱く、ワカン装着も楽なものだ。歩き始めて少しすると、南アルプスの山から太陽が顔を出す。1864m付近になると視界が開ける。

7
45 テントサイトから出発し1864m付近から見る中央アルプスです。
1864m付近になると視界が開け、右手には噴煙を上げる御岳山と乗鞍岳が、背後には中央アルプス、左手には南アルプスの山々が峰を連ねているのが眺められる。これという特徴がない山だが、この展望が得られることが多くの登山者を招く理由だろう。

12/28
 832噴煙を上げる御岳山、右は乗鞍岳
1864m付近になると視界が開け、右手には噴煙を上げる御岳山と乗鞍岳が、背後には中央アルプス、左手には南アルプスの山々が峰を連ねているのが眺められる。これという特徴がない山だが、この展望が得られることが多くの登山者を招く理由だろう。

9
02 恵那山山頂も間近になりました。
尾根を上がると頂上に至る稜線2071mで黒沢ルートと合流し、傾斜も緩くなる。この合流点からは樹林の中を縫うようになり、展望は利かない。9合目の標識を見てから少々距離が長いと感じ始めたころ、展望台と祠のある頂上に着いた。


恵那山山頂にある祠

9合目の標識を見てから少々距離が長いと感じ始めたころ、展望台と祠のある頂上に着いた。

947 恵那山山頂の標識です。

避難小屋のある2191m地点は少々先だが、行ったところで展望が利くわけでもなく、トレースもないので行くことはしない。記念写真を撮って下山とする。好天のためか数組の登山者が登ってくる。我々のトレースが利用できたので皆ツボ足だ。


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13 ベースに下山する際、正面に中央アルプスを眺める

頂上からは1時間でベースに帰着。昨日飲み残したビールで軽く下山祝いをし、テントを撤収。13時過ぎに駐車場に到着した。昼神温泉で汗を流し、スーパーで宴会用の買い物を済ませて新美宅へ向かう。一晩お世話になって、29日に帰京した。

 

年末の山行は、当初の予定では中央アルプスの將棊頭山だった。登山口の桂木場に至る林道は、例年冬季閉鎖されることは分かっていた。新美氏がどこまで車が入れるのか、建設事務所に問い合わせてくれた。三か所の橋が補修工事中で通行不能とのことだった。別のルートにすると、ピークに到達することは到底不可能だ。急遽、目的地を恵那山に変更したのでした。計画段階から下調べを十分にしておけば、慌てずに済むのですが、打合わせが不足しているということでしょう。

もう10年ほど、山で年越しをすることはなくなった。あと何回、こうして年末に行くことができるだろうか。


















































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