晩春の花の百名山を歩く・・・ 

赤城山 (黒檜山(くろびさん1828m)-駒ケ岳(1685m)覚満淵(かくまんぶち))

日  程  20155月17日() 晴

参 加 者  (L) 関山()、末石、堤、福井、三戸、三部

アクセス  東京駅発6:52--(北陸新幹線あさま601)--7:46着高崎駅/乗換8:05--(両毛線)--8:19着前橋駅/乗換8:45--(関越交通バス)--9:43着赤城山ビジターセンター


アクセス(復路)  赤城山ビジターセンター16:40--(関越交通バス)--17:35着前橋駅/乗換17:41--(両毛線)--17:55着高崎駅/乗換18:31--(北陸新幹線あさま626)--19:28着東京駅

コースタイム

赤城山ビジターセンター9:55 → 赤城神社10:10 → 黒檜山登山口10:25 →猫岩10:45→ 尾根(駒ケ岳分岐) 11:55黒檜山−天空ひろば12:40 → 駒ケ岳分岐 → 鳥居(御黒檜大神) → 花見ケ原キャンプ場分岐 →(木製階段)→ 大タルミ → (木製階段)13:25駒ケ岳 →(鉄製階段)→ 駒ケ岳登山口14:10 → 覚満淵周遊 → 15:20赤城山ビジターセンター−反省会




記録/感想
今回のように新幹線と名のつく快適な高速列車で登山に出かけるのは初体験です。
この日のために関山君は、JR東日本「大人の休日・ジパング倶楽部」の入会手続をして、会員手帳、会員証、viewカードが手元に届いたところでした。早速みどりの窓口で、「東京-前橋」間の往復乗車券、「東京-高崎」間の往復自由席特急券を30%割引で購入しました。これはお勧めです。(私も飯嶋さんにこの特典をお聞きして、入会した次第です。)


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14日に開業したばかりの北陸新幹線になり高崎へ向かいます。

 

東京駅に全員が集合し、4号車の自由席に乗車しました。車内は貸切列車のようにガラガラで、54分間の新幹線の旅は楽しく歓談しているうちにアッという間に高崎駅に着いてしまいました。

高崎駅から両毛線に乗車し、隣の前橋駅まで行き、前橋から関越交通バスで赤城山へ向かいます。

 

両毛線に乗換えて前橋駅に行き、ここで関越交通バスに乗って約60分で終点の赤城山ビジターセンターに着きました。バスにはスイカなどの電子決済のシステムが導入されていないため、現金による支払いとなります。(1,500) 両毛線にもバスにも全員が座って行くことができました。

当会が30周年を迎えるにあたり、花をテーマにした多くの山行を計画し実施することを今年の国内登山の主旨にしているので、私も4つの山行を計画しました。

5/17:赤城山、5/24:天城山、6/28:四阿山・根子岳、7/19:篭の登山の4山です。この赤城山はその第一弾で、花の名山として有名です。桜の開花が全国的に前年比2週間も早まったというのに、ここ赤城山はまだ冬のたたずまいのなかにあるようで、バスの車窓からは県道4号線の両側に植樹さられたツツジを見ることはできたものの、アカヤシオ、ミツバツツジの花々を登山道で目にすることはほとんどできませんでした。

バスを降車し、パッキング、身づくろい、靴ひもの締め直し、トイレを済ませストレッチ運動をして、いよいよ出発です。

標高1360mの大沼の東側の舗装された車道を赤城神社に向けて歩きます。大沼湖畔の神社で皆さんはたくさんの祈願をしたようです。大沼には大きな鯉がたくさんいました。神社の裏手から県道に出て黒檜山登山口に向かいます。


大沼湖畔の赤城山神社で登山の安全を祈願しました。

 

 

登山口からは岩だらけの急峻な登山道がいきなり続いているのが見え、ハードなつらい登山になることを覚悟しました。三戸、末石、福井、三部、堤、関山の順に隊列を組んで登山を開始しました。良好なペースで歩行が続き、石だらけの急な斜面の高度を稼ぎ約20分で猫岩に着きました。どの岩が猫岩と言われているのか、猫岩とは何なのかが分からぬままここで足を止めると、眼下には先程お参りをしてきた赤城神社が小さく見えました。

 

 

 良好なペースで歩行が続き、石だらけの急な斜面の高度を稼ぎ約20分で猫岩に着きました。どの岩が猫岩と言われているのか、猫岩とは何なのかが分からぬままここで足を止めると、眼下には先程お参りをしてきた赤城神社が小さく見えました。

黒檜山に登るにつれ、大沼の美しい景色が眼下に見えました。

登山道はこの先も急峻なごつごつとした岩場が続き、時々右手に展望が開け大沼や地蔵岳、小沼をのぞき見ることができました。やがて尾根(駒ケ岳分岐)に出て、ここを左手に行くとまもなく黒檜山山頂に着きました。頂上は円形状をしていて岩がごつごつしていましたが、多くの登山客で賑わっていました。又、西風が強く、ゴーゴーと激しい音をたてて吹き荒れていましたが、西側斜面の木々が防風林になり頂上は初夏の陽ざしを受けて快適でした。

 黒檜山頂上で昼食をとりましたが、きゅうりに甘味噌をからませて丸かじりをしたり、スティック野菜(セロリ、ニンジン)をかじったり、グレープフルーツを食べたり健康志向の食事となりました。昼食後に5分程先の展望地(天空のひろば)に行くと、北面の展望が開け、上州武尊山、浅間山、谷川岳、上越の山々などが見えているようです。遠方が霞んでいて、山容がはっきりしませんが残雪を抱いた連山などを目にすることはできました。

北面の展望が開け、上州武尊山、浅間山、谷川岳、上越の山々などが見えているようです。遠方が霞んでいて、山容がはっきりしません。

黒檜山山頂から小沼方面を遠望します。

 さてこれより駒ケ岳を目指して登山を続けます。黒檜山山頂から駒ケ岳分岐に戻り、尾根をしばらく行くと、御黒檜大神の鳥居と石碑があり、この先に花見ケ原キャンプ場への分岐があります。ここからは木製の階段を一気に下り、しばらくすると勾配が緩やかになり大タルミに着きました。さらに駒ケ岳までは、緩やかな登りが続きますが、頂上直前の階段は勾配がきつく辛かった。頂上で記念写真を撮って、なだらかな尾根道を下ります。

 



 
しばらく行くと尾根から離れ、かなり急勾配の斜面に設置された多くの手摺の付いた鉄製の階段を下って行きました。更に林の中をジグザグに下って行くと舗装された車道が見えはじめ、やがて駒ケ岳登山口に着きました。

駒ヶ岳山頂で記念撮影です。

覚満淵を散策しました。

 

車道を赤城山ビジターセンターバス停方面に向かい、途中覚満淵に立ち寄って散策しました。ここも枯野になっていて春を感じさせてくれるものは無く、水芭蕉を見ることもできませんでした。

 

 

それから、バス停に行って帰りの便の時刻を確認して、ビジターセンター内の土産店兼食堂で缶ビールを買って、店舗前のテーブルで登山の喜びと下山の無事に感謝して乾杯をしました。

ビジターセンター内の土産店兼食堂で缶ビールを買って、店舗前のテーブルで登山の喜びと下山の無事に感謝して乾杯をしました。

 

いつも感じることですが、海や山、風や光、花や水といった大自然には不思議な治癒力があり、それが自分の体の中の自己治癒力を高めてくれると。桜ふぶきの下をふらりと歩けば生き生きとしてくるのは、山に登って自然を満喫した時元気になれるのはそのためだと思う。今回の山行は、私のリーダーとしてのデビュー登山です。

私が考えるリーダーの役割とは、リーダー役を担う登山についての危険の予知と予知された危険の回避を行いながら、この登山を成功に導くことであると思います。そして、この目的のためにリーダーが有する一定の権限は、メンバーから一時的にゆだね任せられたものと考えています。

そのため(充実した登山を行い、メンバー全員を無事に下山させる)には、

@どのようなことがあっても登山パーティーを分割したり、メンバーの単独行動等は許可してはならない。
A天候の変化などで下山すべきかどうかを迷った時や、道に迷った場合であってもリーダーは決して焦らず、安全第一を考えて冷静沈着に行動する。
B常に地図を確認し、現在の状況を把握しておく。
C水場や展望地、山小屋やトイレ等の場所を把握しておく。
D休憩中であってもただ漫然と休むのではなく、地図とコンパスで現在地を確認し記録するとともに、天候の変化にも注意を図る。
Eメンバーの歩行や体調の変化などに目を配り、必要に応じて歩行ペースを落としたり、休憩を取ったり、水などを飲むようにすすめたりの配慮をする。
F山の地形や草花・樹木、鳥の鳴き声などについての知識なども身につける。
Gアクシデントを想像しそれに対応できるファーストエイドキット(野外の応急救急法で使う救急キット)を持っていく。キットの内容は、山行の目的(難易度・地域・日数、メンバー構成)に合わせてカスタマイズする。キットを携帯することはリスクマネジメントそのものであり、日頃から応急救急法を学習しておく ・・・等々。

私にはリーダーとしての資質を持ち備えているとは到底思えないが、リーダーの役割を上記のように考え、少しでも近づけるように行動してまいりたいと努力する覚悟です。

このたびの赤城山山行では、リーダーに代わって皆さんに多くのサポートをしていただき、安全で愉しい山行ができました。皆さんに感謝を申し上げます。




 

 

 

 

 

 

 

 



  

   































































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