吾妻連峰 縦走

日 程6/27()29()

参加者:高橋L、渡辺綺、安達()

吾妻連峰netより

6/27

 8:00東北新幹線東京発 9:30福島着 11:30路線バス浄土平着〜吾妻小富士一周(足慣らし) 13:02不動沢登山口着 13:30登山口スタート 15:30慶応吾妻山荘着

6/28

 4:30起床 4:45朝食 6:00吾妻山荘出発(標高1660m) 7:15家形山(1877m) 9:40烏帽子山 10:50昭元山(1892.6m) 12:30東大巓(1927.9m) 14:45人形石 15:20大凹(おおくぼ)水場 16:40天狗岩 17:00西吾妻小屋

6/29

 6:30西吾妻小屋発 7:00西吾妻山(標高2035m) 8:10西大巓(1981.8m) 10:30デコ平ゴンドラ駅山頂 デコ平湿原(標高1300m)周遊〜12:20 13:33シャトルバス 14:40猪苗代駅 15:30郡山駅 17:00東京駅















【一日目:6/27 曇りのち雨】 

 この週末より、東北では梅雨が始まり低気圧も発達してきている。天気が心配されていたが、東京を出るときは、雨があがっていたので大降りにならないことを祈る。福島駅を下車した時点ではまだ降っていなかったが、路面バスが浄土平のビジターセンターに到着するころには霧雨になってしまった。


浄土平で雨の記念撮影です

 


(吾妻小富士一周)まずは足慣らしに吾妻小富士を一周しました。

 

高湯温泉行きバスの出発時間の調整もあり、火口内側も周辺の景色も見えないが足慣らしに吾妻小富士を一周した。

 

 

 その後バスに乗り込み硫黄の臭いを感じながら、登山口である不動沢橋で降りる。登山計画を投函し登り始める。

間もなくして賽ノ河原で一休みする。雨はやむことなく身体が冷える前に歩き始める。

ツツジ・シャクナゲが咲き始めている。シャクナゲの蕾が大きく思え、今回山行の目的の一つであるヤエハクサンシャクナゲではないかと期待しつつ、でも花弁が八重ではなくすこし肩を落とす。しかし、足元には小さい花々が咲いていて、励ましてくれている。私にとって初めてみるギンリョウソウがあちこちに芽をだしていた。憂いの気候にはかえって瑞々しかった。

 KO吾妻山荘に到着する。さすがにこの天候のためか、宿泊者は私たちパーティーのみ。

小屋の主人がいろいろなレクチャーをしてくれた。熊対策を講釈。熊に遭遇した時は、「空のペットボトルをパコパコ鳴らす」「2m程のロープを熊に向けて投げる」笛を鳴らすより効果がある。理由は分からないがマタギの教えだそうです。登山靴についてケミカル部分にはナノコンプリートを革の部分にはクリームを組み合わせて、使用前後でしっかり手入れをすれば長期間履くことが出来る。新しく購入した時の手入れが肝心。ストーブのお陰で、衣類、雨具、ザックのすべてが乾き、初日は快適に過ごせました。夕飯は鳥肉と野菜がたくさん入った水炊きとシメのうどんです。身体が温まりました。



【二日目:6/28 雨】

4:00起床、4:45朝食 朝カレーは結構食が進みます。お礼をして、小屋を出発します。小屋から分岐にでて、滑りやすい岩登りに注意し目印をたどりながら五色沼を実下ろす台地にでる。




水芭蕉・:兵子手前で

 尾根伝いのアップダウンを繰り返し、道は小川のように水が注ぎ増々悪化していく。悪路に苦慮しくじけそうになったころ、小さな地塘に広がっている可憐な水芭蕉達に心が救われた。

少しずつ雪渓が見え始めてきた。東大巓に到着し昼食をとる。綺子さんの足が膨れていることに気づく。どこかで打撲し内出血したようです。この時点ではまだ痛みはないとのことで、少しでも早く山小屋到着へ向かう。藤十郎の分岐を過ぎるとこの辺りから大湿原が広がり木道をたどり始める。イワカガミ、チングルマ、ワタスゲ、コバイケイソウがあふれんばかりに咲いていた。 

 

 人形石近辺では大雪渓を横断する。大凹水場で水を調達。急な岩場をよじ登り、天狗岩に到着する。晴れていればこの周辺から飯豊・朝日・月山・蔵王が一望できるらしいのだが、雨降りでガスってなにも見えないし、風が通り抜けるためかかなり寒かった。鳥居は見つけられなかったが祠の脇の分岐から左に沿って西吾妻小屋へ向かう。

西吾妻小屋(避難小屋)に到着。誰もいない独占の宿泊です。身体が冷えてしまったので、すぐに乾いた衣服に着替え、小屋の置き土産の燃料で火を起こしたりして体調を整えました。落ち着いたころ、高橋さんが作ってくださった溶き卵入りのきのこスープで芯から温まりました。

 

【三日目:6/29 雨のち晴れ】

7:00展望のない西吾妻山2035mの山頂で

 小屋を出発し木道を少し歩き、西吾妻山へ向かう。登山道はところどころ沼化し、ヤブをかき分けたりして思いのほか時間がかかる。西吾妻山山頂は、尖ったピークもなく樹林帯に囲まれ展望はないため、吾妻連峰最高峰に登頂した感じがしなかった。

 

分岐に戻り西大巓へ向かった。しばらく木道が続いたが、西大巓のピークに近づくと火山地質の赤土に変わった。晴れていれば磐梯山を眺めながら進んでいけたのに、登頂時はまだ濃霧で視界がなかった。西大巓山頂から3方向程の分岐があり、ここでリーダーが地図とコンパスで進むべきデコ平の方向をしっかり確認した。
西大巓

天候が回復してきたデコ平湿原で

 

 デコ平湿原を囲った道に導かれながら、そのうち樹林帯に入り原生林の中の急な坂を注意しながら下る。天気が回復したようで、ゴンドラ利用者の数名のパーティーが登り始めていた。

私たちがゴンドラ山頂駅に到着するころにはすっかり青空になっていました。山小屋をもう1時間遅いスタートにすれば、西大巓で周辺の眺望が出来たかもと思うと残念だが、猪苗代駅行きシャトルバス発車の時間があるため、デコ平湿原を一周し、ブナの原生林やシャクナゲやワタスゲ、ウラジロヨウラクを散策しました。山頂より幾分か温かいのか満開でした。 

 

【感想】

昨年、安達太良山へ行き活火山の山にエネルギーを感じ、吾妻連峰も警戒レベが高くなり入山規制がとられる前にいっておきたいなと思ってリクエストしたところ、高橋さんに計画していただきました。東吾妻山群の様な火山群の猛々しさを想像していたのですが、西吾妻山はどこまでも続く大湿原で穏やかな印象でした。終始雨はあがらず、悪路と寒さのためにコースタイムをオーバーし、コンディションの大切さを痛感しましたが、歩き切った達成感と無事に戻れた安堵で何だか印象深い記憶になりそうです。希少植物「ヒメサユリ」は盗掘されたのかお目にかかれず、ヤエハクサンシャクナゲも開花の当たり年でないらしく残念でしたが、吾妻連峰は、秋の紅葉が素晴しいものと想像しますので、今度は天候と相談しながら訪れてみたいものです。

 

 



























































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