二口山塊・大行沢支流カケス沢左俣遡行

2015.7.31-8.2 遡行日81

参加者:L蓬生、田口

 当初は上越・西ゼンを予定していたが、直前の遡行者の記録で「雪渓通過に苦労した」とあり、場所を変更した。大行沢は20008月に5名で遡行している。その支流の1本が今回遡行したカケス沢だ。前日は一日に二往復しかないバスで(日曜日は1便のみ)二口キャンプ場まで入る。連泊するか、磐司山荘泊を考えていたが、8/1は予約で空きがなく、山荘は2年前に閉鎖したとか。バスの時刻1425分までに戻りたいが、時間的には相当厳しい。 

不要の荷物をセンターに預けて、入渓点となる北石橋への分岐をめざし大東岳の裏登山道をゆく。比較的高低差の少ない道だが、無風で、大汗をかく。この日の仙台の最高気温は34度。9時を過ぎたころ「天国のナメ」と言われるあたりを横切る分岐に到着。


3
50mのナメ滝

 

入渓準備をして、カケス沢に入る。沢は出合からすぐに二分して右俣と左俣に分かれる。水量は少なく、順調にナメ滝を上がっていくと、下段15m、上段は40m程のナメ滝が現れる。水流沿いに行きたいが、手がかりが乏しい。右に左にと灌木が使えそうな安全なルートを進む。滑るとそのまま下段の滝下まで落ちてしまうだろう。この上段は慎重を期してザイルを出し、滝の左側の草付を越えた。

 

 

核心部はここだけで、登れない3mほどの滝を右岸から巻くと水量はぐんと減る。沢を忠実に詰めると自然と登山道に出るはずだが、源頭部にいたるも登山道はなく、10分ほどの藪を漕いで糸岳からの登山道に出た。水量の多い方を選んだ結果だったが、最後の二俣を右にとればすっきり終えられたということだ。
255m上段 左手の草付を登る

下山する登山道は急傾斜で、歩きよいとは言えないが、北石橋を経由して入渓点に戻ることができる。北石橋は自然が作りだした岩の窓といった感じで、右俣を遡行するとここに至る。踏み跡を見落として若干のタイムロス。徒渉点で休んでいると4名ほどの登山者が下山していった。

カケス沢左俣を攻略し下山途中のカケス沢右俣にある北石橋と云われる奇岩です。

  センターに帰着したのは1715分頃。南面白山から来たという地元の登山者がおり、声をかけるとタクシー待ちという。秋保温泉まで同乗を申し出、膝痛のT氏を待つ。タクシーとT氏がほぼ同時の到着となり、便乗する。タクシー内で宿泊先を探してもらい、「佐勘」バス停に近い宿を確保。温泉で汗を流し、冷えたビールがあればそれでよし。翌朝、仙台始発の新幹線で帰京した。(蓬生)

 

 

コースタイム 

7/31 
東京10:12[やまびこ207]12:26仙台12:45[仙山線]13:12愛子(あやし) 13:18[バス]14:04 二口(ふたくち)秋保(あきう)ビジターセンタ- 14:25 14:35秋保二口キャンプ場

8/1 
6:45
大東岳登山口 →8:05京淵沢8:15 9:05北石橋分岐・入渓点9:20 9:45
3段50m滝 →11:00 2段55m滝 → 12:40登山道12:50 13:50北石橋14:10 14:55 北石橋入口15:15 16:10京淵沢16:15 17:35 大東岳登山口 → 17:40 ビジターセンタ-[タクシー]18:05秋保温泉「旅館 仙秋」
8/2
 
佐勘前9:18[バス]9:55仙台10:24[やまびこ134]14:07東京
<那須塩原駅における信号機故障のため103分遅延>

 






























































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