天城山1406.3m)

(万二郎(1299m)万三郎(1405.3m)・八丁池) 縦走   

  程: 201596() 曇り、下山後雨

参加者: 日比野、L関山()

  程:

万二郎登山口(9:00)・・・四辻(9:17)・・・(小休止9:30)・・・(小休止10:00)・・・万二郎山頂(10:15)・・・馬の背(10:35)・・・(小休止10:45)・・・石楠立ハナダテ(11:05)・・・万三郎岳山頂(11:40/昼食12:05)・・・片瀬峠(12:20)・・・小岳1360m/戸塚山(12:25)・・・戸塚峠(12:50)・・・白田峠(13:20)・・・八丁池(14:10)・・・分岐・・・<八丁池遊歩道>・・・分岐・・・<ウグイス歩道>・・・八丁池口バス停(14:54)

 

炎天下での夏登山とは違って、9月になればさわやかな秋の気配を感じながら、快適な登山を楽しむことができると思ってこの山行を計画しました。

しかし天候は、秋雨前線が日本の太平洋側に停滞し続けていて、各地に大雨を降らしていました。

そんななか天気予報では、山行日前日の5日()は久々の大晴れ、翌6日()は曇りから雨と報じていました。 予報通りに5日は久々の晴れとなり、この日に計画されていた「富士山グループ」と「奥秩父・ナメラ沢グループ」の山行は、秋の日差しを浴びて快適に実施されたことでしょう。
一方当グループは、雨模様と報じられている6日()の雨の降り出す時間は夕刻以降になるであろう、計画通りに下山できれば雨に降られることはないだろうと判断し、山行を決行することにしました。

 

伊東駅始発の「天城高原ゴルフ場行」のバスには、私たち2名とゴルフ客6名が乗り合わせ定刻7:55に出発しました。 天城は、川端康成の小説「伊豆の踊り子」や石川さゆりのヒット曲「天城越え」で、その名をよく知られているので、もっと多くの登山客で賑わうのではないかと思っていましたが、ちょっと当てが外れた分、静かな山行が楽しめると内心うれしく思いました。 
そして、終点の一つ手前の「天城縦走登山口」で下車しました。ここは、「ゴルフ場バス停」の目と鼻の先にあり、登山者用の舗装された広い駐車場ときれいなトイレがあり、10台位の車が止まっていました。ここで身支度をして、登山口に向かいました。登山口は、駐車場の出入口からバス道のすぐ向こう側にあり、「天城山縦走路」の案内板と「天城山縦走路入口」と書かれた標柱が立っています。

登山口から木段を下って、砂防堰提の手前の丸太橋を渡って樹林帯へと入って行きます。


万二郎岳へ長い丸太の階段を登りました。

 

涸れた沢をいくつか渡って20分程で分岐点になっている四辻に着きました。ここは、周回コースの起点でもあり終点でもあり広々としています。この先、粘土質の赤茶けた土の登山道が続き、雨水の流れで深くえぐられたケ所もありましたが、小さな沢を渡ったりしながら、アップダウンの少ない歩きやすい道を進んで行きます。樹林帯の中は、ヒノキやアセビ、ヒメシャラなどの木々が目立ちます。





万二郎岳に近づくにつれて、道の傾斜がしだいにきつくなり、丸太の階段を頑張って登ると視界が明るくなり万二郎岳の頂上に着きました。

 

 

012万二郎岳山頂で記念撮影

しかし、万二郎岳山頂からの景色はガスって何も見えません。晴れていれば富士山や相模湾のオーシャンビューを一望できたのでしょう。記念写真を撮ってすぐに歩き始めます。ガレ場を少し下った所に展望の開けた岩場がありましたが、何も見えません。


 

どんどん歩みを進めて、ヒメシャラやブナの林を抜けていきます。途中、登山道は登り下りの起伏があり、所々には梯子やロープもかけてあり、慎重に注意をしながら歩行しなければなりません。時折、万三郎岳から往復して戻ってくる何組かの登山者と行き交いましたが、本当に静かな落ち着いた山歩きです。皮を剥いだようなヒメシャラの赤肌色の木々が全山に多く見受けられました。そのすべすべの木肌に触れると、ひんやりとした新鮮な感触を体感することができました。

万二郎から万三郎への縦走路はアセビのトンネルでした

 

やがて、登りが続いてピークの「馬の背」1325mに到着です。この後、アセビのトンネルを経て、「石楠立(ハナダテ)」まで下ります。鞍部となった石楠立の周辺は、ブナの大木が目立ちます。又、この先にはアマギシャクナゲの群落地となっています。

 

 
万三郎岳山頂で昼食をとる日比野さん

 

そして、万三郎岳の頂上に着きました。山頂からの景色は全く見ることができませんでした。 ここで、ベンチに腰を下ろして昼食をとりました。ここまでの時間の経過は、計画タイムに比べて約30分遅れています。急いで下りることにしました。

 

 

 

 万三郎岳から八丁池に向かう登山道は、落ち葉が敷き詰められて、まるで絨毯の上を歩いているようで、心地良いものでした。 しかし、道中には何年か前に起きた土砂崩れの跡地や台風による多くの倒木も散見されました。着いた八丁池は、静寂のなか幻想的な霧の中にありました。

池畔沿いに分岐点まで行き、八丁池遊歩道、ウグイス歩道を急ぎ足で歩いて、無事に八丁池口バス停に着きました。 バスが本当に来るのか心配でしたが、時刻通りにやってきました。僕たち二人だけを乗せて出発しました。雨は帰りのバスの中、16時頃から降り出しました。

幻想的な八丁池、もう一頑張りです

 

【反省】  このたびの山行計画は、              

帰りのバスの時刻(便数は1日1便、しかも15:25と早い)に合わせた山行計画となったので、ゆっくりと休憩や昼食を取る時間を組むことができませんでした。したがって、途中で遅れが生じて、その遅れの蓄積タイムを、後半の歩行を早めることや休憩を取らないことで取り戻すことになりました。

足がつりそうな状況にあっても、我慢をして歩行を強行して歩き続けなければなりませんでした。

結果的には30分の遅れを取り戻し、計画タイムよりも早くバス停に着くことができ、ハッピーな山行となりましたが、多くの危険をはらんでいた山行であったと猛省致しております。

しかし、こうした厳しい中で苦しみや痛みを分かち合った結果、得ることのできた喜びや楽しみはその分大きなものになったと感じています。 とてもうれしく、充実した山行になりました。

俳句3句  

ふたり旅靴音ひびく秋山路

霧流るヒメシャラの皮剥ぐように

峠路や八丁池は霧化粧

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016

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6日の天城山登山を予定している日比野、関山2名のグループは、雨の降り出す時間が夕刻以降になると判断し、山行を決行しました。その天城山山行の概要を写真でご報告致します。 

5月に計画した天城山山行が雨天により中止になりましたので、内容を縦走に変更して行ったものです。

 

静寂な森の中を行く、落ち着いた山行でした。立ち込める霧とブナ林、そして八丁池。皮を剥いだようなヒメシャラの木々は全山に多く見られ、そのすべすべの木肌に触れると、ひんやりとした新鮮な感触を体感することができました。晴れていれば富士山や相模湾のオーシャンビューを望むことができたのでしょう。万二郎岳から万三郎岳の登山道は登り下りの起伏があり、所々には梯子もかけてありました。万三郎岳から八丁池に向かう登山道は、落ち葉が敷き詰められて、まるで絨毯の上を歩いているようで心地よいものでした。しかし、道中には何年か前に起きた土砂崩れの跡地や台風による多くの倒木も散見されました。八丁池から八丁池口バス停までのコースは、利用者が少ないと見え、案内標識も整備されておらず、バスの発車時刻に間に合うかどうか不安を感じながらひたすら歩きました。雨は帰りのバスの中、16時頃から降り出しました。

新幹線の中で無事に下山できたことに感謝し、お互いの労をねぎらってビールで乾杯をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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