30周年記念山行

台湾玉山(3952)

日 程:1114日(土)晴~17日(火)晴

参加者:「品川山の会さんかくてん」

松平(L)、安達、川原林、末石、福井、渡辺()、和久井()、内藤、新美(11/1415記録)、高橋(11/1617記録)、計10

ガイド:北島氏(アルパインツアー)、高氏(現地観光ガイド)、陳劉氏(山岳ガイド)

 

http://alpine-tour.com/_data/tourphoto/p_1407143815.jpg

 

 

11/14 羽田国際線ターミナル(845集合)1045離陸⇒1330(現地時間)台北市松山空港(時差-1hr)14051820嘉義18302020阿里山⇒2025美食館(夕食)21202125櫻山大飯店(泊)

11/15 櫻山大飯店6:506:55レストラン(九九九餐廊で朝食)7:25⇒阿里山7:35750信義郷展望ポイント7558:35上東捕塔塔加(タタカ)警察8:508:55塔塔加(タタカ)鞍部玉山登山口(気温239:1010:00孟祿(モンロー)101011:45白木林休憩亭(昼食)12:2013:15大峭壁13:2514:30排雲山荘(泊) 

11/16 排雲山荘(朝食Ⅰ)⇒山荘出発(晴4℃)3204:10南玉山方面分岐4:155:30ロックシェード5:356:05玉山山頂(0℃)6:357:25南玉山方面分岐7:307:55排雲山荘(休憩:朝食Ⅱ)8:5510:30白木林休憩亭10:4012:05孟禄亭(モンロー亭)12:1012:40タタカ鞍部登山口(下山)12:5012:55上東埔駐車場13:0013:10レストラン(昼食:タタカ旅客中心)14:1016:00新高山登山口16:0517:40台中市通豪大飯店(夕食)21:1021:20逢甲夜市の見学22:0022:10通豪大飯店ホテル(泊)

11/17 ホテル7:108:55中壢サービスエリア9:0509:50台北市故宮博物院11:0511:25維格餅家11:4511:50忠烈12:3012:45レストラン:金品茶樓(昼食)13:4013:55台北市松山空港16:0019:55 成田空港

記録:今回の山行は会創立30周年の記念山行として、アルパインツアの北島氏に玉山の入山許可申請をはじめとした協力を得て実施できた。

 


11/14(土)晴
845羽田空港国際線ターミナルで北島氏と顔合わせをする。出国手続きを済ませ、ほぼ定刻通りエバー航空に搭乗し、出発する。東京の天気はあまり良くない。天気図を見る限り、台湾も良くなさそうとちょっと不安に。台湾松山空港に現地時間1330(東京との時差1hr)定刻通りに到着。台湾入国手続きをすませ、現地ガイドの高氏と山岳ガイドの陳劉氏とあいさつを交わし、20人乗りの中型バスで1405出発する。

 台北はビルも林立し、東京と変わり映えがしない。走る車も日本車ばかり。高速道路1号に入り、一路南下していく。新竹市、台中市辺りで渋滞に巻き込まれて30分以上遅延し、阿里山に通じる嘉義市で高速道路を下りた頃には暗くなっていた。

 


今夜の宿泊先 櫻山大飯店です
1830嘉義市から標高2140mの阿里山へバスはエンジンフル回転で登っていく。北島さんの話では阿里山は茶の産地とのこと。道路の所々に茶を売る店の灯かりが見えた。2045阿里山に到着した。早速予約してある食堂に行き遅い夕食となる。台湾の料理は広東料理に通じる味付けで私たちにも合うおいしい味であった。食後宿泊先の櫻山大飯店に行く。

 

 

11/15(日)晴

6時起床。650ホテル玄関に集合。空は雲一つない晴天である。近くの食堂でお粥の朝食を摂り、駐車場に移動して上東埔へ向け735出発する。途中玉山が望める展望台で休憩し、835拝雲登山サービスセンターで塔塔加(タタカ)警察のチェックを受け、塔塔加鞍部の玉山登山口へシャトルバス(1BOXワゴン車)で移動する。さあ、出発である。天気良く、まぶしいくらいの青空である。山岳ガイドの陳劉さんを先頭に855出発する。
9時 登山口

玉山は台湾五岳の最高峰で玉山国家公園(日本でいう国立公園にあたる?!)で管理が行き届いている。登山道は尾根を歩くのではなく、山腹をトラバースするようにゆっくりと登って行く形である。所処に桟道やはしごがつけられ、切り通しには鎖も付いており、安全管理はしっかりしている。歩きやすい登山道である。モンロー亭、白木林休憩亭と東屋のある休憩箇所があり、近くにバイオトイレが設置されている。

12時、白木林休憩亭 中央が玉山

 

巨木、樹林が濃く、谷は深いため、どこか南アルプス南部の山々を思わせる景観である。モンロー亭で休憩し、白木林休憩亭で昼食を摂る。白木林休憩亭に来ると玉山の山頂が望める。ここでは登山者が食事をしたり、玉山を背景に写真を撮ったりしている。11月なのに暑い。夏山みたいな感じである。それだけ天気が良いのである。

 

 台湾の人たちと「ニイハオ」、私達が日本人と分かると「ガンバッテ」と声掛け激励してくれるなど非常に友好的に接してくれて楽しい山行である。大峭壁を過ぎ、樹林帯の中を山腹を縫うような道を歩き、最後の石段を登ると今日の宿泊地である拝雲山荘が現れた。

 

8.5kmの道を元気に歩き通した。部屋で荷物を整理した後、1階の食堂で夕食の準備ができるまでお茶をし、体を休める。夕食は豚肉ご飯と卵スープであった。明日は2時起床のため、19時には就寝となる。 文責{新美}




11/16
(月)晴
 2時起床、のど越しの良い粥の朝食(そのⅠ)を摂り、320排雲山荘(標高3467)出発する。真っ暗闇の中、空に冬の大三角形。ヘッドランプを装着しゆっくり歩きだすと登山道の前後にヘッドランプの明かりがウネウネと連なり、まさに夜中に山小屋を出て山頂で御来光を迎える富士山登山と同じである。気温は4度かつ無風なので山荘から山頂まで2.7kmを楽に歩ける。

 

 

登山道は急勾配な箇所も鎖設置個所も少しあるが良く整備され、危険とか困難なところはない。快晴の中、岩場を超えると台湾最高峰に出る。丁度日の出にピッタリで、山荘から標高差550Mを3時間で登る。

 

④ 山頂に出たらタイミングよく素晴らしい御来光

 

 稜線に出てからは少々の風があったが、山頂で風を避けて東側の岩陰に移り、雲海から太陽の昇る夜明けの絶景に見入る。素晴らしい好天に惠まれ壮大な日の出に出会えて皆感激する。山頂は集合写真を撮るのも順番待ちの大賑わい(玉山は国家公園管理下にあり192名の入山制限がある)。

⑥ 6:35西側に映し出された影玉山

 御来光を迎えるとあっという間に山頂に光が満ちてくる。周囲に槍ヶ岳とか富士山とかの特徴的な山々が分からないのが残念である。西を見遣ると太陽が上がるにつれ玉山の影絵が出る。太平洋は見えるのかしら?

 

 

 

⑦ ユイシャン玉山主峰 Mt.Jade Main Peak 3952m パーティ10人と山岳ガイド陳氏

 

下山にかかる。赤茶色の頁岩から成る岩場を過ぎると日本のハイマツに相当するニイタカビャクシンと石楠花の斜面である。

7:45ニイタカトドマツの登山道を下山する。山荘迄0.5km地点。左端が陳ガイド

 山頂から40分で、日本のオオシラビソに相当するニイタカトドマツ(台湾冷杉)の樹林帯まで下る。ここでは木の成長が非常に遅く、日本ならば数百年くらいの幹回りの針葉樹が玉山では樹齢千年以上であるという。排雲山荘に戻り、小屋の提供する朝食(そのⅡ)は台湾風ラーメン(太麺)で、夕食も朝食もお替わり自由なのが面白い。テラスに鳥が寄る。

⑪ 12:05モンロー亭で一服、左端がアルパインツアガイド

 

 

 


11/1611:42 玉山11/1613:59

  

12:40タタカ鞍部登山口    背後が玉山山脈

 山荘からマイクロバスの待つタタカ鞍部登山口まで下る。山腹を捲くように4時間近くかけて標高差790mを緩やかに下るのだからやたら長い。高度障害を避けるのには都合が良いのだろう。白木林展望台10:30とモンロー亭12:05を経て、昨日の道を辿る。
遅い昼食を取ったがそこから玉山は三角形に見える。台中市のホテルに向かう。




11/17(火)晴 帰国

 

台北市内に入り、故宮博物院で翠玉白菜・象牙透彫球などを駆足見学。パイナップルケーキやゴマオコシなどを土産に買い、戦死者を祀ってある忠烈祠で正午から始まる衛兵交代式を見学してから昼食に小龍包を戴く。羽田空港に降りたったら小雨だった。30周年海外記念山行は4日間あっという間でしたが青空のもと皆で楽しめました。{高橋記}
11/1510時、キンバネホイビイ

 

山行メンバーの感想

松平:満天の星空のもと出発し、山頂での御来光、真っ青な空と天候に恵まれ空気の薄さは感じたが無事登頂でき嬉しかったです。山頂から見える山は穏やかな峰々だがほとんどが3000m以上と聞き日本との違いを感じた。

 体調を崩される人もなく皆さん笑顔で山行を楽しみ帰国する事が出来ました。ありがとうございました。

安達写真で見る荒々しさと違って最後のアプローチの岩稜帯までは大変整備された巻き道で歩き易かった。特徴的な印象はなかったけれど道中の巨木に圧倒された。2日間天気に恵まれご来光も拝めることが出来て良かった。

 台湾人の明るい人柄にふれることが出来て楽しかった。

 参加した理由は、日本の最高峰を超える山に行ってみたかった。

川原林:台湾最高峰の玉山(3952m)4日間の旅は良い天気に恵まれ、山のすみずみまで見渡せ最高でした。私の人生の一ページとなり忘れられない旅となりました。

計画を考え、お世話して下さった方々、本当にありがとうございました。

末石:富士山より高い玉山に登って、富士山より楽だった気がします。3000M級の山が100もあるとの事に驚き、周りの山が3000M級と思えない木の生い茂った山容は日本の山に登っている様な感じでした。登山者も友好的でコンニチハ、ガンバッテの声掛けもありました。

食事もおいしくエネルギーになって後押ししてくれたと思います。味付けも薄味でさっぱりしてたくさん食べて元気をもらいました。

11/16710長い針のトゲを持つアリドオシ

 

福井:初海外登山の玉山、午前3時過ぎに夜空に広がる満天の星空の下を登り始め、登頂と同時にご来光を見る事が出来ました。快晴の割には寒くもなくすべてが好条件でした。

 さんかくてんの仲間と一緒だというのも私にとっては、好条件でオール満点の台湾でした。

 

渡辺綺:台湾の山は「100岳以上が3,000mを超える」と聞き、びっくりです。その中でも最高峰の玉山に登頂しご来光を拝むことができたことは感激!登山道で出会う人々は友好的で「ニイハオ」「シェイシェイ」と挨拶すると「おはよう」「こんにちは」「がんばって」と日本語で返してくれる。

 はじめての海外登山でしたが、同じアジアの地で親しみがあり快適な4日間でした。リーダーの松平さん、ありがとうございました!

和久井():『あの山にいつか行ってみよう』という夢がかないました。普段の山行が少なく、体力的にどうかなと不安ではありましたが、お蔭様で時間通りのコースタイムで歩け、皆様にお礼を申し上げます。

 山頂でのご来光は素晴らしかったです。良い思い出になりました。

内藤:二晩うとうと程度で眠れなかったと思ったが、歩き出せば大丈夫でした。歳をとると心配症というか神経質になるのでしょうか。膝の心配はストックで解消して、楽しい山旅でした。皆さまありがとうございました。

新美:谷の深さ、緑の濃さに圧倒されました。南アルプス南部の山々に似て懐かしさも感じました。

高橋:玉山に登頂したら御来光にピッタシ。ラッキーな快晴の山旅。男性も2人参加していて、10人パーティ和気藹々楽しい山行でした。台湾脊梁山脈の縦走ルートがあるのだろうか。登れるのか否か知らないが玉山の東側登山道に興味が湧く。


11/171400登頂証明書を掲げて松山空港で

 





























































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